煩悩バンザイ!石川県がもっと
楽しくなるウェブマガジン「ボンノ」

品数ランチ⑩|小松市「こまつ町家文庫」おなつさんの彩りおまかせプレート

品数8品以上を縛りにした、よくばりランチを紹介する〈いしかわ品数ランチ〉

 

今回は、小松市八日市町にある『こまつ町家文庫』のプレートランチを紹介します。

 

こまつ町家文庫

本と人をつなぐ古本カフェ

小松駅から徒歩5分、伝統的なこまつ町家が建ち並ぶ通りに『こまつ町家文庫』はあります。

 

“文庫”というだけあって、お店の中にはたくさんの本がずらり。店内でお茶をしながら読んだり、購入したりできるのはもちろん、読まなくなった本との交換システムを取り入れるなど、本好きにはたまらないお店となっています。

 

昭和初期に建てられたこまつ町家を改装。

 

非日常を味わえるアートな空間も見どころ。美術家の藤本絢子氏によって描かれた襖絵は、かなりのインパクトがあります。

 

ちなみに2階も開放されているのですが、ノマドワークや読書に集中できそうなイイ雰囲気でした。

 

吹き抜けになった天井を見上げると幻想的なガラスの雫飾りが。秋友騰尊作。

 

市民から寄贈された本を中心に5,000冊の本が並ぶ。

 

お店を切り盛りするのは、オーナーの金田奈津代さんとスタッフの橋本真由美さん。ランチタイムになると常連さんで大賑わいのお店ですが、そんなドタバタすら楽しんでいる笑顔が素敵です。

 

 

というわけで、お待たせしました!

 

野菜たっぷりでヘルシーな『こまつ町家文庫』のプレートランチの登場です。

 

地元ならではの食材をたっぷりと。

おなつさんの彩りおまかせプレート 1,200円(要予約)

 

地元の旬の食材をふんだんに使用した平日限定のランチ。ビーツなどの色彩豊かな野菜を取り入れることで、プレート全体が華やかな雰囲気に包まれています。やっぱり料理って見た目も大事!

 

ちなみに「おなつさん」というのは金田さんの愛称。調理はもちろん、食材の仕入れから献立の構成まですべてご自身が手がけているそうです。

 

 

そして気になるランチの品数はなんと11品!

 

この日のメニューを詳しくご説明すると…。

 

1.グリーンサラダ
2.キヌア入りカボチャサラダ
3.里芋とクルミのグラタン
4.金時人参とヤーコンのきんぴら
5.ひじき入り豆腐ハンバーグ
6.ビーツのいしるソテー
7.紫キャベツの酢漬け
8.黄ニンジンと塩昆布のナムル
9.青リンゴとカブと金柑のマリネ
10.ナメコのお吸い物
11.雑穀ごはん

 

といった内容でした。

 

食の発見を楽しんで欲しいという思いから、木滑ナメコや野々市ヤーコンなど地元ならではの食材も積極的に使用する。

 

「食べる人の体のことを第一に考えて、地元の美味しい野菜や発酵食品を中心とした、栄養バランスの良いメニューを心がけています」と金田さん。

 

お母さんの手料理のような懐かしい味わいですが、見た目以上に味付けがしっかりしているので、しっかりと食べ応えもあります。

 

なかでも筆者の心を奪ったのは、オリジナルの無添加トマトジャムを乗せたグリーンサラダ。トマトのジャムがこんなに美味しいとは驚きです。ちなみにこちらのジャムも金田さんのお手製で、お店では瓶詰めも販売しています。

 

ふわっとした食感の豆腐ハンバーグ。甘酸っぱく味付けした紫大根のおろしと一緒に、さっぱりといただく。

 

能登産の無農薬玄米と小松産の黒米をブレンドした雑穀ごはん。

 

セットドリンク(+350円)には、町家文庫のオリジナルブレンド「文庫珈琲」を注文。なんでも滋賀県にある「Koltra coffee」が焙煎したものだそうで、食後にぴったりのマイルドで深みのある味わいとなっています。

 

そのほかではご近所「長保屋」の加賀棒茶、自家製シロップで作るジンジャーチャイなど、ドリンクメニューにも人一倍のこだわりを感じます。

 

「陶工房つばめ」の平井悠一氏が制作するオリジナルのコーヒーカップも素敵。

 

こちらの「おなつさんの彩りおまかせプレート」ですが、平日限定&要予約なのでご注意を。そのほか職人さんが手打ちする蕎麦や龍助丼などの土曜限定メニューもおすすめです。

 

以上、野菜不足を感じたらぜひ食べて欲しい『こまつ町家文庫』のランチでした!

 

 

品数ランチの記事をもっと読む

 

 

こまつ町家文庫
石川県小松市八日市町46
TEL. 0761-27-1205
営業時間/11:00~18:00
定休日/月曜、火曜、日曜日(不定休あり)
席数/カウンター2席、テーブル10席、座敷8席(2階あり)
駐車場/2台
※こちらの情報は取材時点のものです。

 

 

撮影/林 賢一郎

RECOMMEND ARTICLEおすすめの記事

WHAT’S NEW新着記事