煩悩バンザイ!石川県がもっと
楽しくなるウェブマガジン「ボンノ」

ボクの買い物かご|第4回:オリンピックグッズ

雑貨屋オーナー中正彦の【ボクの買い物かご】
職業柄、日々いろいろなモノを見て・買っている雑貨屋『Joiner』のオーナーが、実際に購入したモノや気になっているモノなどを取り上げ、その魅力や背景、そしてデザイン性までを語るコラムです。

 

先日、東京2020オリンピックが閉幕しました。個人的には競技自体には余り興味がなかったのですが、世界規模の祭典に絡むデザインやアート建築まわりには、交流のあったアーキヴィスト柳本浩市氏(Glyph.)のコレクションなどを見せて頂いてから、とても興味を持っています。

 

※アーキヴィスト…ものを収集し、整理し、その価値を見きわめてアーカイヴをつくり、未来へ発展させていく人

 

柳本浩市コレクションのオリンピックグッズには、時代を経ているからこそのカッコよさもありますが、今回の東京2020の現行オリンピックグッズにも意外に面白いものがあります。

 

柳本氏が健在であれば、今回の東京オリンピックをどう観てどう関わったのか見てみたかったです。
そして今回の開催間際までのこのゴタゴタをどう思ったのでしょうか。

 

柳本浩市コレクション その1

 

柳本浩市コレクション その2

 

柳本浩市コレクション その3

 

柳本浩市氏 写真出典:cinra.net

 

柳本浩市(やなぎもと こういち)
マーケティング、セールス・プロモーションなどに関わる会社員時代を経て2002年Glyph.を設立。自社の製品展開や出版事業をおこなう一方で、KDDI社iidaブランド、サントリーなど、大手企業の主にデザインに関わる商品開発やブランド戦略などに携わる。幼少のころ、植草甚一に影響を受け、ジャズと古本に目覚め、小学1年生からアメリか文化に没入し、古着と家具などの収集を開始。ただ集取するだけではなく、収集物を独自の視点で再編集し、現代の社会背景と照らし合わせて再定義する。雑誌の特集監修や執筆なども行い、社会とデザインの関係性を考察した著書「DESIGN=SOCIAL」(ワークス・コーポレーション)がある。
(出典:cinra.netより)

 

渋谷系ど真ん中世代としては、良い悪いは別として個人的にCornelius小山田圭吾氏の音楽も聴いてみたかったし、FPM田中知之氏やCorneliusが関わっていたのならgroovisionsのアートディレクション参加もあってもよかったのでは…とか、いろいろ考えます。

 

ザハ・ハディド氏による新国立競技場の建築設計コンペにもゴタゴタがありましたが、個人的には隈研吾氏のモノもイイですが、ザハ作品も日本で見てみたかったというのが正直なところです。(予算的な問題もあるのでしょうが)

 

新国立競技場 ザハ・ハディド案 出典 日本スポーツ振興センター(JSC)

 

1964年の前回の東京オリンピックのオマージュなのか、やたらブルーインパルスを多様している印象ですが、前回のオリンピックとの融合を考えれば、丹下健三氏の代々木競技場とザハ・ハディド案の相性はとても良かったのではないかと思いました。

 

「ボクの買い物かご」というコラムタイトルなのに何も買ってないじゃん!と思った方もいらっしゃるかと思いますが、実はボクはこのゴタゴタが起こる前の2014年に、新国立競技場整備事業によるSAYONARA国立競技場プロジェクトにて、旧国立競技場のスタンドの自由席と指定席の椅子とセンターサークルとペナルティエリア内の芝生をそれぞれ入手しております。

 

芝生に関しては、当店Joinerのお店まわりの芝生は旧国立競技場センターサークルの芝生です。地植えして7年、恐ろしい勢いでお店まわりに生え広がっていますので、良かったら見にきてください。

 


旧国立競技場 自由席

 


旧国立競技場 芝生

 

ザハ・ハディド氏の後には、佐野研二郎氏による五輪エンブレム問題がありました。これも良い悪いは別として、佐野研二郎氏のエンブレムによる得意の大喜利的なグッズ展開なども見たかったなと思います。

 

今回の野老朝雄氏のエンブレムデザインを国民投票で決め、その他の展開がなくなるということはどうなんだろうと思いました。唯一、開会式のドローンでのエンブレム利用の演出は良かったと思いましたが…。佐野研二郎氏であれば、前回の東京オリンピックの亀倉雄策氏との絡みの展開もあったと思いますし、それを期待していたので少し残念です。(何故かラコステがヘリテージシリーズとしてコラボレーションしていましたが)

 

そんなことをいろいろ考えていると、亀倉雄策氏のデザインしつくされイジるところのない当時のモノを1964→2020にだけ変更して丸々再利用するのもアリだったのかも…なんてことも考えます。

 

ちなみにボクは、亀倉雄策氏デザインの前回オリンピックのポスター全4作品を額装して持っていますし、幻の佐野研二郎氏デザインエンブレムのポスター2種も入手済みです。おまけにエンブレム選考委員長 永井一正氏の札幌オリンピックポスター3部作も直筆サイン入りで持っています。こちらも、見たい方はぜひJoinerまで。

 

亀倉雄策氏デザイン東京オリンピック1964ポスター

 

亀倉雄策氏デザイン東京オリンピック1964ポスター

 

佐野研二郎氏デザイン東京2020オリンピックエンブレムポスター

 

永井一正氏の札幌オリンピックポスター

 

永井一正氏(左)とボク(右)

 

上の写真は、オリンピックエンブレム選考委員長である永井一正氏と富山県美術館にて記念撮影したものです。ちょうど五輪エンブレム問題の最中、ボクは佐野研二郎氏デザインのSMAP×FNS 27時間テレビ Tシャツを着用しています。ちなみに富山県美術館のロゴデザインは、こちらの永井一正氏によるものです。

 

なおMR DESIGN佐野研二郎氏は、オリンピックロゴのゴタゴタ後1年くらいのタイミングで、元SMAPの稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんによる「新しい地図」のロゴデザインなどADまわりを手掛けていました。

 


新しい地図オフィシャルサイトより

 

東西南北を表す「N」「E」「W」「S」の文字のあとに地図(MAP)と表記され、つなぎ合わせるとNEW SMAP(新しいSMAP)とも読める大喜利的な佐野研二郎氏らしいデザインです。

 

最近では本田翼さんのLINEMOのCMのアートディレクションも佐野研二郎氏です。以前のような本人の露出自体は減りましたが、業界内では健在です。賛否ありますが、個人的には佐野研二郎氏のデザインはキライではありません。

 

脱線ばかりでオリンピックグッズ自体に辿り付けていませんが、長くなりましたので続きは次回にします。

 

 

◯雑貨屋オーナー中 正彦の【ボクの買い物かご】

→バックナンバーが読める記事一覧はこちら

 

 

執筆者プロフィール

中正彦

石川県能美市『Joiner』店主。人のより良い暮らしを周囲のモノから考え、国籍や年代またジェンダーを越えた良品や新旧問わないデザインを世界各地からセレクトし、独自の世界観でミックスして見せることで、トレンドとは一線を画したスタイルを提案する。

URL:Joinerホームページ
ツイッター:Joiner公式Twitter
フェイスブック:Joiner公式Facebook
インスタグラム:joiner公式Instagram
インスタグラム(オーナー):netugetatakan

 

RECOMMEND ARTICLEおすすめの記事

WHAT’S NEW新着記事