煩悩バンザイ!石川県がもっと
楽しくなるウェブマガジン「ボンノ」

じっくり発酵させた”中種”が美味しさの秘密「ぱん処 まる濱屋」の推しパン3選

2022年にオープンした新しいベーカリーを巡る「推しパン3選」。

 

今回は、レトロな街並みが残る白山市鶴来エリアに誕生した『ぱん処 まる濱屋』を訪れました。

 

【特集】新しいベーカリーを巡る!推しパン3選

 

天然酵母&長時間発酵の豊かな味わい

『ぱん処 まる濱屋』は、県内外のベーカリーで腕を磨いた金沢市出身の浜井洋彰さんと、妻の幸恵さんが経営するお店。念願だった独立の夢が叶って、今年8月にオープンしました。

 

お店があるのは、かつての人気店「あさひやベーカリー」の跡地。街のシンボル的な存在となっていた雰囲気ある佇まいは、「自然と歴史あふれる街並みに溶け込みながら、地域のにぎわいづくりに貢献したい」という浜井さんの想いとともに、しっかりと受け継がれています。

 

 

真っ白なのれんをくぐって中に入ると、棚の上にきれいに並べられたパンがお出迎え。入ってすぐの場所にオープンスタイルの工房が併設されているため、入店した瞬間に香ばしい匂いがふわりと漂ってきます。

 

 

奥に見えるのはイートインスペース。現在はまだ利用できませんが、これからオープンする予定だそうです。忙しい時間帯は行列もできる人気のお店ですが、コロナ対策もしっかりとされていました。

 

 

浜井さんがこだわるのは、厳選した国産小麦と天然酵母。美味しいパンを焼き上げるため、手間と時間を惜しみなく使います。なかでも一日かけて低温発酵させたフランスパンは、サクサクの生地とふわふわの食感が楽しめると評判。幅広い年代の人たちがリピートする看板パンとなっています。

 

食パンは酒粕から起こした酒種酵母をつないで作る『中種』を使用。独特の甘みと香り、しっとりとした食感と歯切れの良さが楽しめる。

 

こちらは焼きたてのクロワッサン(240円)。水の代わりに牛乳を使用し、じっくりと時間をかけて低温発酵。サクサクの外層とふんわりした内層の食感、発酵バターの香りがたまらない。

 

「天然酵母は約1週間かけてじっくり培養。その酵母を一晩かけて発酵させた中種と合わせて、生地を練り上げています。そうすることで奥深い香りが生まれ、豊かな味わいのパンが仕上がるんです」と浜井さん。

 

現在はレーズン酵母と酒種酵母の2種類の天然酵母を軸に、さまざまな素材を由来とした酵母や発酵方法に挑戦中。オリジナルの酵母によって新しい食味のパンを提供することも、ひとつの目標となっています。

 

 

それでは実食スタート!

 

じっくりと手間ひまかけて作られた『ぱん処 まる濱屋』のパンの中から、編集部のイチオシを紹介します。

 

【広告】もっと楽しく、もっと気軽に、お店の宣伝・求人してみませんか?

編集部セレクト「ぱん処 まる濱屋」の推しパン3選

 

ひとつ目は、ライ麦の種生地を使って捏ね上げたライブレッド(ハーフ350円)。ドイツの食卓で親しまれる伝統的なハードブレッドです。ライ麦特有の芳醇な香りと、乳酸菌によって強まった酸味が特徴的。

 

 

一般的なライ麦パンよりも酸味が強めで、噛めば噛むほど味わい深いクセになる味。肉や野菜などの惣菜はもちろん、ドライフルーツやナッツと組み合わせても合いそうですね。外層が厚くならないよう工夫しているそうで、通常のハードブレッドよりも食べやすく感じます。

 

 

こちらは一番人気の塩パン(200円)。砂糖は一切使わず、ドライレーズンから起こしたぶどう種酵母によって、生地を捏ね上げているそうです。

 

 

しっとりとした柔らかさの中にも弾力がある生地。砂糖を使わず長時間発酵によって熟成された生地は、小麦そのものの甘味や香りをより感じることができます。レーズン酵母由来のほんのりとした甘味とフルーティな香りもポイント。

 

 

外側のクッキーはサクサク、中はふんわりしっとりなメロンパン(200円)。食パンと同じく酒種酵母の『中種』が使われています。

 

 

普通のメロンパンと比べると自然な甘さが特徴的。中種を使用することで、一日経っても柔らかく、みずみずしい食感が生まれるそうです。

 

以上、編集部がセレクトする「ぱん処 まる濱屋」の推しパン3選でした!

 

「ぱん処 まる濱屋」のInstagramで定休日や新作情報をcheck!

 

 

ぱん処 まる濱屋
住所/石川県白山市鶴来本町1-ワ101-1
営業時間/7:00〜10:00、11:30〜17:00(無くなり次第終了)
定休日/火曜日
駐車場/3台
※こちらの情報は取材時点のものです。

 

 

(取材・文/BONNO編集部、撮影/林 賢一郎)

RECOMMEND ARTICLEおすすめの記事

WHAT’S NEW新着記事