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【まとめ】書を求め、街に出よう。北陸古本屋巡り・前編

ネットの台頭により、右を見ても左を見ても、生活をスマートにこなすためのライフハック情報にあふれる現代。そんな時代だからこそ、一冊の本にじっくり向き合って、言葉が持つ温度を肌で感じ取りたいもの。今回はそんな本の魅力を再認識させてくれる、北陸の古書店をご紹介します。

 

サブカルからアートまで幅広くセレクト『オヨヨ書林』[金沢市]

「よい本を安く、手軽に」をコンセプトに、サブカルや文学、美術書までジャンルにこだわらない個性的な古本や雑誌を取り扱う『オヨヨ書林』。店主の山崎有邦さんは子供の頃から大の読書好き。学生時代に自宅に増える一方の本をネットで売り始めたのをきっかけに、古本の世界にどっぷりハマったという。

 

1999年にオンライン古書店としてスタートした後、東京の根津や青山などで店舗を経営。2010年に金沢へ移転し、現在は新竪町通り店とせせらぎ通り店の2店舗を構えている。

 

オヨヨ書林

新竪町通り店。時代の空気感とマッチした今だからこそ読みたい古本がずらり。

 

オヨヨ書林

こちらは美術書や写真集などのビジュアル本が多め。

 

蔵書は文芸書から絵本、社会科学に思想、芸術など、老若男女が楽しめるラインナップ。「ふらりと立ち寄ってもなにか興味のある本が見つかる本屋でありたい」という想いがあるそうだ。

 

古本市を始めとするブックイベントを積極的に仕掛けるなど、北陸の古本業界にも新風を吹き込んでいる。

 

オヨヨ書林せせらぎ通り店

せせらぎ通り店。大正時代に鉄工所として使われていたという古い建物が素敵。

 

オヨヨ書林

看板猫のフク君。人見知りをしない好奇心旺盛な性格で、地域の人気者となっている。

 

オヨヨ書林 新竪町店

オヨヨショリン シンタテマチテン

石川県金沢市新竪町3-21

TEL.076-261-8339

営業時間/11:00~19:00

定休日/水曜日

駐車場/近隣にコインパーキングあり

 

オヨヨ書林 せせらぎ通り店

石川県金沢市長町1-6-11

TEL.076-255-0619

営業時間/11:00~19:00

定休日/月曜日

駐車場/近隣にコインパーキングあり

※この情報は取材時のものです。

 

閑静な住宅街にある隠れ家的なブックカフェ『あうん堂』[金沢市]

ひがし茶屋街から歩いて数分の場所にある、コーヒーが飲める古本屋『あうん堂』。学生時代から本の虫だったという店主の本多博行さんが、2004年に奥さんと共に開業した。

 

築90年の町家を改装した建物内には、衣食住をテーマとした「暮らしを豊かにする本」がぎっしり。どこか懐かしい書庫のような空間も本好きの好奇心を刺激する。カフェスペースから書籍が望める小窓や、面出しにこだわったディスプレイなど、本棚の様々な仕掛けにも注目。

 

あうん堂

ジャンル別に整頓された本棚。この絶妙な狭さが堪らない。

 

本の顔とも言うべき「表紙」を見せる置き方にこだわる本多さん。壁そのものを本棚にするなど、端々にセンスを感じる。

 

「中川ワニジャズブック」などのリトルプレスも発行している。

 

あうん堂

石川県金沢市東山3-11-8

TEL.076-251-7335

営業時間/10:30~19:00

定休日/火曜、水曜、木曜日

席数/テーブル8席 ※全席禁煙

駐車場/近隣にコインパーキングあり

※この情報は取材時のものです。

 

金沢の山奥にあるスローな古本屋『Duckbill』[金沢市]

富山県境からほど近い山の中腹にある古書店『Duckbill』。かつては野町や広坂で店舗を構えていた店主の中園さんが「ネット販売が主体になったから、思い切って」と、約10年前に移住した。

 

蔵書は専門書から社会問題、人文科学など、じっくり読みたくなるものばかり。店の奥へと続く木棚には約一万冊ほどの古本が収められている。木造の古民家に薪ストーブと、田舎ならではの穏やかな雰囲気も印象的だ。

 

専門書を中心とした幅広いラインナップ。とくに社会科学系が充実。

 

金沢市内から車で約30分。手作りの看板が目印。

 

Duckbill

ダックビル

石川県金沢市福畠町ヌ103

TEL.076-214-5950

営業時間/10:00~18:00

定休日/不定休(来店前に要連絡)

駐車場/なし

※この情報は取材時のものです。

 

郷土に縁の深い貴重な書籍がずらり『近八書房』[金沢市]

寛政元年創業。220年以上の歴史を誇る『近八書房』。創業当時は書籍販売の傍らで、真宗関連を始めとした仏教書籍を主に、俳書や宝生流謡本、寺小屋の手本などの出版も手がけきた。現在も仏教関連の蔵書が充実しているのもそのためだ。加賀百万石の出版文化の一端を担ってきた由緒正しきお店として、郷土研究者や歴史学者などからの支持も厚い。

 

金澤表参道の入り口に位置。看板が歴史の深さを物語る。

 

一般書から郷土史まで約20,000冊の蔵書を誇る。

 

近八書房

チカハチショボウ

石川県金沢市安江町1-11

TEL.076-231-6148

営業時間/10:00~19:00

定休日/火曜日

駐車場/近隣にコインパーキングあり

※この情報は取材時のものです。

 

※こちらの記事は、2016年9月末発行の『BonNo』vol.62、2017年11月末発行の『BonNo』vol.76を再編集したものです。

 

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