懐かしい味で親子4世代に愛される『あづまや』のサンドパン
レトロで可愛いパッケージに惹かれて、口にしたという人も多いはず。柔らかくて、ほんのりと甘い「ホワイトサンド」。
販売する『あずまや』は創業80年。小学校をはじめ、学校給食や購買に40年以上にわたって卸していることもあり、小松市民なら誰もがなじみの町のパン屋。店舗には、懐かしい味を求めて訪れる人も多い。
パン工場を併設している店舗『あずまや島田店』。
店内には、頭脳粉を使って焼いた頭脳パンやカレーパン、揚げパンなど昔ながらの懐かしいパンが並ぶ。
昔から変わらないレトロなパッケージ
『あずまや』の代名詞ともいえる「ホワイトサンド」は、口溶けの良い食パンに生クリームを塗って挟んだ、超ロングセラー商品。
「私の祖父、先々代の時代からある商品なんですが、70 〜80代になるおじいさんおばあさんが懐かしいといって買って行ってくださるんです」と社長の東さん。次の世代、その次の世代の子供へと受け継がれ、今では4世代にわたって愛されているという。
生クリームをホワイトとするあたりがハイセンス。クリーム、ジャム、チョコレートピーナッツとシリーズは5種類。2枚組みで206円。
生クリームたっぷりの断面。絹のように滑らかな食パンと生クリームの繊細なハーモニー。
デザインが可愛いという若い世代から、ロゴマークをTシャツにしたいという依頼もあって、最近ではオリジナルのグッズが誕生。
ホワイトサンドのデザインは今や『あずまや』のトレードマークになっている。
店頭で販売しているTシャツ、帽子、エコバック。ポップなアイコンが可愛い。
目指すは小松のソウルフードと呼ばれる存在
ホワイトサンドはどこでも手にとってもらえる商品でありたいと、小松市内にとどまらず金沢市にある百貨店のエムザ、県内スーパーのナルックス、どんたく、そのほか小売店や空港の売店でも販売されている。
「町のパン屋は安心して食べてもらえることが一番。昔から添加物を使わずに作っているので日持ちがしないこと、このことに一番頭を悩ませます。だから今日焼いたパンを今日切って、クリームを塗って今日出す。これを基本にこれからも親しんでいただけるものを継続していきたいですね」
シンプルながらも愛されるご当地サンド。
あのレトロなパッケージを見かけたらぜひ味わってみて。
島田店の工場内。食パンやコッペパンが次々とできあがり、市内各地へと届けられていく。
朝は焼きたてが並ぶ店内。小松産のメロンを使った「マルセイユメロンパン」や蓮根で作る「レンコンコロッケパン」など季節限定パンも人気。
あづまや島田店
アズマヤシマダテン
石川県小松市島田町ホ58
TEL. 0761-21-0535
営業時間/7:00~19:00(日曜は7:00~18:00)
定休日/水曜、第3木曜日
駐車場/8台
※こちらの情報は取材時のものです。
(取材・文/森内幸子、撮影/林 賢一郎)