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【公園さんぽ】珍スポット?建造物が乱立する『姉妹都市公園』を謎解きしながらぐるっと一周

公園といえば、子供たちが遊べる滑り台があったり、ジャングルジムがあったりを思い浮かべるはず。

駅西本町の8号線沿いにある公園は、ちょっと様子が違っているという噂を聞いて、どんな場所なのか行ってみた。

 

この日はあいにくの雨模様。傘を片手に散歩。

 

敷地面積はおよそ18,800平方メートル。

と言われてもどれくらいの大きさかわかりづらいので、サッカーコートで言うとおよそ2.5面分。かなり広い。

思っていた公園と様子が違うといわれる雰囲気は、入り口からさっそく感じられた。

 

かなり豪華な門構え。

 

門が立派すぎて勝手に入っていいのか迷う。

一旦、案内板で確認してみよう。

 

かなり緻密に描かれている案内板。園内はいくつかのエリアに分かれているらしい。

 

なるほど。姉妹都市という名前から、金沢市と交流の深い世界の各地の都市を紹介しているようだ。

先ほどの立派すぎる門は、フランスにあるナンシー市。世界遺産に登録されている絢爛豪華な「スタニスラス広場」をイメージして作られている。

 

フランスはナンシーを抜けると、お次はこちら。どこの国のなんという都市かわかるだろうか。

 

クイズ①

 

ヒント。「青い鳥」の作者メーテルリンクの故郷でもあり、別名「花の都市」と呼ばれている。

 

正解は、ベリギーのゲント市。

うん。難しい。

迷路のようになっているバラ園は、5月末〜6月に見頃を迎える。

 

バラ園を振り向くと突然の石像。ゲント市から寄贈された本物で、屋根の下に魔除けのガーゴイルが付いている。

 

思わずアップ。これがほんまもんの迫力か。

 

この辺りから、都市当てクイズの難易度がぐんと上がる。

さあ、これはどこ?

 

クイズ②

 

ヒント、国はブラジル。世界中の船が出入りする国際港湾都市。

 

中央の丘の上に立っているのは、ガウショ(牧童)の像。

南ブラジル最大の都市のひとつポルト・アレグレという都市をイメージしている。

ちなみに筆者は行ったことも聞いたこともなかったので、国名すらわからなかった。

 

各エリアに国と都市の解説があるので、解読しながら散歩していく。

 

そのほかにも、アメリカのバファロ市、韓国の全州市、ロシアのイルクーツク市、中国の蘇州市と全7カ国7都市をイメージした建物が点在。

 

アメリカ、バファロ市は「ナイアガラの滝」をイメージした岩場がある。残念ながら水は流れていなかった。

 

韓国の全州。公園完成後に姉妹都市提携したことで、後から増築された。細部のこだわりを感じる。

 

中国の蘇州市。中国の職人によって建てられている庭園。伝統的な絵柄が描かれてあるそう。

 

ロシアのイルクーツク市からは、山の中の民家が再現されている。そして隣にはブランコと滑り台、鉄棒の遊具と砂場もあった。遠くに石川県庁が見える。

 

最後に、日本をイメージしたエリアもあったので紹介しよう。

金沢市の歴史と金沢の庭をイメージして作られた。日本庭園の向こうに中国全州の建物が見え、なんとも不思議な感覚になる。

 

撮影した日は雨もあってか子供は少なかったが、ランナーや犬を散歩する人たちの姿も。

全部で8カ国8都市の建造物が密集しているという全国に例を見ない『姉妹都市公園』。不思議な空間に迷い込んだかのような感覚になった。

 

姉妹都市公園

シマイトシコウエン

石川県金沢市駅西新町3丁目地内

開園時間/6:30〜19:00(3/15〜10/31)、8:00〜19:00 (11/1〜3/14)

駐車場/14台

※この情報は取材時のものです。

 

(取材・文/森内幸子、撮影/林 賢一郎)

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