【まとめ】酒肴と銘酒がずらり。蕎麦屋呑みが楽しめる店2選
日本人にとって蕎麦と日本酒は切っても切れない縁。江戸時代より蕎麦屋は旨い酒が飲める憩いの場として多くの庶民に利用され、天そばや肉そばの具だけを酒の肴として振る舞う「だいぬき」など、酒呑みに配慮した蕎麦屋の文化は現代にも多く残されている。
呑兵衛の心をくすぐる一品料理と銘酒の数々『大藪』[金沢市]
金沢駅の西寄りに位置する蕎麦屋『大藪』は、地元の蕎麦好きなら誰もが知る名店中の名店。蕎麦の旨さも然ることながら、日本酒のラインナップはなんと100種以上。全国の銘酒のほか希少酒や限定酒など、こだわりの日本酒を取り揃えている。
シンプルな酒肴も豊富に用意など、徹底した酒推しの姿勢も同店ならでは。イチオシは、イカの干物やさつま揚げを炙って食べる七輪焼き。パチパチと焼ける音を聞いているだけで酒がすすむ。
一番人気のもみ烏賊のほか、干し甘海老やエイヒレ、さつま揚げが楽しめる。炙り4種盛り980円。
全国各地から仕入れた日本酒は、銘酒から希少酒まで幅広いラインナップ。春夏秋冬の季節酒も月替わりで提供する。なにしろ種類が多いので注文する際は、お品書きのひとことメモを頼りにするのが吉。酒器は「日本酒の味が引き立つから」と錫製にこだわる。
日本酒好きの店主が厳選した充実の品揃え。飲み放題2,000円〜。
〆には粗挽き蕎麦粉を使用した、自慢の九割そばをすするべし。風味が強く、独特の食感が楽しめるこだわりの一杯。先代から受け継いだ秘伝の出汁も、そばの旨味を引き立てる。
もりそば680円。ほかにも親子丼が人気。
平日、土日、昼夜を問わず混雑するので、早めの来店が吉。
蕎麦処 大藪
ソバドコロ オオヤブ
石川県金沢市二口町ハ21
TEL.076-263-8505
営業時間/11:00~14:30、18:00〜21:00(土日祝は17:00〜)
定休日/月曜、第4火曜日
席数/カウンター9席、テーブル16席、座敷32席 ※全席喫煙可
駐車場/20台
※この情報は取材時のものです。
名物店主が手打ちするシンプルな越前そば『ポポー軒』[福井県・福井市]
福井市片町の入り口にひっそりと佇む『ポポー軒』は、深夜の営業をメインとする蕎麦屋。とはいえ、奥越産の特上粉を使用した手打ちの十割蕎麦をはじめ、おでんや揚げ物などのこだわり抜いた一品料理を提供する。
福井随一の繁華街、片町の一角にある。手作りのブリキ看板が目印。
店の中にはなぜかミラーボールが飾られている。
オープン直後は飲みに出る前の景気付けに、宵も回れば上質な〆を求める客で10席に満たない小箱がギュウギュウとなる。店主のポポーさんの温かい人柄もこの店の魅力。「せっかく街に出たのだから」とポポーさんの顔を見るために訪れる人も多い。
店主のポポーさん。酒と音楽をこよなく愛する。
日本酒は福井の地酒「一本義」を筆頭に季節の冷酒を取り揃え。そば焼酎のそば湯割もこの店ならでは。ついつい飲みすぎてしまうので注意が必要だ。
おでん5種盛り600円。日本酒にはやっぱりこれでしょ。
塩おろしそば700円。あっさりとした出汁で〆にもぴったり。
ポポー軒
福井県福井市順化1-6-3
TEL.0776-97-6906
営業時間/18:00~24:00
定休日/日曜日
席数/カウンター3席、テーブル7席 ※全席喫煙可
駐車場/近隣にコインパーキングあり
※この情報は取材時のものです。
※こちらの記事は、2018年10月末発行の『BonNo』vol.87を再編集したものです。増税前の記事により、価格が変動していることがございます。