酒好き必見!日本酒のサブスク「Fun Fan Chikuha」を体験レビュー
冬から春にかけては新酒の季節。
今月に入ってから気温がグッと下がり、各地の酒蔵では寒仕込みの最盛期を迎えている頃でしょうか。
これからの時期は料理も美味しくて、ついつい盃がすすんでしまうんですよね。
こんにちは。日本酒を愛して止まない、飲助ライターのヨシヲカです。
「のっけから酒瓶なんか持ってゴキゲンだな」なんて野次も聞こえてきそうですが、これにはちょっと理由がありまして。
とうとう見つけてしまったんです、日本酒好きにはたまらないオンラインサービスを。
それがこの「Fun Fan Chikuha!」。
石川県能登町の酒蔵「数馬酒造」が運営する、日本酒のサブスクリプション(定期便)サービスです。
登録するだけで毎月、季節に合わせた旬の日本酒が届くわけですが、これがまた酒呑みの心をくすぐる特典が盛りだくさん。蔵元直送なので、なかなか流通しない限定酒なんかもゲットできるそうなんです。
能登とつながる日本酒定期便「Fun Fan Chikuha!」
若い蔵人が多いことでも知られる「数馬酒造」。なかでも蔵人が一つのタンクを自由に醸す「責任醸造制度」では、柔軟性と挑戦心を活かしたユニークな商品が続々と生まれている(画像提供:数馬酒造)
「Fun Fan Chikuha!」をキュレーションするのは、女将の数馬しほりさん。蔵元であるご主人の嘉一郎さんとともに蔵を支えながら、国際唎酒師として日本酒の魅力を伝えています。
「東京での生活に終止符を打って、地元・能登にUターンしたのが7年前。そこで出会ったのは豊かな食材と四季のある日々の食卓でした」としほりさん。旬とのマリアージュこそ日本酒の醍醐味。「食卓に四季を取り入れるツールとして、日本酒をもっと気軽に楽しんでほしい」という思いが、このサブスクを立ち上げた原点となっているそうです。
【石川酒蔵探訪】蔵元に聞く、今飲んで欲しい日本酒。数馬酒造編
数馬酒造で醸される「竹葉 能登純米」は、僕の好きな酒のひとつ。郊外に引っ越してから、妻とも家飲みする機会が増えたということで、さっそくポチってみました。
サブスク登録から日本酒が届くまで。
申し込みは超カンタン。「Fun Fan Chikuha!」の特設サイトで簡単な会員登録をしてから、定期購入を選択するだけ。支払いはクレジット決済で、一度支払い方法を設定すれば、月額3,300円(送料別)が自動的に決済されるという仕組みです。
サブスクにすれば通常価格よりも年間にして約10%オフ。面倒な手続きもないし、定額制なので毎月の出費が計算しやすくなります。
限定250口と数に限りがあり、年が変わるタイミングで申し込む人も多いそうなので、とくに今の時期は早めに登録した方が良いかもしれませんね。
そして、届いたのがこちらの箱。
日本酒が送られてくるのは毎月第3火曜日。今回、届いたのは11月の定期便になります。
一体どんなお酒が入っているのか、ワクワクしますね〜。
ジャジャ〜ン!気になる箱の中身はコチラ。
・日本酒720ml×2
・リーフレット
・ミニプレゼント
原則として日本酒は720ml瓶が2種類。定番酒をはじめ、季節限定酒、シークレット酒といった、その季節に適したお酒が届きます。ちなみに定番酒にも飲み頃というのがあって、最も美味しくなる月をめがけて送ってくれるそうですよ。
僕が一番驚いたのがこのリーフレット。
造り手による製造解説から、女将さん(国際唎酒師)の味わい解析、届いた日本酒が美味しく飲める温度帯・おすすめの器・ペアリング、さらにはマリアージュレシピまで、晩酌が楽しくなる情報が満載。
これがすごく丁寧に作られていて、飲みに行った先でもお酒のうんちくを聞くのが好きな僕としては、これだけでも大満足です。
その月のお酒に合うマリアージュレシピは、発酵食スペシャリスト、食育インストラクターの資格も持つしほりさんが考えているのだとか。今月のレシピ「かぼちゃとクリームチーズのマッシュ」を作ってみたのですが、めちゃくちゃ美味しかったです!
