時間を生み出す2つの方法|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #24
掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。
“元”片付け苦手な整理収納アドバイザーとして、北陸三県で家庭や職場のサポートを始めて10年。もっと整理収納を広めたい!みんなに身近に取り入れてほしい!と切に願う私カネノミホですが、そんな私も日々思うことが…。
片付けなんてめんどくさ〜い!笑
もちろん、やればいいのはわかっているので、時間ができたらやろう。 コーヒー飲んだらやろう。 涼しくなったらやろう。と思うだけで、ついつい後回しに。
皆さんは「もう少し時間があればな〜」と思ったことはありませんか?
じつは私たちが毎日5分間探し物をした場合、1ヶ月で2時間半。平均と言われる1日20分の探し物では(最近の探し物は画像やデータなどのデジタル関係も多い)、なんと1ヶ月で10時間もの時間を探しものに奪われているんです。
もし10時間あったら何をしたいですか?私はのんび〜りしたいです。もうちょっと時間があれば、本を読みたい。 買い物に行きたい。動画が見たい。ゆっくり寝たい。美味しいものを食べに行きたい…。
今回はそんな時間を生み出す方法を2つご紹介します。
① 風景を疑う
まずは、家や職場でのいつもの見慣れた風景を疑ってみましょう。私たちは普段、目(視覚)から情報を得ますが、情報量が多いと処理しきれません。モノで散らかっていたり、出しっぱなしや置きっぱなしのモノがあると、それを意識しないようになり、そのうち見慣れて風景と化してしまうんです。
✔︎ 脱ぎっぱなしの洋服
✔︎ 届いたままの段ボール
✔︎ 食べようと思ったお菓子
✔︎ 後で見ようも思った資料の山
✔︎ 棚の上の何が入っているかわからない謎の箱
いつからあるんだろう?なぜ置いてあるんだろう?今が理想とする状態か疑ってみてください。イメージしづらい人は、スマホで写真や動画を撮ってみるのもオススメです。お客さんになった気分で、お客さん目線でいつもの風景を撮影し、少し離れたところで確認してみます。すると、何気なくそこにあるもの、 テーブルや床に出しっぱなしのものが気になってくるはず。
なんのためにあるんだろう?
いつまで置いておくんだろうか?
そもそもそのモノが必要なのか、また置いてある家具や家電の配置も気になるかもしれません。
「この棚がここあると圧迫感がすごいな〜」
→ 本当に(そこに)いる?
「やっぱり隙間にモノを詰まってるな〜」
→ 隙間を作らないように家具を移動しよう!
しまう場所、収納する場所が決まっているなら、使ったら「元の場所に戻す」=片付けをしましょう。 元々行き場のないモノは、きちんと収納場所を作ってあげることが置きっぱなしを防ぐ方法です。モノが多ければ当然スペースがたくさんとられます。リビングや職場での共有スペースは、個人の場所ではなくみんなで使う場所。
✔︎ 誰か使ってるのかも
✔︎ ずっと前からそこに置いてある
✔︎ 自分のものではない
✔︎ またすぐ使うかもしれない
理由をつけても、それがあなたや周りの人の時間と労力を奪ってますよ!見ないふり=風景にするのはやめて、そこになくて良いモノは、そもそも使わないなら処分、使うなら使う近くで出し入れがラクな位置に収納場所を作って移動しましょう。
もちろん、理由があって(毎日使うなど)置きっぱなし、出しっぱなしならば、(他の人が気にならないなら)そのままでも構いません。ただ、出しっぱなしでも見た目に気をつけたり、置き方に気をつけることは大切です。「他の人には迷惑をかけていない」と思うかもしれませんが、散らかっていたり片付いていない状態が見えるだけでストレスを感じたり、効率が下がってしまう人はたくさんいます。
② 習慣を見直す
例えば、朝起きてから出かけるまでの家での動きのムダを探します。イメージしにくい場合は、自宅の1階の間取りをメモに書き、自分の動きをペンや指でなぞっても◎。同じところを何度も往復したり、いつも使うモノをいくつもの動作を経て出し入れしているなら要チェックです。動作とは、私達が行うアクション。
✔︎ 扉の開閉
✔︎ 引き出しの開け閉め
✔︎ しゃがむ、立ち上がる
✔︎ 袋、箱、収納ケースからの出し入れ
✔︎ 組み立てる
✔︎ たくさんの中から選ぶ
✔︎ モノを取り出す・戻す
などです。家中を行ったり来たりしたり、毎日使うものをしゃがんで一番下の棚の引き出しから出す…なんてことをしてると、朝の忙しい時間はあっという間。忙しいからこそ効率良く!タイパ重視なら毎朝のルーティン、洗濯の流れ(動線)、職場では主要な動きの中で気づいた習慣のムダをなくしましょう。やり方やモノの配置を替えて、歩く距離を1歩でも2歩でも減らしたり、作業手順やモノの出し入れの動作を減らすと時短できます。
✔︎ モノを避ける、またぐ
これも立派な動作です。出しっぱなしの段ボールや靴、おもちゃやカバンをまたぐことはありませんか?思い当たれば、それがもう習慣になっていると言うことかもしれません。部屋の出入口に置かれた家具や荷物を避け、遠回りしているならそれも習慣。ソファに座ろうとした時、置かれてる服や本をどかしている人!それも立派な習慣です。
お家の中に扉のある棚と扉のないオープンの棚があるとします。あなたは毎日使うものをどちらに収納しますか?それはなぜですか?扉がある方は、出し入れの際に扉を開けるという動作が伴います。高さが低ければ、それに屈む・しゃがむという動作も追加されます。収納にはどちらが正しいという答えはありませんが、全ての収納法にはメリットデメリットがあります。
見た目重視か、使い勝手重視か。見せる収納か、隠す収納か。掛ける収納か、畳む収納か。動作は少なければ少ないほど、出し入れはラクで簡単に。 動線が短くなれば時間的効果は絶大です。大掛かりなことをしなくても、棚の向きを変えるだけでも使い勝手はよくできるんです。
風景を疑って、習慣を見直し、忙しい時間をゆったりと。整理&収納で生活のタイムパフォーマンスをあげて「時間を生み出す毎日」を実現してみませんか?
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