巣ごもり生活は家族で楽しく。ご当地かるたで盛り上がろう!
みなさん〈STAY HOME〉はいかがお過ごしでしょうか。
まだまだコロナ終息の見通しは立たず、とくに子供をみながら在宅ワークをするお父さんお母さんは苦労されていると思います。今回の件をきっかけに、新しいゲーム機を買ったという人も多いのではないでしょうか。
そんな中、金沢市泉野町で囲碁サロン『石心』を経営する佃優子さんから、こんなメールが届きました。
「いしかわかるた、作っちゃいました。興味ありませんか?」
子どもたちに囲碁を教える佃さん。
はい!ありまーす。
というわけで、詳しく話を聞いてみると〈いしかわかるた〉は、石川県の歴史、観光、食、文化、偉人なんかを盛り込んだオリジナルのかるたで、いしかわ県民文化振興基金の助成を受けて製作したものだそうです。ということは、石川県お墨付きのかるたということですね。
ニンテンドースイッチやDSもいいけど、アナログなゲームを家族でやるのも楽しいもの。そういう遊びって、いつまでも記憶に残っていたりしますからね。ぜひとも紹介させていただきましょう。
教材にも使える、ご当地かるた。
佃さんが〈いしかわかるた〉を製作したのは、子どもから高齢者まで一緒になって楽しめる遊びの場をつくりたかったから。囲碁指導をしていく中で、世代に関係なく交流できるものが少なくなったと感じたのが、理由だそうです。
家族や親戚と楽しみながら、子どもたちは石川県の色んなことを知り、大人はふるさとの魅力を再発見するきっかけになれば。そうした思いが込められています。
そんな〈いしかわかるた〉の製作秘話を、ちょっとだけ聞いてみました。
読み札に書かれた文章は、佃さんが全て考えたんですか?
佃さん
地域貢献や囲碁将棋の普及活動をする仲間3人と一緒に考えました。石川県の各地域の郷土食や観光名所、伝統、文化、偉人などをバランスよく組み込みながら、子どもたちが暗記しやすい言葉を、リズムが良い文字数の流れで表現することを心がけました。
イラストもほっこりした雰囲気で、可愛いですよね。
佃さん
今年、金沢辰巳丘高校芸術コース美術専攻から多摩美術大学グラフィックデザイン学科に進学した、宮岸あゆ香さんが描いてくれました。全体の配色に統一感があって、落ち着きのある親しみやすいイラストに仕上げてくれたので、とても満足しています。
ちなみに上のふたつの絵札が表すもの、なにか分かりますか?
正解はこちら。取り札の絵をパッと見たときに、すぐに何か判断できるわかりやすい絵。佃さんが最もこだわったポイントです。
値段は1,000円(税抜)。購入を希望する方は、電話もしくはメール(igosekishin1088@gmail.com)にて。コロナ感染防止の観点から、郵送での受け渡しもしてくれるそうです。
囲碁サロン 石心
石川県金沢市泉野町1-4-6
TEL. 076-243-1088
営業時間/13:00~18:30
定休日/金曜日
駐車場/9台
※こちらの情報は取材時のものです。
(取材・文/吉岡大輔、撮影/林 賢一郎)
なぜ、かるたなんですか?
佃さん
私自身、囲碁というアナログの遊びにどっぷり触れてきて、目上の人からの指導や叱咤激励、教え子たちへの指導だったり、人との会話からいろんなことを学びました。デジタルの遊びはそうした人との会話、いわゆる交流の幅に限りがある気がします。
たしかにゲーム機だと画面と向き合っている時間がどうしても多くなりますね。
佃さん
たまにはデジタルの遊びから離れて「対話することの喜びや面白さ」を体感することも大切。そのうえでルールが簡単で、誰でも気軽に遊べるかるたで何かできればと思ったんです。