こちらはミニプレゼントの「能登ヒバかほり箸」。
輪島市の工房で作られたもので、すごく良い香りがします。どうやらこのプレゼントもメイドイン能登にこだわっているようで、これまでにも「いしりのポン酢」や「まあそい塩」といった、地元でないとなかなか手に入らないおつまみや調味料、酒蔵オリジナルのオマケなどが送られています。
せっかくなので、今日の晩酌はこの箸でいただきましょう。
今月のお酒は「竹葉 しぼりたて生原酒」と「竹葉 山廃仕込み純米酒」。
生原酒というのはその年の初めに仕込んだ酒のことで、11月頃から市場に出回る、まさに今が飲み頃の日本酒。山廃仕込み純米酒の方は、貯蔵期間を経て、ほどよい旨味を引き出した、季節限定の日本酒だそうです。
まずは「竹葉 しぼりたて生原酒」をひと口。
くぅ〜っ!
フルーティーだけど、しっかりと飲み応えがある僕好みの味です。
リーフレットに「香箱ガニや甘エビの刺身とのペアリングが◎」と書いてあったのですが、たしかに酒の肴に用意した甘エビがいつもより美味しく感じます。港町で作られた酒には、やっぱり海の幸が合いますね。
もうひとつの「竹葉 山廃仕込み純米酒」もひと口。
うん、これも旨い!
こちらはワインのような酸味と旨味を感じる、山廃ならではの”ふくよかな”味わいが印象的でした。
ちなみに妻は「山廃」派で、僕は「生原酒」派。これからの季節はこの料理が合いそう、今度はもっと冷やして飲んでみよう。そんな酒のツマミになる話で盛り上がって、ついつい飲みすぎてしまいました。
ここが良かった!「Fun Fan Chikuha!」の推しポイント
① 料金はお得な定額制。毎月の出費が計算しやすく、僕ら夫婦にとっては助かる!
② 季節に合わせた日本酒が届くので、旬の料理と合わせる楽しさがある。
③ 蔵元直送なので普段は飲めない”レアな”日本酒を味わうことができる。
④ 蔵人と若女将が作る解説書のクオリティがすごい!日本酒に詳しくなりそう。
⑤ 毎回、能登ならではのオマケがついてくるのもうれしい。
さらに興味深かったのは、ひとつの銘柄で大吟醸、純米吟醸、純米酒というカテゴリー別の味わいが体験できること。日本酒の頒布会といえば酒販店などが各地の銘酒を毎月送るのが一般的ですが、「Fun Fan Chikuha!」は蔵元が運営するサービス。ベースとなる蔵の味があるので、月毎に送られてくる日本酒の味の違いがより鮮明に浮かび上がってくるんです。
お酒の基本的な体系を理解することで、自分はどんな日本酒が好みなのか、この食事にはどの日本酒を合わせればいいのかなど、どんどん日本酒脳が鍛えられていく感覚。ただ美味しく飲むだけじゃない、知的好奇心を満たしてくれるのも「Fun Fan Chikuha!」の魅力ですね。
それともうひとつ面白かったのが、SNSで見かけたユーザーの投稿。
「飲み比べは勉強にもなり楽しい」
「箱を開ける前のワクワクがたまらない」
「女将のマリアージュレシピが楽しみ」
「日本酒サブスクのおかげで食卓が豊かになった」
そんなリアルな声からも、日本酒と旬の食を楽しんでいる様子が伝わってきました。
実際「Fun Fan Chikuha!」を利用する人たちのコミュニティは、SNSからリアルでのつながりにも発展していて、限定酒をみんな同時に楽しむ喜びを共有しているそうです。
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ひょんなきっかけで申し込んだ「Fun Fan Chikuha!」でしたが、結果的に大正解。
これから毎月第3火曜は、夫婦水入らずで日本酒と旬の味覚を楽しみながら、季節の訪れを肌で感じていきたいと思います。
「Fun Fan Chikuha!」特設サイト
http://chikuha.co.jp/funfan/
数馬酒造
住所/石川県鳳珠郡能登町宇出津ヘ36
TEL.0768-62-1200
営業時間/9:30〜17:00
定休日/日曜日、祝日
駐車場/あり
HP/http://chikuha.co.jp
※こちらの情報は取材時点のものです。
(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)