【追加募集決定】金沢マラソン2020がオンライン化!?どんな大会になるのか聞いてきた。
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金沢の秋の風物詩的存在「金沢マラソン」。
2015年の初開催以来年々人気が加速し続け、2019年は参加定員に対して3倍強もの募集があったという、全国的に見ても超人気のマラソンイベントなのだ。
そんななか2020年は、新型コロナウイルスの終息が見えずオンラインでの開催を決定。
先日8月26日(水)の参加申込は、開始から2時間半で定員の5,000名が埋まるなど注目度も高い。
ファンからの要望を受け、9月18日(金)20:00から追加募集をすることが決定したそうだ。
一体どんな大会になるのか、金沢マラソン組織委員会事務局に話を伺った。
今回インタビューに答えてくれたのは、金沢マラソン組織委員会事務局の井上さん(左)と飯田さん(右)
5月、金沢マラソン2020の中止が決定。
――中止が決まったときのお気持ちは?
井上さん:新型コロナウイルスが拡大するなか、全国的にも秋の大会の中止が少しずつ決まっていって、正直金沢マラソンもこのまま厳しいのかなという思いはありました。ただその時点では秋までまだ時間があったので、このまま収まればできるかな…という思いもあったんですが、4月に緊急事態宣言が発令されまして、ランナー募集開始も1ヶ月ほど延期したのですが、コロナの終息が見通せず、大会参加者全員の安全・安心の確保ができないため、開催は厳しいという結論に至りました。そのときは大変悔しい気持ちでいっぱいでした。
――中止以外の選択肢も検討されたのですか?
井上さん:はい。開催規模を縮小して、できるだけ密にならないように開催できないかということも検討しました。しかし、金沢マラソンの特徴である「おもてなしの大会」としての運営ができなくなること、ランナーをはじめ、大会を支えていただいている5,000人を超えるボランティアの方々、大会に参加するすべての関係者の安心・安全の確保ができないという判断で、やはり中止という結論に至りました。
(写真提供:金沢マラソン組織委員会)
マラソンコース内に設けられた給食所「食べまっしステーション」の様子(写真は金沢マラソン2019)
そうだ、オンラインで開催しよう!
――オンラインにしようとなったきっかけは?
井上さん:秋の大会がどんどんと中止になっていくなかで、ランナーの方々のモチベーションを維持するために、金沢マラソンとしてはやはり何かしなくてはならないと思いました。
飯田さん:事務局全員で代替案のアイデアを出し合おうと、ひとり2〜3個案を持ち寄って全員で話し合ったんですが、その中にオンラインという案があったんです。
――そのときの皆さんの反応は?
井上さん:すごく可能性を感じましたね。以前、市民ランナー団体の方から「コロナの影響で、金沢マラソンをはじめ、全国のマラソン大会がすべて中止となってしまい、走る目的やモチベーションが薄れてしまう…」という声も聞いていたので、このオンラインで、県内外のランナーの次回大会へ向けたモチベーションアップにつなげたいという想いでオンライン化を決定しました。
画像:金沢マラソン2020オフィシャルサイトのスクリーンショット
「KANAZAWA MARATHON 2020 ON-LINE」の仕組みを解説。
――「KANAZAWA MARATHON 2020 ON-LINE」ってどんなものなんですか?
井上さん:スマートフォンにランニングアプリをインストールして、参加者の方はそれぞれの好きな時間、場所を走っていただき、大会期間中の約1ヶ月間でトータル42.195キロを完走しようというイベントになります。
――順位はつけるんですか?
飯田さん:金沢マラソンの場合、順位はつけません。それに、大会期間も1ヶ月間あるので、マラソン初心者の方でも気軽に参加していただくことができるのかなと思います。
井上さん:完走した方の中から抽選で、来年2021大会の優先出場権をプレゼントさせていただきます。また、優先出場権が当たらなかった方にも記念品を贈呈させていただくんですよ。
「KANAZAWA MARATHON 2020 ON-LINE」記念品として贈られるマフラータオル、Tシャツ。
記念品は、写真のマフラータオル、Tシャツのほかにも、金沢マラソンオリジナルのスポーツマスクや金沢・石川の食の特産品があり、どれが当たるかはお楽しみだそう。
金沢マラソンの人気の秘密は?
――昨年も参加希望者の倍率がすごかったですよね。
井上さん:そうですね。昨年の倍率は3倍強ありました。
――金沢マラソンはどんなところが人気なんですか?
井上さん:やはり、コース沿道での市民の皆さまの温かい応援や、金沢・石川の食文化を気軽に味わえるということが挙げられると思います。あとランナーの方から毎年好評いただいているのが、完走メダルや完走タオルです。毎年、金沢美術工芸大学や金沢学院大学の学生さんに制作していただいているんですが、デザインが毎年斬新で、非常に好評をいだいているんですよ。
2015年から2019年までの完走メダル。
(写真提供:金沢マラソン組織委員会事務局)
2019年完走タオル。
――今年の「KANAZAWA MARATHON 2020 ON-LINE」は申し込み開始からわずか2時間半で5,000名の定員が埋まったそうですね。
井上さん:そうなんです。私たちも正直びっくりしています。オンライン開催は初めてなので、定員の感覚というのがなかなかわからなかったので、すぐに埋まるという想定まではしていなくて。
――今後のご予定はいかがですか?
井上さん:募集締め切り後も「すぐに定員に達し、申し込みができなかった」「参加定員をもっと増やして欲しい」との声を多くいただいたことから、定員を2,000名増やし、9月18日(金)20:00より追加募集を行うこととしました。
――参加したかったけど間に合わなかった!という人に朗報ですね。
井上さん:そうですね。ぜひ応募いただければと思います!オンライン開催は今回が初めての試みなので、まずは今回の大会をひとつの形として、参加される全国のランナーの方々とつながり、イベントの成功を作り上げていければ良いなと思っています。
(写真提供:金沢マラソン組織委員会事務局)
ランナーが金沢を走り抜けるこの光景がまた見られることを祈って…(写真は金沢マラソン2019)
KANAZAWA MARATHON 2020 ON- LINE
開催期間:10月10日(土)0:00〜11月10日(火)23:59
公式HP/金沢マラソン2020オフィシャルサイト
追加募集申し込み/9月18日(金)20:00〜
申し込み方法/エントリーサイト・RUNNETからインターネットにて申込
定員/合計7,000名(追加募集では2,000名の募集を行います ※先着順)
参加料/1,500円 ※入金費手数は別途220円
問い合わせ/TEL.076-220-2726(金沢マラソン組織委員会事務局)