『ツカノマ』谷川さんが選ぶ〈暮らしを彩る作家もの〉の器
使って楽しくなるものや飾って嬉しくなるような、毎日の暮らしに心地よさをプラスしてくれる雑貨や器。今回は、そんな雑貨と器の魅力をよく知る店主たちに、実はオススメしたいお気に入りと定番品を紹介してもらった。
今回伺ったのは、白山市にある『器と暮らしの道具ツカノマ』。
器好きの谷川さんご夫婦が二人で営む小さなお店で、白を基調とした店内には、個性豊かな作家もののアイテムが並ぶ。
セレクトしているのは谷川麻衣子さん。
精力的に作陶している30〜40代までの若手作家の作品を中心に紹介している。
店内では花と器をテーマに、暮らしの空間を柔らかくコーディネート。
月ごとに商品が入れ変わるということで、今回は北陸で作陶している作家の中から、お気に入りアイテムを2つ紹介してもらった。
谷川麻衣子さん。可愛らしすぎず、渋すぎず、インテリアとしても使える器が自身の好み。
選ぶアイテムは、使いやすいのは大前提。
質感や色味に味わいがあり、目を引くものに魅力を感じるという。
そんな谷川さんのお気に入りがこちら。
【お気に入り】陶工房つばめのマグカップ
マグカップとソーサ(各2500円・税別)
日常で愛用できる器を制作している金沢市在住の作家平井悠一さん。
古い道具や家具が好きということから、古いものと一緒にテーブルに並べても馴染むよう化粧土を施した泥彩シリーズを制作。
手に持ったときのザラザラとした質感や色味もまた面白く、独特の存在感がある。
軽くて持ちやすいのも魅力。いつものコーヒーがより美味しく感じられる。
もうひとつは、富山県から。
【お気に入り】硝子の種一輪挿し
美しい夕暮れの空からうまれた花器「twilight」は4,000円から。
内田悠介さんと内田絹子さん夫婦による、ガラスの制作ユニット「硝子の種」。
海辺の町から見える素敵な風景をガラスに吹き込んだ内田
絹子さんの「twilight」は、窓際に置くと外からの光で日々違った表情が楽しめる。
濃淡の空に鳥たちのシルエットが描かれていて幻想的。
内田悠介さんによるプレート「月明り」
「面白いと感じるものを作る人って、実際にお会いしてみても人柄が魅力的で。作るものにその方の人柄がでているんじゃないかなと思います」と谷川さん。
人柄も含め手作りの温かみが感じられる作家もの。
谷川さんと話をしていると、家にあったら楽しいだろうなというイメージが湧いてくる。
店内隅のテーブルコーディネートも素敵な空間。
作家アイテムやレイアウトが毎月変わり、訪れるたびに新たな器との出会いが楽しめる場所、ツカノマ。シンプルで飽きずにずっと使えるものをと思う方は、一度ツカノマのドアを開いてみて。
器と暮らしの道具ツカノマ
石川県白山市手取町113
TEL.090-1390-7461
営業時間/10:00〜18:00
定休日/水曜。木曜日そのほか不定休あり
駐車場/8台
※この情報は取材時のものです。
(取材・文/森内幸子、写真/林 賢一郎)