煩悩バンザイ!石川県がもっと
楽しくなるウェブマガジン「ボンノ」

鶏だしとソースが深いコクを生む『esnica』の特製キーマカレー。

キーマカレーといえば、暑い季節を乗り切る強い味方。野菜たっぷりで栄養満点。ひき肉の旨みとスパイスの相乗効果で、夏バテ気味でもごはんがモリモリ食べられます。

 

ちなみに「キーマ」とは、ヒンディー語で「細かいもの」という意味。インドでは細切れ肉やひき肉を使った料理を大まかにキーマカレーと呼び、固形に近いものからスープ状のものまで種類が豊富です。一方、日本ではドライカレーのような汁気のないタイプが主流。最近では、従来のキーマカレーから進化した「ニュータイプキーマ(※)」も、ブレイクの兆しを見せているのだとか。

 

※ 従来のひき肉とカレーだけのシンプルなキーマから、味付けやひき肉の種類、色、ソース比率、食べ方などが複雑かつ多岐にわたり、進化をとげたキーマカレーのこと(出典:カレー総合研究所)

 

というわけで今回の「ボクらのカレー」は、金沢市元菊町にある『esnica』へ。とある金沢名物の要素を取り入れたニュータイプキーマを食べてきました。

 

そのほかの「ボクらのカレー」も読んでみる

 

美容室「Salon de OXY」が併設する建物の中へ。

多国籍ランチとスイーツが人気。

金沢駅からほど近く。まめだ大通りから少し入った場所にある『esnica』は、ゆったりとした時間が流れる隠れ家的なカフェ。

 

中東の風景をイメージしたという店内は、オープンキッチンを生かしたシンプルな構成。ターコイズブルーの壁一面に、県内作家のAraki Sara氏が手がけたアートパネルが飾られ、独特の世界観を醸し出しています。南砺市の「tivoli wood works」で製作された家具も、自然味のある佇まいで素敵です。

 

海にくらげが浮かんだような不思議な空間。左手にはカウンター席あり。

 

お店の駐車場にはガパオの素やプリンなどが入ったオリジナル自動販売機も。

 

もともとはインテリアデザイナー志望だったという店主の金崎一樹さん。ひょんなきっかけで料理の道に進み、日本料理店や片町を代表するカフェバーなど様々なジャンルのお店で修行。二十代半ばにして『esnica』を開業します。

 

営業は終日フリーのカフェスタイル。ランチメニューだけでなく、自家製のプリンやケーキなどスイーツが充実しているので、時間帯を問わず多くのお客さんでにぎわいます。こだわりのホットコーヒーはバリのアラビカ種を使っており、すっきりした味わいで食後にもぴったりです。

 

ラテアートを製作する店主の金崎さん(実際の営業中はマスクを着用しています)。

 

ランチメニューの一番人気はガパオライス。ホーリーバジルの効いたエスニックな味わいは、現地タイ人も唸るほど。ごろっとした野菜と肉の食感もたまりません。

 

そして、そのガパオライスと人気を二分するのが特製キーマカレー。なんでも「金沢カレー」にインスパイアされたとのことですが、そのお味とは?

 

esnica特製キーマカレー

特製キーマカレー 1,430円(サラダ、ドリンク付き)

 

「片町のバーを間借りしてランチを作っているときにレシピを思いつきました」と金崎さん。間借りしていたのは観光客がよく訪れる場所。どうにかして地元の人と観光客の両方に親しまれるメニューを作りたいと試行錯誤しているうちに、金沢カレー風のキーマカレーができあがったそうです。

 

しかしながら金沢カレーとはいえレシピはまったく別物。色合いは似ていても、濃厚でドロっとしているわけではありません。ここで金崎さんから入手したレシピをおさらいしてみましょう。

 

粗めのひき肉とそのほか野菜の食感がしっかり。パンチのある味付けにも負けていない。

自家製のチキンストックが味の決め手。

まずは、たっぷりのひき肉と細かく刻んだ野菜を炒めます。ひき肉は食感を残すため粗めの合挽きを使用。野菜は玉ねぎや人参、にんにくや生姜などの香味系が入ります。そして登場するのが、味の決め手となる自家製のチキンストック。鶏ガラ、セロリ、玉ねぎ、人参などを煮出した『esnica』のあらゆる料理のベースとなるお出汁です。この鶏と野菜の旨味たっぷりの出汁を、先ほど炒めたものに加えてじっくり煮込みます。

 

炒めた野菜があと片もなく溶け込んだら次の工程へ。数種類のスパイスと、食感を生むためにザク切りの玉ねぎとキドニービーンズを加えて煮込みます。ここで仕上げにウスターソースなど3種類のソースを投入。よりコクのある奥深い味に仕上げます。カットトマトや卵の黄身などをトッピングして、サラダを添えたら完成。

 

それでは、早速いただいてみましょう!

 

スパイシーなソースの味とカルダモンの香りが際立ったパンチのある味わい。金沢カレーインスパイアという話も納得です。粗めのひき肉の豪快さと、十六穀米の豊かな食感によって食べ応えも十分。これなら男性陣の腹もしっかり満たしてくれることでしょう。

 

トッピングされた卵の黄身を混ぜて食べるとよりマイルドに。

 

セットドリンクにはカフェラテを注文。

 

あらゆる方向からスパイシーが押し寄せる、まさにニュータイプキーマと呼ぶにふさわしい『esnica』の特製キーマカレー。まだまだ暑い時期が続きそうな中で、プレイリストにまたひとつ美味しいお店が加わりました!

 

 

esnica
エスニカ

石川県金沢市元菊町17−53
TEL.076-256-5848
営業時間/11:00〜18:30(L.O.18:00)※日曜のみ16:00閉店
定休日/月曜日(月2回不定休あり)
席数/カウンター6席、テーブル8席
駐車場/共有5台

※こちらの情報は取材時点のものです。

 

 

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

あわせて読みたい

RECOMMEND ARTICLEおすすめの記事

WHAT’S NEW新着記事