爬虫類パラダイス!ヘビ、トカゲ、ヤモリ、奇虫が集う『ドリームレプタイルズ』に潜入
爬虫類が静かなブームになっている。犬や猫のようにしつけをしたり、散歩などをする必要がなく、賃貸のアパートでも飼育しやすいため一人暮らしの女性にも人気なんだとか。
金沢市西念にある『ドリームレプタイルズ』は、2019年9月に誕生した爬虫類専門のセレクトショップ。レプタイルズは英語で爬虫類のこと。ぷっくりとしたフォルムが特徴的なヒョウモントカゲモドキや、つぶらな瞳が可愛らしいポールパイソンをはじめとする、約100種類の珍獣や爬虫類を販売している。
まず、爬虫類の生態を理解することが大切
オーナーの橋本竜毅さんは元動物園の飼育員。多いときで約200匹を飼育していたほど大の爬虫類好き。退職後、県外で爬虫類の知識を深めたのち、地元金沢でお店を開業した。
爬虫類と共存するためには「爬虫類がどういった生物であるかを理解すること」が必要だという橋本さん。いくら可愛いと思っても、犬や猫のように接すると思わぬ事故が起きてしまうこともあるとのこと。また、気温の変化に敏感なため、夏冬はエアコンやパネルヒーターによってケージ内を一般的な爬虫類が最もすごしやすいとされる26℃前後にキープしなくてはいけない。
サバンナオオトカゲはお店のアイドル的な存在。
初心者でも飼いやすいフトアゴヒゲトカゲ。
気になるのは爬虫類の購入費とランニングコスト。生体の値段はピンキリで、数千円から高いもので数百万円。ケージや床材などの初期費用を除くと、年間にかかる餌代はベビーサイズのボールパイソンの場合だと5,000円程度。一匹50円〜150円の大きさに合った冷凍庫マウスを週に1回あげるだけで良いそう。ちなみに平均寿命はヒョウモントカゲモドキで10〜15年、ボールパイソンだと15年〜20年なんだとか。意外と長生き。
じつは亀も爬虫類。
初心者にも飼いやすい生体が充実
そんな橋本さんのおすすめは、ペットスネークの代表格として知られるカーペットパイソン。名前の由来となっているカーペットのようにカラーバリエーションや模様が豊富で、さまざまな個体をコレクションしている人も多いんだとか。サイズの割には大人しい性格で、比較的ハンドリング(生態を触ること)しやすいのが特徴。餌やりの頻度は週に1回ほどで、フンの量も少ないため飼育の手間がかからないのも魅力的。
カーペットパイソンのパーマストンと呼ばれる地域個体群。
ポールパイソンも飼育しやすいヘビのひとつ。温厚な性格で滅多に人を攻撃することはなく、世界中で人気を集めているんだとか。また、あのガッキーこと新垣結衣さんも飼育するヒョウモントカゲモドキも、爬虫類の中では環境の変化に強いタイプのため、初心者におすすめなんだそう。
神々しさすら感じさせる真っ白なボールパイソン。
爬虫類以外にも珍しいカエルやクモなども販売する『ドリームレプタイルズ』。初心者でも橋本さんをはじめとするスタッフさんが丁寧に説明してくれるので、気軽に足を運んでみて欲しい。
ドリームレプタイルズ
石川県金沢市西念2-27-10
TEL.090-3764-6543
営業時間/9:00~21:00(金土日は〜22:00)
定休日/火曜日
駐車場/2台
※こちらの情報は取材時のものです。
(取材・文/吉岡大輔、撮影/林 賢一郎)