煩悩バンザイ!石川県がもっと
楽しくなるウェブマガジン「ボンノ」

パワスポめぐり②|四万六千日ってなんぞ?【長谷山 観音院】のトウモロコシとは。

コンビニの数より神社仏閣が多い国、日本。
ここ石川県でも、街を歩けば数々の神様や仏様に会うことができます。
そんな地元の八百万の神様仏様に会いに行き、あわよくばご利益にあやかろうというシリーズ【石川パワスポめぐり】

 

第二回目の今回は一生分のご利益を授かることができるという超パワースポット『長谷山 観音院(はせざん かんのんいん)』に行ってきました!

夏になると街中で見るこのチラシ

 

突然ですが皆さんは、金沢の街中で「四万六千日」と書かれた張り紙を見たことはありませんか?

 

読み方は「しまんろくせんにち」

 

四万六千日とは、金沢市観音町にある「長谷山 観音院」にて毎年行われる行事で、観音様の功徳日にお参りをすると、四万六千日分のご利益が得られるといわれるもの。先ほどの張り紙は、今年の四万六千日の日にちを知らせるチラシなのです。

 

ところで、四万六千日分のご利益って、いったいどれくらいなのでしょう。試しに46,000日を365日で割ってみると…なんと126年!

 

つまり、四万六千日の日ににお参りをすれば、一生分でも余るほどののご利益が得られるということ。

一年に一度旧暦7月9日にあたる日は、長谷山 観音院が超パワースポットと化すのです!

 

チラシは毎年住職が手刷りで用意されています。

長谷山 観音院の歴史・由来

 

観音院に祀られるのは、その名の通り観音様。
御本尊である木造十一面観音菩薩は、なんとその歴史1200年。

 

加賀藩三代藩主・前田利常の正室である珠姫が観音様を篤く信仰し、前田家の産土神(うぶすながみ)として長きにわたって安産祈願のために参拝したのが、こちらの観音院なのだそうです。

 

御本尊は年に一度、四万六千日の一日だけご開帳されます。

四万六千日って何?

 

観音菩薩を御本尊とするお寺では、功徳日と呼ばれる日に縁日が開かれます。

 

なかでも最大の功徳日であるのが旧暦の7月9日であり、観音院で毎年この日に行われるのが「四万六千日」なのです。

 

四万六千日当日は観音院のご本尊である木造十一面観音がご開帳され、お参りすると四万六千日のご利益がいただけるのだそうです。

 

そもそもなぜ四万六千日?

 

これには諸説あり、米一升を数えてみたら46,000粒だったことから「一升」と「一生」を掛けたという説や、126年が人間の寿命の最大値に近いからという説など、いろんな説があるそうです。

 

四万六千日といえばトウモロコシ

写真:2021年8月16日 ライター撮影

 

四万六千日の名物といえば、御祈祷済みのトウモロコシ
例年四万六千日当日には、このトウモロコシを求める長蛇の列ができるのが風物詩となっています。

 

このトウモロコシは、玄関先に吊るしておくと魔除の効果があるといわれています。

 

また、トウモロコシは毛がふさふさと生えていることから「儲け(毛)が多い」と商売繁盛のお守りとされたり、ぎっしりと粒が詰まっていることから子孫繁栄のお守りにされたりもしているそうです。

 

祈祷済みのトウモロコシは例年500円で販売されていますが、午後には売り切れてしまうこともあるそうなので、確実にゲットしたい人は午前中に行くのがおすすめです。

 

とうきび守りのストラップは、四万六千日以外の日も購入可能。

 

駐車場

長谷山 観音院境内の駐車場

 

境内の中にある駐車場は、四万六千日以外の日は使用可能ですが、四万六千日当日は使用できません。東山周辺のコインパーキングに駐車しても徒歩5分ほどで到着する距離なので、街並みを楽しみながら歩いて参拝することをおすすめします。

御朱印

 

長谷山 観音院は、御朱印が人気の寺としても有名。

 

住職の奥様が描かれるイラスト入りの御朱印を目当てに、全国からわざわざ参拝者が訪れるほどの人気なんだそうです。

 

可愛い観音様あり、迫力の金剛力士像あり。

 

御朱印は500円〜、ご朱印帳は2,500円でした。

 

襖の金剛力士像も奥様の直筆。大迫力!

 

ということで、今回は長谷山 観音院をご紹介しました。

一生分のご利益にあやかれますように!

 

一年に一度の四万六千日はもちろんですが、普段の静かなお寺に足を運び、寺宝をじっくり見てみるのも良いものです。

 

 

◯地元の神様仏様!【石川パワスポめぐり】シリーズ

→バックナンバーが読めるシリーズ記事一覧はこちら

 

 

長谷山 観音院
はせざん かんのんいん
石川県金沢市観音町3-4-2
TEL.076-252-6523
HP/長谷山 観音院公式HP

※記事の内容は取材時のものです。

 

(取材、文/佐藤江美、撮影/林 賢一郎)

RECOMMEND ARTICLEおすすめの記事

WHAT’S NEW新着記事