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ミニチュアの街『神田交通公園』は、大人がさんぽしても結構楽しい

一風変わった公園をちょっとした探検気分でさんぽするこのシリーズ。

2回目は、金沢新神田合同庁舎の隣にある『神田交通公園』へ行ってみた。

 

金沢市内の小学校に通っていた人ならお見覚えがあるはず。

自転車教室で手信号を教えてもらった懐かしの場所。

 

開園したのは昭和46年(1971年)と歴史はなかなか古い。

 

横断歩道や信号機、標識や踏切まである園内は、まるで小さなまち。

公園全体を眺めると、どこまでが園内でどこから公道なのか、目が錯覚してわからなくなる。

 

車が走っているのは公道。園内の信号はちょっと低め。

 

交通公園は全国各地にあって、その多くは1960年代から70年代に作られている。

車社会が急速に進んだ時代に交通事故が多発。その対策として、子どもたちの「交通ルールを学ぶ場所」交通公園が各地の自治体に設置されたのだそう。

 

40年以上経った今では、役目を終えて普通の公園になったりなくなってしまっている公園もあるようだが『神田交通公園』は現役バリバリ。

毎年、市内全校の小学3年生が貸切バスに乗ってやってきて、この公園で自転車安全教室を受講。交通ルールとマナーを学んでいる。

 

信号機も踏切も使われているものは本物。信号が付いていない場合は、管理棟へひとこと声をかけるとつけてくれる。

 

園内に2箇所ある踏切。普段は作動していないが、自転車安全教室で使用されている。実際にカンカンカンと音がなって、遮断機が降りる。

 

エンジン付きでこそないものの、足こぎ式のゴーカートや自転車を無料で貸し出し。車に乗った気分で車道を走ることができるので、土日にもなると親子連れで順番待ちの状態になるらしい。

 

ゴーカートや自転車は子供用。大人の申し込みは丁重に断られた。

 

サーキット風のコースもあるので、ゴーカートに乗ったら絶対楽しい。(※注 交通ルールは守りましょう)

 

意外だったのは遊具の充実。

時代を感じるレトロ仕様のものがゴロゴロと発見できて面白い。

王道のブランコとすべり台。ちなみにすべり台はローラータイプ。

 

ジャングルジムと石の山。

 

シンプルに土管。

 

これは子供に人気がありそう、汽車遊具。

 

絶妙な距離感のゾウとラクダ、ニワトリもいる。

 

遊具の種類がじつに多くて、砂場やままごとができるテーブルがあったりと気が利いている。

交通ルールを学ぶ場所という硬いイメージがあったけれど、緑豊かで気持ちの良い公園だった。

 

神田交通公園

石川県金沢市新神田3-7-1

乗り物貸し出し時間/9:00〜16:00

駐車場/15台

TEL.076-220-2371

※この情報は取材時のものです。

 

(取材・文/森内幸子、撮影/吉田章仁)

 

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