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地元ライター推薦!近江町市場の食べ歩きグルメ8選

ズワイガニ、寒ブリ、甘エビ、などなど。冬の石川県は美食の宝庫!金沢はもちろん、能登から加賀まで、県内の至るところで旬の魚を堪能することができます。

 

そして、石川県で「魚」といえば近江町市場。2021年は開場300年を迎える節目の年でしたが、コロナ禍もあってお客の入りは例年以下。地元民にとっては悲しい一年となってしまいました。

 

というわけで今回は、我らが近江町市場を勝手に応援!ということで、石川県在住ライターがおすすめする、近江町市場の食べ歩きグルメをご紹介したいと思います。

 

近江町市場ってどんなとこ?

 

さっそく市場に到着!

 

平日の昼過ぎなので人は少なめですが、年末年始はたくさんの人でごったがえすこと間違いなし。のんびりと食べ歩きたい人は、平日にするか土日でも午前中や夕方がおすすめです。

 

もちろん食べ歩きと言っても、モグモグしながら市場内を歩いて回るのはご法度なので、食べるときは各所に設置されたイスなどを利用しましょうね。

 

 

こちらは近江町市場商店街のエリアマップ。

 

東京ドームの半分の広さに約180の店舗がギュギュっと密集。鮮魚店だけでなく色んなジャンルの店が並んでいるので、歩いているだけでも石川ならではの食文化が堪能できます。

 

ちなみに近江町市場が誕生したのは江戸時代。当時は加賀藩御用達の市場として栄えていましたが、明治時代には現在のようなスタイルで「市民の台所」として発展していくことになります。

 

じつは今年の石川県はズワイガニが不漁。値段の高騰が続いている。

 

さて突然ですが、ひとりで食べ歩くのも寂しいので、今回は特別ゲストをお招きしております。

 

デデンッ!

 

 

銀色のやつ!

 

これがないと始まらないってやつですね。それでは食べ歩きスタートです!

 

まずは定番の「近江町コロッケ」から

 

一発目は、ド定番の「近江町コロッケ」をガブリ!

 

昔風コロッケ、肉コロッケ、野菜コロッケ、枝豆コロッケなど、種類豊富な揚げたてコロッケが人気のお店ですが、筆者のお気に入りは甘エビクリームコロッケ(300円)。

 

衣はサクサクで中はクリーミー。ビールとも良く合います。

 

 

近江町コロッケは、世界の食品「ダイヤモンド」の一角で販売。コロッケと並ぶ人気メニュー「金沢カレーパン」も、スティックタイプで持ち運びしやすく食べ歩きにおすすめですよ。

 

近江町コロッケ
TEL. 076-232-0341
営業時間/9:00~なくなり次第終了
定休日/不定休

 

その場でツルッと「川木商店」の生ガキ

 

近江町市場を食べ歩くならマストで味わいたいのが生ガキ。能登産岩牡蠣の旬は夏ですが、これからは真牡蠣が美味しい季節。とくに穴水湾で獲れた真牡蠣は肉厚で味が良いと評判なので、見つけたら迷わずいっちゃいましょう。

 

 

生ガキをその場で食べられるお店はいくつかありますが、今回は「川木商店」でいただくことに。1個1,000円前後で食べることができました。

 

そして「川木商店」といえば、どじょうの蒲焼もおすすめ。特筆すべきは大野の醤油や水飴で作る秘伝だれ。これがまた美味しくて、お酒ともよく合うんです。

 

 

一本120円とリーズナブルなのもうれしいですよね!

 

川木商店
TEL. 076-231-5982
営業時間/9:00~15:30
定休日/年始、お盆(うなぎのみ水曜休み)

 

「大口水産」の海鮮焼きは安くて旨い!

 

串物ついでに、近江町市場の中心に位置する「大口水産」の焼き焼きコーナーもご紹介。

 

ここでは、紋甲イカ下足、のどぐろ塩焼、丸ニシ貝、うなぎの肝、能登フグなど、さまざまな串焼きを食べることができます。串は一本200円から。生ビールが350円で飲めるのもポイントです。

 

 

今回は、丸ニシ貝とうなぎの肝焼きを購入。

 

丸ニシ貝は初めて食べたのですが、柔らかいのにしっかりと歯応えがある、サザエに似た味でした!

