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違いから学ぶこと|DJ TOSHIKIのオトノイロ #01

「聴こえる」と「聴こえない」の垣根をエンターテインメントで結びたい!スポーツDJとして活躍するDJ TOSHIKIが、聴覚障害者への理解を深め、インクルーシブな社会実現を目指します。
3年前に娘が生まれてから「音」について考えるようになりました。これまで20年以上DJとして常に音楽と接して来ましたが、そもそもの「音」という存在自体についてこれほど考えるようになるとは思っていませんでした。
このコラムでは、「音が聴こえる・聴こえないとは?」という単純なようで果てしない疑問をDJ としての私の観点から書き綴っていこうと思っています。とは言っても専門用語が並ぶような難しい話はできないので、シンプルに素直に、かつポジティブなコラムにしたいと思っているので、これからどうかよろしくお付き合いください。

 

コラムタイトルである〈「聴く」を考える〉ですが、「なんか大きい話すぎて意味わからん」って方もいますよね?そして、おそらく今このコラムを読んでくださっている方のほとんどが聴こえる人だろうとも思っています。ある統計では、生まれつき聴覚に障害がある方は約1000人に一人といわれています。私もこれまで普段の生活のなかで、聴覚に障害がある方と接する機会はすごく少なかったし、皆さんも同様ではないでしょうか。

でも、実際に聴覚に障害がある方と接すると、気付きと学ぶことがとても多いんです。

 

以前に私がDJをしているクラブに、聴覚に障害がある方が数人のグループで遊びにきていたときのこと。少し失礼かな?とも思いながら「聴こえなくてもクラブ楽しい?」と質問してみました。彼らは笑顔で「楽しい!低音の振動を感じるし雰囲気が最高!」と。聴覚に障害があっても音楽を楽しんでる人がいるんだと気づいたし、何より低音でリズムを感じたり、クラブの雰囲気を楽しんでくれてることがDJとしてすごく嬉しかったんです。何か自分が初めてクラブに行ったときの「何にも分からないけどとにかく楽しい!」という感覚に近いのかなと勝手に想像して少し羨ましくなるくらいでした。

 

そんな経験が今の私の活動を始めた大きなきっかけのひとつです。

 

私が今運営している一般社団法人NEIROという団体の大きな目的は「聴こえる・聴こえない関係なく、同じ空間を楽しむ」場所をつくっていくこと。「聴こえる・聴こえない」で分かれるのではなく、それぞれが「聴く」ということを通して自分との違いから学ぶことはまだまだたくさんありそうです。

 

聴こえる人、聴こえない人が楽しめる空間づくりを目指して。

 

 

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