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Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第80回:MOJACAT

金沢市出身のキーボーディスト/プロデューサー・Kan Sanoが綴るエッセイ。新世代のトラックメーカーとして支持されるアーティストの音楽的ライフを覗いてみよう!

 

4年ぶりのニューアルバム「MOJACAT」をリリースして1週間が経った。


MOJACATを今すぐ聴く

 

どんなに意気込んで、魂を込めて、時間をかけて楽曲を作ったとしても、世に出してしまえばなんか呆気なくて、ある種の無力さをちょっと感じる。

 

我が子のように可愛いモジャ猫も、無限に広がるサブスク大海原に毎週現れる無数の新作のひとつでしかない。当たり前だけど。聴いたことのない新作だって、今後聴くこともない新作だって、すべては誰かにとってのモジャ猫なんだと思うとなんか尊い。

 

4年ぶりとはいえ、実際の制作期間は1年半ほどだった。考えてみれば人生の大半の時間はアルバム制作のために費やしているわけで、アルバム制作のプロセス、完成までの過程を今後はもっともっと充実させたいなと思った。

 

ずっと制作していると、時に内面の奥深くまで掘っていって、出口の無い世界に迷い込んでしまうことがある。そういうどうしようもない時間、どうしようもない自分さえももっと楽しんでいけたらいいなと思う。

 

今回は様々なアーティストが参加してくれたのが創作の刺激になったし、気分のリフレッシュにもなったから非常に助かった。文字通り全員ファンだし、大好きなアーティスト達で自分のアルバムを固められたのは幸せ過ぎる。まじでこんなアルバムはもう二度と作れないんじゃないだろうか。

 

と言いながらも気分はもう次のアルバム、次の制作に向かい始めている。

 

「音楽が趣味であり仕事でもある」。そんな人生がすっかり確定して、最近は完全に仕事が趣味みたいな感じになっている。そのどうしようもなさに対してもう吹っ切れた感があるし、とにかく今は仕事がしたい。

 

ヒモになって何もせずダラダラ暮らして、たまに曲作って遊ぶくらいが理想だったんだけどな。こんな人生になるなんて、セラヴィとしか言いようがない。旅人さん、元気ですか。

 

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