なんだここ!民家の中にポツンとできたケーキ屋が可愛い!
とある知り合い(しかも男性)から「野々市駅のちょっと外れに、とにかく可愛いケーキ屋ができた」との情報が。
なんでも住宅街の中にあり、アップルパイが美味しいとのこと。
パイってサクサクした食感がいいですよね〜。という話で盛り上がり、後日気になったので行ってみることにしました。
野々市駅から車を走らせること3分。
なかなか長閑なエリアへやってきました。
ケーキ屋…ケーキ屋はと…。
たしか、この辺りなんだけれど…。
それっぽいブルーの看板を発見。蔵っぽい造り?
表に回ると、急速な異国感!
白壁にターコイズブルーのドアが眩しい。
ここだけなんだか別世界です。
こちらのお店は、2019年11月にオープンしたばかりの『キャンディーアップル』。
店名からお店から、可愛さ全開です。
店内は、築100年経っているという蔵を改装。洋風のなかにもところどころ和の雰囲気が残っている。
ショーケースにはショートケーキ、ロールケーキ、シュークリームなどの洋菓子が常時14種類ほど、そこに季節のケーキも並びます。
大人も子供もショーケースに張り付いて見入ってしまう、麗しのケーキ。
筆者は、このブルーベリーをたっぷりでつやっつやなパイにひと目惚れ。
こちらのお店を営んでいるのは、松本さんご夫妻。
お二人とも、金沢市内の有名菓子店で腕を磨いたパティシエです。
オーナーシェフの松本和哉さんは、本場イギリスでシュガークラフト(砂糖でつくる手工芸品)を学んだ、シュガークラフトアーティストでもあります。
松本さんご夫妻。小さな工房から幸せを届けていきたいとこだわりのケーキを作る。
今回『キャンディーアップル』に立ち寄ったならこれは必食!というケーキ&焼き菓子を教えてもらいました。
まずは、このお店の看板商品から。
アップルパイ460円。ぎっしり詰まったリンゴの上に、ザクザクとしたクランブルをのせたお店オリジナル。
アップルパイは、松本和哉さんがお菓子作りの道に進むきっかけになった思い出のお菓子なのだとか。
松本:小さい頃に母親が作ってくれるアップルパイが好きで、小学生の頃自分でもアップルパイを焼くようになったんです。自分で作れば全部食べられると思って(笑)。プレゼントしても喜ばれるので、今でもパイを使ったお菓子が好で、この店の看板にしていきたいと思っています。
アップルパイといえばアメリカという印象もありますが、実はイギリスが発祥。こちらのお店では、イギリス式のアップルパイが味わえます。
パイ生地が何層にも折り重なってミルフィーユ状になっているものがアメリカ式なのに対して、イギリス式はタルトのようなクラスト生地を使って作るのが特徴。
また、リンゴは一度くたっと柔らかくなるまで煮込んだもの使うイメージがありますが、こちらでは生のフレッシュなリンゴをパイ生地にのせて焼き上げているそう。
リンゴの美味しさを外に逃がさず、ぎゅっと凝縮。
食べた時にシャキシャキとした食感が楽しめるアップルパイになっています。その上にくるみ入りのクッキー生地、クランブルをたっぷり多めに。ザクッとした食感とリンゴのみずみずしさを味わってもらいたいという、こだわりが秘められています。
もうひとつ、こちらもイギリスでは伝統的なパイのお菓子。
バノフィーパイ420円。ツンツンと角だったクリームが個性的。
バノフィーパイは、パイ生地の上にトフィーというキャラメルのようなソースとバナナ、クリームをのせて作る家庭の味。
なかを割ってみると、意外な断面が。
パイの上にパリッとしたチョコを忍ばせてあるので、柔らかい食感とサクサク感が口の中で混ざり合います。
コーヒーはもちろん、ホットミルクティーとの相性も抜群です。
最後は、ちょっとした手土産に人気というクッキー缶。
「クッキー缶」1500円。ショートブレット、抹茶、チョコ、ナッツ、メープルシュガー、紅茶、ココナッツのクッキーが楽しめる。
小ぶりなサイズでついつい、つまんで食べてしまう可愛いクッキー。
このクッキー缶をお目当てに訪れるリピーターも多いそうです。
どれもフルーツたっぷりで大きめに作られている『キャンディーアップル』のケーキ。でも、甘さは控えめなので十分食べ応えが感じられます。
3時のおやつの新定番に。またおじゃましたい一軒です。
Candy Apple
キャンディーアップル
石川県白山市横江町63
TEL . 076-287-3622
営業時間/10:30〜18:00(なくなり次第終了)
定休日/不定休
駐車場/5台
※こちらの情報は取材時のものです。
(取材・文/森内幸子、撮影/林 賢一郎)