茶の湯の文化を取り入れたホテル『アゴーラ・金沢』のおもてなし度が高すぎる
北陸新幹線開通から4年半。ここ金沢にも、こだわりのコンセプトのもと独自のサービスでおもてなしをするホテルや宿泊施設が増えた。
11月1日(金)金沢市片町にオープンの『アゴーラ・金沢』もそのひとつ。コンセプトは「まちごころにふれる茶邸」。しつらえやサービスに茶の湯の心を取り入れるなど、金沢らしい仕掛けが満載。観光に訪れた知人や友人をもてなすにはもってこいのホテルだ。
茶の湯の心を取り入れた「いちえ・ラウンジ」
仕掛け満載のラウンジで金沢の文化に触れる
チェックインは大名屋敷の大広間をイメージして作られたラウンジで。手続きが終わると、茶釜の湯から点てた抹茶と和菓子でもてなしてくれる。茶室の円窓を思わせるしつらえには、金沢のとっておきな情報をピンナップした「まちごころマップ」を設置。「まち」と「旅人」をつなぐ、楽しみな仕掛けだ。
九谷焼や加賀手毬など、金沢ならではの工芸品も多数展示。定期的に開催されるワークショップや実演会では伝統工芸のものづくりも体験できる。
石川県の伝統工芸品も展示する。
茶室をイメージしたシンプルで落ち着いた空間
茶道の心得である「和敬清寂」からネーミングされた客室は、和の趣を感じさせるシンプルな佇まい。茶邸の中の客間として全200室すべてに配置された床の間や、空間に合わせて職人が特別に焼いた九谷焼の茶器など、しつらえは細部にまでこだわっている。
ツインルーム「Sei」
フランス発祥のスパブランド「THÉMAÉ」を導入した、スパトリートメントも完備。旅先での疲れをほぐすだけでなく、心身ともにリラックスさせてくれる。そのほか24時間利用できるフィットネスジムも完備する。
スパトリートメント「SANATIO」
ムード満点の大浴場も必見の価値あり。天井には水面の揺らぎが投影された大きな月が浮かび上がり、幻想的な雰囲気を演出する。
神秘的な雰囲気に包まれた大浴場。
金沢の食文化をオマージュした創作西洋料理の数々
レストラン「Dining SohZa」では、地元金沢の食材や食文化を西洋料理の技法でアレンジした創作料理を提供。金沢おでんや鴨治部煮など約40品目の料理が楽しめるブッフェ形式の朝食はぜひとも押さえておきたいところ。ディナーは石川の地酒とのペアリングも意識している。
朝食の一例。
夕食の一例。
朝起きてから、寝る瞬間まで「金沢らしさ」を満喫させてくれる『アゴーラ・金沢』。大切な人をもてなす宿として、ぜひお見知り置きを。
アゴーラ・金沢
石川県金沢市片町2-25-17
TEL.076-224-0700
営業時間/大浴場14:00〜翌11:00・レストラン 朝食7:00〜10:00(最終入店)、ディナー17:30〜23:00(L.O.22:00)※金土休前日は〜25:00(L.O.23:30)
料金/7,000円〜
駐車場/9台(1泊1,500円)
※こちらの情報は取材時のものです。
(取材・文/吉岡大輔、撮影/吉田章仁)