キャンプ飯満載!能登キャンするなら『takibistore』へ寄り道を
こんにちは。最近、初テントを購入してゴキゲンなライター吉岡です。
あいにく梅雨に入ってしまいましたが、今年は肌が焦げるまでキャンプに明け暮れてやろうと思っています。
さて、そんな僕が今年の初めからずっと気になっていたお店があります。
それがこちらの『takibistore』。昨年12月、中能登町にオープンしたカフェ併設のアウトドアショップです。
なんでもキャンプ好きの友人いわく「いい雰囲気だし、なにせ食材が豊富」とのことで。遅ればせながら足を運んでまいりました。
こちらはオーナーの中村さん夫妻。ふたりともとにかく明るくて、キャンプ初心者どころか僕のような未経験者さえもウェルカムな姿勢。友人の言っていた「いい雰囲気」という言葉がしっくりきます。
ちなみにご主人の信二さんは子供の頃から外遊びが大好きで、夏休みのほとんどを釣りに費やしていたんだとか。宿題はどうしたんだろう…。
それではお店の様子を見てまいりましょう。
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それにしてもなぜ「冷凍」なんですか?
美智子さん
うちは家族5人のファミリーキャンプが中心なんですけど、子供が小さいときはキャンプ場での食事の準備って結構たいへんなんですよね。
たしかにキャンプってやることたくさんありそうだし、子守りまでするとなるとバタバタしますよね。
美智子さん
そうそう。だからキャンプに行く前に仕込んだものを冷凍してキャンプ場まで持っていってたんですよ。
なるほど。
美智子さん
その延長線上に今のお店があるというか。キャンプをテーマに食や道具、それにまつわる情報をまとめて提供していきたいと思っているんです。
たしかに道具だけじゃなくて食もセットだと、僕みたいな初心者は親しみやすいですね。ちなみにこだわってることはありますか?
美智子さん
まずは安全な材料しか使わないこと。それと手軽に食べられるのも絶対条件です。すべての冷凍食品が加熱や味付けされているものなので、基本的に温めるだけでOK。とにかくお母さんたちの手間を省くことを第一に考えています。
そのなかでもおすすめはなんでしょう?
美智子さん
イカのコチュジャンですね。これは私にしか作れない中村家のソウルフード。キャンプだけじゃなくて自宅用に買っていくお客さんも多いんです。
パスタソースからスコーンまで多種多彩。そのほか焼き鳥などキャンプに重宝する串ものも充実している。
takibistoreオリジナル以外にも「サリーナ」のピザや「彌三郎」の羊羹など、金沢の名店の味もセレクト。
カフェで人気のカレーランチ(990円)。子供でも食べられる優しい味のタキビキーマカレーは、冷凍食品としても販売している。
より多くの人に能登の自然を堪能して欲しい。
中村さんが目指すお店の理想像みたいなものはあるんですか?
信二さん
キャンプ初心者でも気軽に通えるお店ですね。興味はあるけどなにから始めればいいのか分からない人の後押しがしたいんです。能登の自然の魅力を再認識してもらうためにも、とくに地元の人にもっと来てもらえるとうれしいですね。
自然豊かな場所で育ってきただけに、今さらって感じてる人も多そうですもんね。
信二さん
そうなんですよ。じつは僕もキャンプデビューは10年ほど前と遅くて。釣りは好きだったけど、キャンプにはあまり縁がなかったんです。
そうなんですか。それがなぜ?
信二さん
やっぱり子供ができたのが大きかったですね。
なるほど。
信二さん
僕たちの時代と違って今の子たちは家でゲームが当たり前。それ自体を否定するつもりはないけど、外遊びの楽しさを経験させてあげてもいいかなと思って。それでキャンプを始めたんです。
それが今では自分たちが大ハマりってやつですね。
信二さん
そうですね。僕の兄も姉もアウトドアが大好きなので遺伝ってやつかもしれません。
実用性と価格のバランスですね。キャンプといっても楽しみ方は人それぞれなので、だれでも気軽に立ち寄れるような偏り過ぎない商品展開を心がけています。
信二さん
実用性と価格のバランスですね。キャンプといっても楽しみ方は人それぞれなので、だれでも気軽に立ち寄れるような偏り過ぎない商品展開を心がけています。
たしかにこうしてみると良心的な値段のギアも多いし、その一方でエッジの効いたガレージブランドも取り扱っていたり。おもしろいバランスだと感じます。
信二さん
それと、これからはキャンプグッズのレンタルも始めたいと思っています。ドライブがてらにふらっとテントを借りてキャンプができるような
中村さんのおすすめはオイルランタン。ひとつあるだけでサイトの雰囲気がグッと高まる。なかでも定番中の定番デイツ社のランタンは、手の届きやすい価格で初心者にもおすすめ。
こちらは僕も愛用するGLOCAL STANDARD PRODUCTSのTSUBAMEキャニスター。さりげないデザインが素敵。
野と食のふたつの角度から楽しませてくれた『takibistore』。能登キャンプの道中に、ふらっと立ち寄れる利便性の良さも魅力ですよね。
僕のような初心者にも親身に接してくれた中村さんのおかげで、すっかり「あれも欲しい、これも欲しい」のキャンプ沼にハマってしまった気がします。
【ライター募集】一緒にBONNOを盛り上げてくれる方を大募集します!
takibistore
タキビストア
石川県鹿島郡中能登町徳前の14-1
TEL.0767-76-0117
営業時間/10:00〜18:00(ランチ11:30〜14:30)
定休日/火曜日
席数/テーブル8席
駐車場/10台
※こちらの情報は取材時点のものです。
(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)
広いな〜。しかもギアを選べるだけじゃなくてお茶もできるなんて、最高っす。
信二さん
ありがとうございます。
いきなりなんですけど、どうしてアウトドアショップを始めようと思ったんですか?
信二さん
能登は自然豊かで、キャンプ場もたくさんあるけど、アウトドア専門のお店が無いんですよね。
たしかに言われてみれば。
信二さん
そんなことを考えているうちに、コロナ禍で経営していた繊維工場の売り上げが落ちてしまって。もともと学生時代から自分のお店を持つのが夢だったので、やるなら誰もやっていない今しかない!と思い切ってシフトチェンジしたんです。
奥さんは反対しなかったんですか?
信二さん
全然っ。むしろノリノリで、僕の好きなキャンプと妻が得意なものをミックスしたお店をやろうという方向で、どんどん話が進んでいったくらいで。
得意なことと言いますと?
信二さん
冷凍食品です。
れ、冷凍食品ですか?
信二さん
じつはこのお店にある冷凍食品の半分以上が妻のオリジナルなんですよ。
えーっ!というか、さっきから気になってたんですけど、これって冷凍庫なんですね。カフェの冷蔵庫にしては大きすぎるなと思ってたんですけど。
信二さん
そうですね。急速冷凍機も導入したので、これでもまだ足りないくらいです。