ぎっちりみっちりな『SOL FLA Cafe』のわんぱくサンド
「日本のサンドイッチは貧乏たらしくてガマンできん!」と、漫画〈美味しんぼ〉で、快楽亭ブラックの父ロジャーが憤怒したのも今は昔。ここ最近は、手につまんで食べるのが困難なくらい具がみっちり詰まった〈わんぱくサンド〉にトレンドが移り変わっている。
野々市市の住宅街にある『SOL FLA Cafe』
ピクニック気分が満喫できる芝生カフェ
美味しいわんぱくサンドを求めて訪れたのは野々市市にある『SOL FLA Cafe』。インスタグラムで定期的にアップされるサンドイッチの美しい断面、いわゆる〈萌え断〉でなにかと話題のカフェである。
鳥のオーナメントがお出迎え。
福井県の飲食店で働いていた店主の出蔵友寛さん。ひょんなきっかけで石川県にカフェを開くことになったとき、まず考えたのが「ピクニック気分が満喫できる店」にすること。床一面に敷かれた人工芝に、ナチュラルテイストのインテリア。明るく開放感のある空間は〈太陽の下で〉を意味する店名の通り、訪れる人たちの心を晴れやかにしてくれる。
店主の出蔵友寛さん。
アースカラーが心を落ち着かせる。
一番人気はフルーツミックス!
サンドイッチの種類は約20種類。オーソドックスなB.L.Tやたまごサンドをはじめ、たっぷり野菜が入ったごちそうサンドなど、どれもがボリューム満点。オープン当初は今ほどみっちり感はなかったものの、少しずつ改良を重ねて今のサイズ感に落ち着いたそう。
イチオシのフルーツサンドは季節に応じて4〜5種類。なかでも一番人気なのがフルーツミックスだ。
ふわふわな食パンにクリームをたっぷり。
使用するパンはその日に焼かれたもの。耳までしっとり、ふわっと柔らか。厚切りパンならではの、もちもちした食感とパン特有の甘さも感じることができる。
生クリームはさっぱりとした後味で、しつこくない口当たりの軽さがポイント。絶妙な甘さ加減でフルーツの味を引き立てている。
さらにクリームをたっぷり。
アメリカンストロベリー、オレンジ、パイナップル、ぶどう、キウイ、バナナをきれいに配置して、さらにクリームをたっぷり絞ってサンド。見た目的にも相当なボリュームだけど、クリームと食パンの口当たりが軽いので、これが食べてみると意外とペロリといけてしまう。
フルーツミックス680円。
オレンジ&パイナップル680円。
もうひとつのおすすめは野菜がたっぷり入ったベトナム風サンド。チリインオイルを使ったピリ辛マヨとパクチーの風味が、東南アジアの風を感じさせてくれる。
レタスとエビの上に、人参のラペをトッピング。
さらにオニオンとパクチーをオン。
食べやすく紙袋に包んでカット。
野菜のシャキシャキと、食パンのモチモチというふたつの食感が楽しめるボリューム満点なサンドイッチ。これならロジャーも「ワンダフル!」と言ってくれるに違いない。
ベトナム風サンド630円。
サンドイッチはテイクアウトもOK。晴れた日は公園の芝生で、雨の日は店の中の芝生で。そんな風に使ってもいいかもしれない。
SOL FLA Café
ソル フラ カフェ
石川県野々市市下林4-264
TEL.076-299-5141
営業時間/9:00~18:00(パンがなくなり次第)
定休日/水曜日
席数/カウンター4席、テーブル8席
駐車場/3台
※こちらの情報は取材時点のものです。
(取材・文/吉岡大輔、撮影/林 賢一郎)