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年末年始に話し合いたい実家のモノの整理|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #29

掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。

 

15年前に母を亡くし、自宅はもちろん実家も、能登半島地震で被災した義実家も、家族を巻き込んで片付けを始めている元片付け苦手のズボラ整理収納アドバイザーカネノミホです。

 

✔︎ 家じまいをしたいので一緒に片付けて欲しい
✔︎ 親が高齢になってきたので元気なうちに実家のモノを減らしたい
✔︎ モノが多すぎるから、要るモノと要らないモノに分けたい
✔︎ 家族の引っ越しや施設入所の手伝いをしてほしい

 

最近、そんな依頼が増えてきました。実家に戻る予定がない県外にお住まいのお子さん世代(40〜60代)のお客様からのご依頼も多いです。年末年始にご家族で集まったり、実家に行く機会があるなら「実家の片付け」について話してみてはいかがでしょうか?

 

なぜなら、片付けは「時間」と「元気」がないとできないからです。

 

時間ができたら
暖かくなったら(涼しくなったら)
退職したら

いつかやろうと後回しにした結果、間に合わなくなり、慌てて不用品回収業者を探す。良い業者ならまだいいけど、高額な利用費を払って思い出も価値のあるものも全部まとめて処分!そして後から「捨てたくないモノまで捨てられた…」と後悔。そんなご家族をたくさん見てきました。

 

とくに北陸の家は大きく、モノを取っておける場所が豊富にあるため、物置化した部屋を作っても日々の生活は困りません。だから、実家の片付けをする前に、なぜ今片付けが必要なのかと「目的」をみんなで共有することが大切です。実家の片付けの目的。それは…

 

✔︎ 親(家族)が安心安全に暮らす
✔︎ 毎日を生き生きと謳歌する
✔︎ 大切なモノを引き継ぎ、きちんと残す

 

ことです。終活や家じまいと言うと「もう人生を終えるから」という理由でモノを断捨離すると思う方も多いですが、そうではありません。決して「捨てること」が目的ではなく、残された人生を楽しく!気持ちよく!好きなことをたくさんしてほしいから片付けるのです。

 

家族の「大切なモノ」が…

 

✔︎ 見つけられない
✔︎ 埋もれて取り出せない
✔︎ 探す気力も時間もない

 

ことが、モノを捨てるよりはるかにもったいないことです。ただ、どうしても「モノを減らす」「捨てる」ことにフォーカスしがち。なぜ一緒に片付けたいかをこの年末年始、まずは話し合ってみてください。それは先ほどの片付けの目的でもいいですし、片付けないと今後どんな問題が起こりうるのか、とデメリットについて話してもよいと思います。

 

 

そして…

 

✔︎ 残したいモノはどれか
✔︎ 大事なモノがどこにあるかを共有
✔︎ 取っておくモノを1か所でまとめる

 

のがオススメ。残すモノは…

 

✔︎ 誰が管理するか
✔︎ いつまで残すのか

 

も家族で共有しましょう。「捨てる」と言う言葉を使わず…

 

「今使ってる?」

「最近いつ使った?」

「好きなのどれ?」

「どっちの方が好き(使う)?」

 

と聞きながら、まずは長年触っていないモノから仕分けてみましょう。できれば一度に全て片付けるのではなく、数回、また数年に分けて、計画的に片付けをすすめましょう。なぜなら、要る、要らないのモノの選別(整理)は思っている以上に疲れるからです。判断力や気力が落ちてきたところで

 

「今は使ってないでしょ」
「もういらないよね?」
「捨てるよ」

 

と言われるとお互いイライラして、言い合いに…ケンカになりそうなら一旦中断してもいいですよ。お互い気分悪く片付けても、後々何もいいことはありません。片付けの目的を考えれば、ケンカばかりなら逆効果。今が片付けのタイミングではないのかも、とクールダウンしてみましょう。ただ、闇雲に後回しにすると、後々片付けるのが時間的にも費用的にも大変なので、「また今度にしよう」と計画を立てたり、第三者やプロに立ち会ってもらう方法もあります。

 

今はゴミの分別や不用品を処分するのも大変。だからこそモノを取っておくことは、管理の手間もコストもかかることを忘れずに!片付けの目的が共有できたら…

 

① 今日片付けるモノや場所、片付ける時間を決める
(子の世代がやりたいと思う量の⅓か¼からスタートで十分)

② 家のどこかに空きスペースを確保する、押入れや物置でも◎
(そのために明らかな不用品は先に処分してもいい)

③ 使うモノ、使わないけど取っておくモノ、要らないモノに分別
(迷うモノがあってもよい、別によける)

④ 使うモノは生活スペースの使いやすい場所へ
取っておくモノは、②で作ったスペースに収まるだけの量を収納。入り切らない場合は「厳選」する

⑤ 不用品の行き先ごとに、モノを分ける
・燃えるゴミ
・燃えないゴミ
・リサイクルショップやオークションなどリユースへ
・寄付

そして、残すと決めた大切なモノは、人別や種類別にわけ、必ず外から見て一目でわかるように、マスキングテープや養生テープ「ラベル」を貼りましょう。段ボールなら、直接中に入れたモノを書きましょう。

 

私のように面倒くさがりなら、100円ショップへ行き、付箋や貼ってはがせる小さな色付きのシールを買い、処分するもの(または取っておくモノ)に貼ってもいいですよ!家族もわかりやすく、また気づいたら同じモノを選別してた…ってことがなくなり、ストレス軽減に繋がります。

 

せっかくの新年、「厳選」したモノに囲まれて、気持ちよく迎えてくださいね!

 

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