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Ken Kagami|中正彦のボクの買い物かご #03

職業柄、日々いろいろなモノを見て、買っている雑貨屋『Joiner』のオーナーが、実際に購入したモノや気になっているモノを取り上げ、その魅力や背景、さらにはデザイン性までを語ります。

 

今回は、前回のコラムにも書いたアーティストKen Kagamiの作品やグッズについて書こうと思います。

 

Ken Kagamiとは、今ではスタイリスト私物の題字などでも売れっ子アーティストとなった加賀美健さん。

加賀美さんが10年前に代官山のアパートの一室にSTRANGE STORE(ストレンジ ストア)をオープンしたとき訪れたことがあるのですが、ボクには理解不能の異空間でした。

代官山というオシャレな街とのギャップも含めて、この加賀美健さんのショップ自体がブッ飛んだアート作品です。

 

「スタイリスト私物」ステッカー

 


加賀美健さんとSTRANGE STORE(ストレンジ ストア)

 

STORANGE STOREでは、今では貴重な加賀美健さんの代名詞「実家帰れ」の直筆ステッカー作品を入手しました。現在も額装して大事に飾っています。

 

実家帰れステッカー

 

ボクがKen Kagamiを知ったのは、DEERHOOF「MILK MAN」のアナログ盤のジャケットがキッカケ。

それ以来、この加賀美健フォントに取り憑かれています。

 

DEERHOOF「MILK MAN」

 

「スタイリスト私物」は山本康一郎さんのブランディングも凄いのですが、このマジックでの殴り書きフォント、そしてコレがブランドロゴになり、学芸大学駅前でデッカい屋上看板になったモノを見たときはカッコいいと笑ってしまいました。

知らない人が見たらググってしまうであろうインパクトと宣伝効果、これぞ加賀美健フォントのブランドロゴの凄さです。

 

「スタイリスト私物」屋上看板

 

YAECA(ヤエカ)とのコラボレーションも意外な組み合わせで、ボクの中でのヤエカの見え方すらを変えてしまいました。
平林奈緒美さんのバチッとしたロゴにシンプル素材で無地が多いイメージのヤエカと、加賀美健さんのふざけたようなイラストの組み合わせには、最初はマイナスのコラボレーションに映りました。
今では何かこのアンバランス感が逆にイイ感じです。

 

YAECA×Ken Kagami Tシャツ

 

NIKEとコラボレーションしたTシャツは、ナイキのタグがないともはやブート商品です。
下手したら税関で弾かれます。

ただコレがオフィシャルになると俄然カッコよく見えるのと、これを許すナイキの懐の深さにも驚かせれます。
ただ知らない人が見たら、何あの程度の低いパチモンは…ってなります。

 

NIKE×Ken Kagami Tシャツ

 

NIKE×Ken Kagami

 

White atelier BY CONVERSEで限定発売されたこのコンバース オールスターも同様に、クスッという範囲を越えたフザけたコラボレーションです。

 

コンバース×Ken Kagami オールスター

 

コンバース×Ken Kagami

 

まだ前澤友作社長がいた時代のZOZO TOWNとコラボレーションした、前澤さんをディスったシリーズも秀逸でした。
ちょうど前澤社長のプライベートジェットが話題になった時期にリリースしたBOXセットなのですが、いつものZOZOダンボールではなく、わざわざぞぞたうんダンボールに作り直したのは、流石の手の込みようでした。

 

ZOZOTOWN×加賀美健 BOXセット

 

自身の個展では、アートの素材であるブロンズで、アートとは真逆の存在であるトイレットペーパーの芯を作るという、真面目な、いやフザけた作品もちゃんと(?)発表しています。

 

ブロンズ製トイレットペーパーの芯

 

そして、ここまで売れっ子になっても、代官山のアパートで今でもコツコツ手作りでキーホルダーを作っているところもカッコいいです。

 

手作りキーホルダー

 

アーティスト加賀美健さんと出会って10年以上が経ちますが、今でもKen Kagami作品を買い漁っています。

 

 

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