心霊探知アプリで県内最恐の心霊スポット〈牛首トンネル〉を調べてみた
みなさん突然ですが、幽霊って本当にいると思いますか?
ボクは信じる気持ち半分、信じない気持ち半分。
高校生のとき、ある時期だけ前を通るたび気分が悪くなる民家があって、しばらくするとその家で葬儀が開かれていたり、医王山をひとりでドライブしていたらサイドミラーに女性の顔が写ってパニックになったり、それなりに心霊体験はしてきました。でも、完全に信用しているかといわれるとそれも微妙で。
「幽霊は己の脳が生み出すもの」という”いない派”の意見も「いくら科学が進歩しても証明できない物事は絶対にある」という”いる派”の意見も両方わかるといった感じです。
というわけで、本当に霊がいるのかいないのか。
以前から気になっていた心霊探知アプリを使って、県内最恐といわれる心霊スポット〈牛首トンネル〉を調査してみようと思います。
今回、使用するアプリはこの2つ!
心霊たんち機 Plus
怪しい場所にスマホをかざすだけで、霊波の強さを検出してくれるアプリ。磁場、方位、時刻、月齢などから独自の計算で霊波強度を測定しているらしい。
ちなみに家の近くで起動してみたときは、霊波強度483と低めの数値でした。
Ghost Observer
身の回りに存在する霊の居場所を探知し、通常の人間では見ることが出来ない霊体を視覚化するゴースト検出シミュレータ。幽霊の種類、年齢、周波数が表示され、課金をすれば幽霊に質問することもできる。
アプリの信憑性は定かではないけど、もしかすると凄いことが起こるかも。「マジで怖いし霊出てくんな」という願いと「企画ボツは勘弁。大物出てこい」という期待が交錯する中、現場に向かいます。
心霊体験続出!県内最恐トンネル
まずは検証先として選んだ、石川県最恐の心霊スポット〈牛首トンネル〉の説明をちょっとだけ。
明治時代の末期に造られたといわれる宮島隧道(通称・牛首トンネル)は、石川県と富山県の県境、津幡町にあるトンネルです。全長55mと距離は短いですが、トンネル内部には焼身自殺した犠牲者の怨念がこもっていて、フロントガラスに大量の手形がつくとか、老婆の幽霊が車に乗りこんでくるとか、お地蔵さんが血の涙を流しているとか、いろんな怖い噂があります。
「あー!免許取り立ての頃に行ったわー」という人も多いかもしれません(なぜ、人は免許を取ると心霊スポットに行きたがるのか)
車一台がやっと通れる道の狭さ。前もって注意しておきますが、途中で引き返すことができないのでくれぐれもパニックになって事故を起こさないよう気をつけてください。
トンネル内部には照明もなく、ひんやりとした空気が漂っています。「やだなー、怖いなー」という言葉が、心の底から湧き出てくる。そんな不気味さがあります。
怖がってばかりではいられないので、早速〈Ghost Observer〉を起動してみることに。
おわかりいただけただろうか。
取材陣の背後に現れた、女性と思わしき幽霊の姿。年齢は217歳。周波数がなにを表しているのは分かりませんが、いきなり出ました。
すかさずもうひとつのアプリ〈心霊たんち機 Plus〉を起動してみると、こちらは霊波強度577と弱めの数値。さっきのアプリで幽霊の周波数が0.04だったし、もしかして存在感の薄い霊なのかも?
ひとまず”なにか”がいることは分かったので、もっと中まで進んでみます。
ここから血の涙を流すといわれるお地蔵さんが登場するので、怖いのが苦手な人は気合を入れてくださいね。
………
……
…
怖っ!
と思いきや、なぜか小矢部市のマスコット〈メルギューくん〉が鎮座し、お地蔵さんを従えてる構図に。もしかして”牛”首トンネルだから、牛をモチーフにした人形をお供えしたとか?
また別の意味で寒気がしてきました。
うん、やっぱり怖い。アプリで調べて、とっとと帰ろう。
なんと!さっきの3倍となる霊波強度1348を感知。さらに周辺を調べていくとここまで数値が上昇することに。
〈心霊たんち機 Plus〉は金属にも多少反応するらしいので、トンネル内の部品とかの影響があるのかもしれないけど、とりあえず自宅で測ったときの8〜9倍の数値が検出されました。
ちなみに同じ場所で〈Ghost Observer〉を起動してみるも、幽霊をまったく感知せず。もしかしてお地蔵パワーが霊を寄せ付けないとか?トンネル内のほかの場所でスマホをかざしても、結局のところ一体も現れませんでした。
以上で現場検証は終了!
幽霊の有無やアプリの信憑性についてはなんともいえないけど、牛首トンネルって本当に怖いですね。人も車もまったく通らないし、空気はジメっとして、ずっと薄暗いし。こんなとこ夜中にひとりで通ったらパニックになりそうです。
それと後日談として、その日の夜からしばらくしゃっくりが止まりませんでした。これって霊の仕業なんでしょうか…。
調査が終わってすぐにお塩をパッパしたんだけど、効かなかったのかなぁ。
信じるか信じないかはあなた次第です!
撮影:林 賢一郎