 

大口水産 焼き焼きコーナー
TEL. 076-263-4545
営業時間/9:00〜17:00
定休日/水曜日

 

ご当地ワンカップを探しに「酒の大沢」へ

 

あっという間にビールを飲み切ってしまったので、大口水産の目の前にある「酒の大沢」で買い足し。

 

そろそろ身体も冷えてきたので、飲み切りサイズの日本酒を探していると…。ありました、ありました。

 

 

じゃじゃーん!能登町の酒蔵「数馬酒造」の竹葉(290円)。港町で造られる酒だけに、海鮮ともよく合うんですよね。

 

ほかにも珠洲市の「宗玄」、金沢市の「福光屋」など、県内主要銘柄のワンカップが揃っていました。

 

さてさて、お酒も手に入ったことなので、後半戦へと参りましょう!

 

酒の大沢
TEL. 076-232-3636
営業時間/9:00~17:00(水曜、日曜、祝日は〜16:00)
定休日/無休

 

ガッツリ派には「鳥由」のとり足がおすすめ

 

ワンカップ片手に立ち寄ったのは「鳥由」。こちらの名物・玉子巻は筆者も大好きなのですが、今日は浮気をしてとり足(300円)をいただくことに。

 

皮目はパリッと、中はジューシー。「これは日本酒よりもビールかなぁ」と思いつつ、あっという間に平らげてしまいました。

 

 

とり足以外にもコロッケや天ぷらなどがずらり。揚げ物好きには、ぜひおすすめしたいお店です。

 

鳥由
TEL. 076-208-4129
営業時間/9:00~17:00
定休日/日曜、祝日

 

もっちり食感が人気「かさい」のあげ丸天

 

揚げといえば「かさい」のあげ丸天も忘れてはいけない存在。あげ丸天とは、スケソウダラとイトヨリダイのすり身で作られたさつま揚げのこと。

 

しそ貝柱や枝豆ひじきなど種類も豊富。魚から出るエキスで味付けされた自然な甘みと、もっちりとした食感がたまりません!

 

あげ丸天かさい
TEL. 076-299-5895
営業時間/8:30~17:00
定休日/水曜日

 

寒い日は「いっぷくや」のおでんが最高!

 

これからの季節におすすめしたい食べ歩きグルメがこちら「いっぷくや」のおでんです。

 

金沢にはおでんの名店がいくつもありますが、立ち食いおでん屋だからと言って侮るなかれ。地元の食通の中には「この店のおでんが一番美味い」という人がいるほど、クオリティの高さはお墨付きです。

 

だしは昆布の旨味をしっかりとった塩ベース。車麩、バイ貝、赤巻、カニ面など、金沢色満載の食材はほとんどが近江町市場で仕入れたものだそうです。

 

 

今回注文したこちらの車麩、バイ貝、赤巻、大根の盛り合わせは、しめて910円。

 

そして筆者がこのお店を推す理由がもうひとつ。日本酒の品揃えです!

 

 

なんと北陸の地酒が50種類。これをおでんの出汁で割って飲む「だし割」は、お酒好きならぜひとも味わって欲しい代物です。

 

さらにいっぷくやのある「いっぷく横丁」には、海鮮焼きや寿司屋なども併設。横丁ならではの活気ある雰囲気に、お酒がますます進みます。

 

いっぷくや
TEL. 076-223-3789
営業時間/8:30~18:30
定休日/水曜日(祝日は除く)

 

「フルーツ坂野」の生ジュースで二日酔い対策

 

ちょっと飲みすぎたかなと思ったら「フルーツ坂野」のオレンジジュース(300円)で二日酔い対策を。

 

なんでもオレンジジュースに豊富に含まれるビタミンCが、アルコール分解で発生する活性酸素を撃退してくれるそうなんです。

 

 

「フルーツ坂野」の生ジュースは、果実を丸ごとくり抜いて提供するスタイル。同じく二日酔いに効くとされるパイン棒と一緒に食べれば効果てきめんかも?

 

フルーツ坂野
TEL. 076-261-4473
営業時間/9:00~17:00
定休日/無休

 

最後に…。

人情味あふれる名物人がたくさんいるのも近江町市場の魅力。

 

近江町市場を訪れる前に、覚えておいて損のない情報を3つほど。

 

① 車を停めるなら、一時間半以内250円と低価格で利用できる、近江町いちば館併設の立体駐車場がおすすめ。
② 鮮魚を取り扱う市場は想像の何倍も寒い。肩を上げて寒そうに歩く人をよく見るので、一枚余計に着込んでおきたい。
③ ほとんどのお店がキャッシュレスに対応しているが、現金はいくらか持っておくのが吉。現金のやり取りの方が、なんだかんだスムーズだったりもする。

 

以上、近江町市場の食べ歩きグルメ8選でした!

 

観光や帰省で冬の金沢を訪れたさいに、ぜひ活用ください。

 

 

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

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