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猫の肉球で性格がわかる!うわさの「ねこてそ」を試してみた

とある猫好きから聞いた〈ねこてそ〉という本。

その名の通り「猫の手相で性格診断してみよう」というものなんですが、これが猫好きの間でじわじわと人気を集めているそうで。実際にどんな手相をしているのか、BONNO編集部の猫たちでも試してみました。

 

2013年に出版された〈ねこてそ〉

猫の肉球を5つのタイプに分類。

〈ねこてそ〉の作者は猫好きで知られる手相占い師の暁さん。これまでの手相学の経験を猫にも応用できないかと研究が始まったそうです。数百匹の猫の前足を見た結果、性格や行動パターンによって肉球の形が異なることが判明。本書では5つのタイプに分けて猫の手相が診断されています。

 

ざっくり言うとこんな感じ。

 

頂点ハート(A)タイプ…愛想が良くて甘えん坊
頂点まる(B)タイプ…ちょっぴり野生の雰囲気も残る
頂点平行(C)タイプ…自分のペースは乱さぬインドア派
みぞなし(D)タイプ…怖がりで引っ込み思案

三角(E)タイプ…わがままに見えるけどすごく繊細

 

肉球のタイプ別に分かりやすく解説されている。

 

手相を鑑定するときに見るのは〈掌球〉と呼ばれる大きな肉球。この部分は中央と左右に分けられていて、その形からさらに細かく性格が診断されます。もちろん育ってきた環境によっても性格は変わるので、コミュニケーションを取るときのヒントくらいに考えておいた方がいいかもしれません。

 

赤丸で囲んだ部分が掌球。ここの形で性格が分かるそう。

 

ちなみに本書では、人間と猫の手相による相性診断も掲載しています。人間の手相で見るのは感情線と頭脳線のふたつ。お互いの性格をひも解いたうえで、どんな付き合い方をすれば上手くいくのか。そんなアドバイスなどが書いてあります。

 

感情線(赤)と頭脳線(青)をチェック。

 

それでは早速、ねこてそを見ていきましょう。

 

助六くんの場合

助六・オス1歳(推定)

 

トップバッターは筆者と暮らす助六先生。昨年春に小松市の保護猫団体から迎え入れた元野良です。甘えん坊で人懐っこく、好奇心も旺盛。夜中に獲物をみつけては(大体はゴムひも)ドタドタ走り回るヤンチャながら、家具に爪を立てたり、粗相をしない飼い主想いなナイスガイでもあります。妻が帰宅したときは迎えにいくのに、筆者が帰っても知らんぷりなのが悲しいところ。

 

ねこてそはこんな感じ。

 

診断結果は頂点平行タイプ。大勢でワイワイするよりも、自分のペースを乱さずに静かに過ごすのが好きなインドア派が多いとか。さらに左右の肉球の形から、もっとも大人しいC3タイプに分類されることが判明。夜中になるとバタバタ騒いだり、梁の上に登ってニャアニャア鳴いてるのは気のせいなのかな?

 

筆者との相性を調べてみると「フレンドリー全開のあなたと馴れ合いが嫌いな猫。対照的な性格です」だそう。迎えに来てくれないのはそういう理由だったのか…。

 

最近覚えた二足歩行。

ねこてそを上手に見る方法。

実際にやってみて分かったのは、肉球を見るのは意外と難しいということ。猫の手のひらは体の構造的に上向きにしにくく、ちょっとしたコツがいります。寝てるときにこっそり見たり、抱っこして下から覗き込んだり。とにかく猫は強引に手を掴まれるのを嫌うので、ゆっくりと焦らずにタイミングを見計らうのが良い気がします。ちなみに筆者の場合は妻と協力して、リラックスしている隙にスマホで写真に撮りました。

 

まずはリラックスさせること。

 

腕を掴むときは優しく、撫でるように。

 

面白いのは肉球にも遺伝があって、親子や兄弟で似る傾向があるということ。子猫のときは肉球の形がはっきりせず大小の肉球の間のシワも薄いので、まだ小さいときは兄弟や親の手相を参考にしてみるといいかもしれません。ちなみに肉球の色は手相と関係ないそうです。

 

肉球を見せてくれたらしっかりご褒美を。

 

すずちゃんの場合

すず・メス8ヶ月(推定)

 

ところ変わって、お次に登場してくれたのは編集森内と一緒に暮らす〈すず〉ちゃん。昨年夏、旅行先の珠洲の海で出会った甘えん坊な女の子です。森内いわく「性格は穏やか。水を飲む前に前足で水面を触って確認する姿が可愛くて、いつもほっこりしてます。毎朝、おはよう!といわんばかりに熱烈歓迎してくれるので、朝の寝起きも良くなりました」とのこと。

 

くっきりとした肉球に萌え。

 

診断結果は頂点ハートタイプ。さらにその中でもっとも人懐っこく、構ったときも怒ることはないというA1タイプに分類されました。おしゃべりも大好きで、なにかして欲しいことや報告したいことがあると一生懸命ニャアニャアと話しかけてくるそうです。

 

森内との相性を見てみると、本書には「生身の猫に素直な自分を見せて」というアドバイスが。生き物の温かさを教えてくれる猫を素直に可愛がるだけで、人間的にも成長できるんだとか。

 

愛され上手な一面も。

 

こだまさんの場合

こだま・メス8才

 

ラストを飾るのは佐藤編集長と暮らす〈こだま〉さん。フェスに出かける道中で出会ったので、開催地の〈こだまの森〉にちなんで名付けられました。佐藤いわく「基本的にずっと寝てるけど、起きてる間はすごく甘えん坊。座ると膝の上に乗ってくるし、移動するとどこでも付いてくる」とのこと。グルメな一面もあるそうです。

 

寝ている隙を狙ってパシャ。

 

診断結果はすずちゃんと同じく頂点ハートタイプ。ただ、頂点が平行っぽくもあるので静かに過ごすのが好きなCタイプの要素も含まれている気がします。構われるのは大好きだけど、自分のペースは乱さない。お嬢様体質といった感じでしょうか。

 

ふたりの相性は「素直に付き合えばベストカップルに」と高評価。猫に元気をもらって意欲が回復するので仕事運が上がる、なんてことも書いてありました。

 

お休みのところ、すみませんでした。

 

言葉が伝わらない者同士が、ひとつの空間で快適に暮らすために必要なこと。〈ねこてそ〉は、そうしたヒントを与えてくれる一冊な気がします。今年の春には我が家にも新しい猫が仲間入りする予定。その子がどんな肉球をしているのか、今から楽しみだなぁ。

 

●今回紹介した本

ねこてそ

ねこてそ

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(取材・文/吉岡大輔、撮影/林 賢一郎)

 

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