金沢元菊の自販機に「ガ」という謎の小瓶。その正体は…?
新型コロナの感染が拡大して以降、通常の営業が困難な多くの飲食店がテイクアウトやドライブスルーに活路を求めています。
そんな中、金沢駅の近くに〈ガパオライスの自販機がある〉との情報をキャッチ。ガパオライスといえばタイ料理の定番だけど、本当にそんなものが自販機で売っているの?
というわけで、真偽を確かめに行ってきました。
到着するや否や、エキゾチックな雰囲気を醸し出す自販機を発見。場所は金沢市元菊のゲオの裏あたり。人通りの少ない、レアな場所にあります。
近づいてみると…。情報量が多すぎて、しばしフリーズ。見たことあるのは〈南アルプスの天然水〉くらいで、あとは謎、謎、謎。シャンプーや靴下なんかも売られています。
左の「ガ」のクセが強いビン。どうやらこれがガパオライスの様子。値段は700円。右のプリンも気になります。
お金を入れて、ボタンを押して、出てきたのはこちら。中にはソースのようなものが入っています。なるほど。ガパオライスの素を自販機で売っているんですね。
このガパオライスの素を販売するのは、多国籍料理が自慢のカフェ『esnica』さん。現在は休業中で、しばらくは自販機のみの営業となるそうです。ちなみに自販機には、美味しいと評判の焼き菓子も入っていました。
ガパオライスに初挑戦!
せっかくなので、実際に作ってみましょう。
材料はこちら!
用意するもの(2人前)
・お好きな挽肉…200g
・玉ねぎ…60g
・ピーマン(またはパプリカ)…60g
・油(ごま油がおすすめ)…20g
・卵…2個
・ライム(あれば)…2切れ
あとは、ごはんですね。
ガパオライスといえば鶏ひき肉だけど、あいにく冷蔵庫に合い挽きしかなかったので、今回はこちらで代用。ちなみにお店のご主人のおすすめは「鶏モモとムネのハーフ&ハーフ」だそうです。
お腹が空いてきたので、ちゃちゃっと作っちゃいましょう。
玉ねぎは1cm角ほどにカット。
パプリカも同じ位の大きさに。これくらいの方が炒めたあとも、シャキッとした食感が残って、美味しいかも。
フライパンに油を敷いて挽肉を炒めたら、野菜を投入して火を通し、塩胡椒で下味を付けます。
このときに別のコンロでトッピングの目玉焼きも作っておけば、出来立てのアツアツが食べられます。
先ほど炒めたフライパンに、ガパオライスの素を80gほど(カレースプーン約4杯)入れて炒めます。
正直、700円は高いかな?と思ったけど、4人分(165g入り)なら話は別。自宅で気軽に本格的なガパオライスが味わえると考えれば、コスパ的にもうれしいです。
このガパオライスの素には、ホーリーバシルや生姜、唐辛子などが入っていて、かなりスパイシーな味なんだけど、どこかナチュラルで食べやすくもあるというか。味見の段階で「これ、絶対旨いやつやん!」って、優勝した気分になってしまいました(一般男性)。
ソースが肉と野菜に馴染んだら、ごはんに盛り付けて、目玉焼きを乗せて完成!ライムを添えれば、より本格的なガパオライスに仕上がります。
もし、小さい子どもに食べさせるときは、ピリ辛のソースを少な目にして、みりんや醤油で調整すればOK。カットしてない鶏肉を購入して、自分で粗めのミンチにするとよりお店の味に近づく、とのことです。
デザートは内緒で(だれに?)買っておいたプリンを。濃厚なカスタードに苦味の効いたカラメルソースが絡み合って、絶妙な味わいに。この美味しさは、尾道プリンを食べたとき以来の衝撃かもしれない…。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、新型コロナが完全に終息するまでまだまだ時間がかかりそうな現状。微笑みの国タイのごはんを食べて、心を笑顔に、しちゃいましょう。
esnica
エスニカ
石川県金沢市元菊町17−53
TEL.076-256-5848
※こちらの情報は取材時点のものです。
(取材・文/吉岡大輔、撮影/林 賢一郎)