買い物へ行く前にするべき!今すぐできる収納力アップ術|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #22
掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。
家を片付けようとすると多くの人がまず失敗する理由は「収納グッズを買いに行く」こと。収納棚やグッズを増やす前に、今ある収納を最大限活かす方法を考えるのが賢い選択です。
攻略すべきはこの3つ。
・高さ
・奥行
・側面
【高さ】
最近よく見る備え付けの収納。クローゼット、下駄箱、食器棚、押し入れなどは、天井まで高いものが多いですよね。高さを活かすポイントは…
✓ 四角
✓ 自立
✓ 積み重ね可
枕棚(押入や物入の鴨居より上に設けられる棚)やキッチン収納、食器棚などの手が届きにくい最上段の収納の高さを味方につけて収納力UP!収納ケースに軽いもの、使用頻度の低いものを立てたり、重ねたりして収納し、天井までの空間を無駄なく使います。
布団や毛布などの寝具類、かさばるダウンやスキーウェア、タオルなどを収めるなら、四角く自立する取っ手付収納ケース(百均の不織布ケースは劣化が早いので都度買い替えるか、3COINSやニトリ、無印良品のモノが◯)に、空気を抜きながらケースいっぱいに収め、コンパクトにして縦収納。
棚類や冷蔵庫は棚板の間隔が狭すぎると見通しが悪く、かえって収納量が減ることも。思い切って棚板を取ってしまう方が収納の自由度と視認性がUPし、出し入れも容易になります。棚板が調節できるなら最上段を入れるモノの高さに揃え、下段に重いものや大きいものを入れると、中段が使いやすくなります。
キッチン、クローゼットなどの引き出しも同様に、高さいっぱいまで縦収納や収納ケースを2段重ねするなどして有効活用。ただ、ギリギリを攻めると引き出しの開閉にストレスがかかってモノが挟まるので注意が必要です。
【奥行】
クローゼットのハンガーポールの後ろ、階段下収納の奥、押入れの衣装ケースの前に空いた空間はありませんか?5cm、10cmでも空きスペースがあれば収納スペースに早変わり。クローゼットの奥なら、突っ張り棒や壁掛けフック(賃貸でも使用可のものも。耐荷重には注意)で、冠婚葬祭の衣類や季節外のアウターを掛けて収納できます。15〜30cmある場合は突っ張り棚やスチールラックを配置し、使用頻度の低いものの定位置に。スーツケースや季節のモノも収納できます。
押入れなどに収納ケースを入れる場合は、前面に空間があるとモノを積みがち。ケースの開閉を邪魔し、出し入れを億劫にするのでオススメしません!衣装ケース類は手前ギリギリまで出し、後ろを季節の飾り物や捨てられないモノの定位置にできます。手前の収納にはキャスターを付けることで操作性もUPします。
【側面】
棚の側面(壁面や扉)には、軽いものや長いモノを中心に、フックやタオル掛けなどを使って“掛ける収納”を意識しましょう。クローゼットならベルトやスカーフ、薄手の衣類を袋に入れて引っ掛けても◎。小物が多い場合はフックでワイヤーネットや有孔ボードを吊り下げ、アクセサリーや帽子なども収納可。突っ張り棒にS字フック(100均でも様々なものが買えます)でも、収納量を増やせます。
玄関やリビング近くの開戸収納なら扉裏に掃除用具やお出かけ小物(鍵やマスク、傘、日焼け止め、虫よけ)、来客用スリッパを掛けるだけで出しっぱなしやちょい置きも減らせイライラ軽減!奥面同様に15cm以上あるなら、キャスター付収納棚や突っ張り棚も置けますよ。
最後に、そもそも不要なモノが多いと、どれだけ収納があっても足りません。今あるおウチの収納をフル活用して、そこに収まるだけのモノの量で生活できると毎日がスムーズ、スッキリした暮らしになるはずです。見えるところはスッキリと、見えない収納内は収納力を活かして、生活空間を広々確保してみてくださいね!
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