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スノピのアイテムが満載!日本一小さなキャンプ場「KUBERU」に行ってみた。

石川県のアウトドアスポットを巡る【野外部】。今回は一日3組限定、日本一小さなキャンプ場ともいわれる、かほく市の「KUBERU(くべる)」を訪ねました。スノーピークが全国展開する「アーバンアウトドア ショップインショップ」や、人気のクレープ専門店が併設されるなど推しどころ満載。スタッフさんに冬におすすめのキャンプ用品も聞いてみました。

子育て世代に人気の高規格キャンプ場

 

河北潟の近く、金沢中心部から30分ほどの場所にある「KUBERUは、一日3組限定のミニマムなキャンプ場。キャンプに必要な道具はひと通り揃っていて、スタッフさんが使い方の説明やテント設営の手伝いなどもしてくれる、キャンプ初心者にとても優しい施設となっています。

 

プロデュースするのは金沢市にある「安藤建築事務所」。代表であり4児の父でもある安藤総兵さんの「自分の子どもたちがのびのびと遊べる場所を作りたい」という想いをきっかけにプロジェクトが立ち上がり、2022年の5月にオープンしました。

 

 

こちらは代表の安藤総兵さん(左)と、店長の北出涼平さん(右)。ミニマムでありながら高規格なこのキャンプ場はどんな思いで作られたのか。そのこだわりなどを聞いてみようと思います。

それにしても景色が良くて、周りも静かで、最高のロケーションですね。どうしてこの場所を選んだんですか?

安藤さん

金沢からも能登からもアクセスが良くて、なおかつ自然を感じられる場所というのが一番ですね。湖畔から吹く風が気持ち良いし、山と比べて虫も少ないから快適にキャンプができるんですよ。

たしかにキャンプに“虫”は大敵ですもんね。とくに初心者の方はそれが原因で足が遠のいてしまう、なんて話も聞きます。

北出さん

そうなんです。KUBERUのテーマは、今までキャンプとは縁のなかった子育て世代やファミリー層にその楽しさを伝えること。キャンプがしたいと思いつつも、道具の準備などでハードルの高さや水回りの快適性に不安を感じる、そんな方に向けた施設になっています。

新潟県三条市発の老舗ブランド「スノーピーク」のキャンプ用品を中心に、アーバンアウトドアショップインショップ限定商品などを取り扱うショップも併設している。

たしかに家族でキャンプデビューってハードル高いですよね。人数分の道具を揃えるにもお金がかかるし。

北出さん

そうそう。なのでウチでは手ぶらで来てもキャンプができるように、必要なアイテムをすべてレンタルしているんです。

えっ!もしかしてスノーピークのキャンプ用品も使えるんですか?

北出さん

もちろんです。スノーピークの商品は価格もそれなりにするし、モノが良いのは知っているけど価格的に躊躇している人って結構いると思うんですよね。そうした人たちが、実際に使った上で購入を検討できる場にしたいなと考えていて。

テントなんかはサイズ感とかも大事だし、トライアルできるのはうれしいですね。

安藤さん

僕自身、数年前にランドロックというテントを買ったんですけど、家族6人が使えるサイズとなると想像がしにくくて、すごく迷ったことがあったんですよ。ここならテントの設営も体験できるし。週末にはリゲルという大きなテントも建てたりもします。

  えっ、リゲルってあの100万超えで話題になったテントですか?

安藤さん

よくご存知で(笑)。リゲルPro.ストーブプラスは、シェルターと薪ストーブが一体になっているので、雪中キャンプにも使えるハイスペックなテント。なかなか買える値段ではないですけど、実物を見てみたいという方はぜひ遊びにきてください(※)。

※天候次第で設営されない場合あり。詳しくは店舗までお問い合わせください。

 

KUBERUではファミリーで楽しめるイベントを随時開催中(画像提供:安藤建築事務所)

 

薪割り体験や火付体験などのワークショップも人気を集めている(画像提供:安藤建築事務所)

ちなみにどうして一日3組限定なんですか?

安藤さん

初めてキャンプ場行って、たくさんの人の目に触れながらテントを立てるのって勇気がいるじゃないですか。そこで失敗すると、もういいやとなってしまう。なので周りの目を気にせず楽しめる環境をということで3組限定にしたんです。

なるほど〜。

安藤さん

それと焚き火の起こし方やテントの立て方を付きっきりでサポートするので、あまり多すぎるとスタッフが対応できなくなってしまうんです。

それぞれのサイトに小屋みたいなのが建っているんですけど、これはなんですか?

北出さん

エアコン、トイレ、シャワーを完備したコテージ(木家)です。広さは3坪ほど。ここではごはんの準備をしたり、たくさん遊んでかいた汗を流したり、小さい子どもを寝かしつけたり、ちょっとした休憩場所として使うことができます。

ファミリーキャンパーにとってはありがたいですね。

北出さん

とくにお母さんたちが快適に過ごせるような、絶対的な安心感が得られる場所は必要だと思ったんです。

たしかにこのコテージがあればお父さんも家族をキャンプに誘いやすいですね。

北出さん

ただ、そうした設備の中にも、キャンプならではの“ひと手間”というのは残したくて、給湯用のボイラーは薪式にして火の管理もお任せしています。オール電化の時代、今の子どもたちはあまり火を見る機会がないので、そういった意味では焚き火なども含めて子どもたちの情操教育にもつながるのではないかと思っています。

 

キャビン内には電気ケトルや小型の冷蔵庫なども用意されている。

 

薪で沸かす五右衛門風呂はAサイトのみ設置。各サイトに特徴があるのも面白い。

 

設備が充実しているので、冬キャン初心者にもおすすめの「KUBERU」。利用料金も家族4人で25,000円(土日祝は30,000円)と良心的な価格に設定されていて、道具もレンタルできるのでキャンプデビューにもぴったりです。

 

つづいては店長の北出さんがセレクトする、冬キャンにおすすめのキャンプ用品を紹介します!

冬キャンにおすすめ!スノピアイテム3選

 

鍋など煮込み調理に適した高効率石油コンロとして人気の「スクード」。スノーピークから販売されているIGTフレームにセットできるのが特徴で、調理をしながら暖を取ることができる優れものです。熱がこもりにくいように設計されるなど安全面にも配慮。軽量・コンパクトで持ち運びがしやすいのもポイントです。

 

 

冬の調理には、高い保温性と遠赤外線効果のある陶器製の土鍋と食器がセットになった「土鍋膳」がおすすめ!吸水率の低い素材を使用しているので、目止めなどの手入れの手間が不要。スッキリしたデザインで、日常的にも使えるのがポイントです。鍋の中にはお椀2枚とお皿2枚が付属。

 

 

あらゆる鍛造ペグの中でも最強との呼び声が高く、多くのキャンパーから支持されているのがスノーピークの「ソリッドステーク」。優れた性能と耐久性を備えており、冬の冷気でカチカチになった地面も余裕で突き刺します。カラーリングされたタイプは、視認性が高くなるだけでなく、打ち付ける際の角度の目安にもなるので初心者さんにはおすすめです。

 

以上「snow peak URBAN OUTDOOR」で見つけた、冬キャンにおすすめのギア3選でした!

 

 


 

KUBERU(クベル)

住所:石川県かほく市大崎チ59-1 [地図]
TEL:076-209-6080
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水曜、木曜日
駐車場:あり
Instagram:@kuberu_sp

 

撮影:林 賢一郎

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