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部屋をスッキリ広く見せるコツ|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #20

掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。

 

こんにちはカネノミホです。年明けから想定外の出来事が続いた石川県。正月を主人の実家がある珠洲市で過ごした私たち家族は、一旦金沢に戻ったところで被災。これまでの地震で不要品の整理や高さのある家具を撤去するなど事前対策をしていたおかげで、珠洲の家で暮らす家族全員の無事が確認できました。みなさんの周りにも、きっと辛く悲しい思いをしている方々も多いことでしょう。

 

今現在、私は被災地から金沢や近郊へ引っ越しを決められた方々のお手伝いをしています。心がざわつく今だからこそ、住まい、避難先、引っ越し先で、少しでも気持ちが落ち着く部屋(環境)を作ることが大事。もちろん部屋も広くて、いつでもスッキリ☆しているのが理想ですが、実際はそういうわけにもいかないですよね。そもそも片付けには元気な心と時間が必要です!そこで、今回は『目線を意識』した部屋づくりのコツについてお話したいと思います。

 

まず、部屋の入り口から見える、視線の先で意識すべきなのは…

 

✓ 壁をモノで隠さない
✓ 床にモノを置かない(ラグは床か壁と同色系で)
✓ 淡い色でまとめる
✓ 鏡や窓を見せる
✓ 腰高以上の棚、家電を置かない

 

手狭な空間も、壁や床を明るい色で統一したり、視線からずれる場所にモノを配置すると空間が広く感じます。難しければ、布やロールカーテン、壁紙を使う方法も。さらに自分の定位置がある生活空間やリビングでは上記のポイントに追加して、

 

✓ 絵や写真
✓ お花や緑(造花でも◎)
✓ お手紙やメッセージ
✓ フィギュアやぬいぐるみ
✓ 推しグッズ
✓ 季節の小物

 

などの心が落ち着く、ホッとする、好きなものを“一番目が行くところ”に1〜2点だけ置きましょう。できれば床置きではなく浮かせるディスプレイで。棚や家具の存在感が大きいなら…

 

✓ 面(前面)を揃える
✓ 高さの凸凹を無くす(部屋の入口に近い方から高→低と置くのがオススメ)
✓ ソファやイスからの死角に配置
✓ 色味を揃える(薄い色が◎)
✓ オープンな収納にはモノを詰め込まない
✓ カラフルなモノは部屋の10%まで

 

以上の点を気をつけて!テレビや空気清浄機などの大型の家電は色を揃えたり、掃除機などカラフルなモノは隠す工夫も。また、見られたくない場所は視線を操作して、その近く(目線より上、またはその周辺)にアクセントとなるモノを置くと、視線が逸れてより効果的です。

 

✓ 見えると辛いもの
✓ 悲しい思い出のもの
✓ 今は使わないもの

 

これらのものは、心がざわつくきっかけになるので、今はリビングや普段の生活空間から移動させましょう。押し入れや高い場所にある収納に収めたり、箱や物置の奥に隠すのでもいいですね。

 

✓ 毎日使うもの
✓ 心を元気にしてくれるもの
✓ 自分を明るくしてくれるもの

 

心身がしんどくなる今はとくに上記のものに限定し、スムーズに手が届く場所を使いやすくスッキリさせることに気をつけてみましょう。他にも音楽や香り、照明などを使って心穏やかな空間を増やすことも意識してみて。ただし、重いものや壊れやすいものは下段に収納するのが鉄則です。仮住まいや引っ越し直後の方々は、きっと以前より住居スペースが手狭なはず。過去よりも「これからの生活に必要なもの」を見極め、厳選したものの中で新生活を送ることで、ムダな収納家具やケースに場所もお金も取られることがありません。

 

能登半島を中心として、石川、富山、福井、新潟と復興、復旧までには長い道のりです。心が疲弊しないように、毎日の生活空間を少しでも快適にして、前に進むためにパワーチャージできる時間と場所を確保しましょう!

 

 

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