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マグマのごとく煮えたぎる石焼麻婆カレーラーメン|煩悩を断ぜずして咖喱を得るなり #21

冬になると無性に食べたくなる「カレーラーメン」。あったかい出汁とスパイスの効果で身体の内側からポカポカ。これはあくまで筆者の私見ですが、表面のつるっとしたうどんよりも多少ざらつきのあるラーメンの方が、カレー出汁との相性が良いと思うんですよね。

 

ちなみにカレーラーメンが日本で食べられるようになったのは昭和中期。新潟の三条や北海道の室蘭など発祥地は諸説ありますが、このカレーの汁でラーメンを食べるという斬新なメニューは、登場するやいなや爆発的な人気を博したそうです。

 

老若男女に愛される上荒屋のラーメン店

そんなわけでやってきたのは国道8号線と海側環状を結ぶ県道195線沿いにある『げたや』。ぐつぐつと煮えたぎる「石焼カレーラーメン」が人気のお店ですが、この石焼カレーラーメンと筆者が大好物の麻婆豆腐を組み合わせたラーメンがあるらしく、新年早々キメにきたというわけです。

 

 

店主の福田さんがお店を開いたのは今から18年前。「げたや」という店名は、福田さんの祖父が営んでいた靴屋の屋号を受け継いだものだそうです。

 

 

香辛料の風味を生かしたメニューが多く、辛いもの好きが集まるお店としても知られているお店。客層は幅広く、取材当日もサラリーマン、ガテン系の職人さん、老夫婦、カップルなど多くの人たちでにぎわっていました。女性の常連客も多いそうですよ。

 

 

看板メニューはチャーシューたっぷりの「げたやラーメン」。そのほかランチタイムはラーメンと丼のセットが850円で食べられるなど、コスパに優れている点も見逃せません!

 

そして食券を購入してしばらく待つと、どこからともなく「ぐつぐつ、ぐつぐつ」という音が迫ってきました…。

 

 

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唐辛子×山椒×スパイスの最強コラボ

石焼麻婆カレーラーメン 1,200円(ライスは別売り)

 

ジャジャーン!

 

どうですか見てるだけで毛穴が開きそうなこのビジュアル。泡を立てながら、ぐつぐつ、ぐつぐつ。「マグマのように煮えたぎる」という表現が、決して大袈裟ではないことがお分かりいただけるはずです。

 

 

コシのある中太ストレート麺にカレー出汁がしっかりと絡んで、食べ応え十分。カレー自体は特段辛いというわけではありませんが、おそらく麻婆の仕業なのでしょう。じわっと後を引くような辛さがあります。

 

 

ネギ、豆腐、ひき肉、豚肉などの具材がたっぷり。最初は「カレーと麻婆豆腐って本当に合うの?」なんて訝しんだりもしましたが、これがこれが大当たり。中印和親条約、ここに締結いたしました。

 

さて、このインパクト大なビジュアルとは反して、どこか懐かしい味がするのは風味付けに加えられた和だしの影響なのでしょうか。冬の寒風で冷え切った身体にじんわりと染み渡ります。

 

 

ここにシュレッドチーズでもブチ込んだらさぞかし美味しいだろうなぁ、と思いながら啜っているとスープの中に豆腐とはまた違った白い物体を発見。なにかと店主さんに尋ねてみると、煮込んでいる段階ですでにチーズを投入しているとのこと。すっかりスープに溶け込んでいるので気づかなかったけど、どおりでカレー出汁にしてはコクがあるわけです。

 

麺を平らげたらすかさずライスを投入!

 

いつまでも熱々なスープに汗が止まらず。食べ終わる頃には、襟足から滝汗が流れ、頭の毛穴という毛穴から汗が噴き出ていました。

 

満腹な上、運動後のような爽快感すら覚える『げたや』の石焼麻婆カレーラーメン。ぜひ、ご賞味あれ!

 

 

げたや
石川県金沢市上荒屋1-372
TEL.076-269-4731
営業時間/10:30〜14:20、18:00〜21:00
定休日/不定休
席数/カウンター12席、テーブル18席
駐車場/15台
※こちらの情報は取材時点のものです。

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

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