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Funa先生の音楽室⑫|Funa先生の作曲のおしごと裏トーク

プロアマ問わず、毎回DTMで音楽制作を楽しんでいる方を広く紹介している当コラムですが、今回は初となるゲストなし、僕自身の作曲活動、音楽室を紹介したいと思います。

 

というのも、このたび「片山津温泉納涼花火まつり」のテーマ音楽を手がけまして、配信リリースしました。曲は8/1~8/28まで柴山潟の湖上から毎日上がる花火と共に現地で流れます。

また、エフエム石川の8月のパワープレイに選ばれ、8月中はこちらの曲が頻繁に放送されています。

とてもタイムリーな話題なので、今回はこの曲がどのような経緯で作られたのか裏トークをしたいと思います。作曲の仕事ってどんなカンジ??と興味がある方はぜひ最後までお付き合いください。

まずは曲の紹介です。

 

 

片山津温泉納涼花火まつりテーマ音楽

「夜空舞う」Funa

1.夜空舞う(Lovers Edition)

2.夜空舞う(Full Edition Legend,Lovers,Lagoon)

作詞/作曲/編曲 舟崎康介
Vocal 釣田知里
Shamisen 永村幸治
Koto 北村雅恋
Programming 舟崎康介
Produced by 舟崎康介(Studio MAM)

 

Apple Music、Spotify、Amazon Music、LINE MUSIC等、各種配信サイトにて

配信サイトへはこちらからどうぞ!

 

片山津温泉観光協会YouTubeチャンネルでは、プロモーションビデオのβ版が公開されてます。

 

 

なぜβ版かというと、今年の花火の模様を撮影してあらためて本格的なプロモーションビデオを制作する予定になっているからです。β版ですが曲はフルで試聴でき、片山津の魅力が伝わる映像になってますよ!ぜひご覧ください。

では、こちらの曲がどうやって生まれたのか?

作曲仕事の裏トークにいってみましょう!

 

1番最初にきっかけとなるお話をいただいたのは今年(2022年)の冬です。

観光、伝統工芸などに携わる人達が集まりお茶しました(笑)。

会議、打ち合わせと呼べるものではなく、フランクな異業種交流会のようなもので、その際「地元の観光地を盛り上げるために力を貸していただけないか?」といったすごく抽象的な相談を受けます。

そもそもこの時点では作曲依頼でなく、漠然と「あなたのその専門性を何か活かせないでしょうか?」という大喜利を出されたというのがファーストコンタクトです(笑)。

 

僕の知識、経験、技術がどうお役に立てるのか全く未知数でしたが、なんとなく面白いことになりそうだなと直感したので快諾。

「何かわからないですけど、何かやりましょう!」

…完全にフワッとしておりました(笑)。

 

その後、水面下で動いてるうちに季節は春となり、具体的に片山津温泉の花火をリニューアルするという企画が立ち上がります。

そこでテーマ音楽を作るという話が持ち上がるのですが、そもそも片山津温泉の花火にテーマ音楽を作るといったことは過去に例がなく、なぜ音楽があると良いのか、音楽を作ったとしてどう活用するのか、そんな所から皆さんで相談し構築していく必要がありました。

 

作曲を仕事にするといっても、ただ曲を作るだけではないんです。大きなプロジェクトともなると根幹部分からしっかり携わっていきます。

意外に思われるかもしれませんが、実はテーマ音楽を作るという案自体は僕が出したわけではなく、チームからの提案でした。

僕は作曲を専門としてはいますが、クリエイターなので音楽に限らず全般的に「創ること」が好きなんです。なので、今回の件でも作曲に囚われず何か幅広く面白いアイデアを…なんて考えたりもしていたのですが、結局のところ僕の役割は作曲となります。

 

もっとも得意とする部分を活かせるのでフルコミットできるというのはもちろん、音楽があることでプロジェクトの世界観を構築できるので、花火まつりのリニューアルにテーマ音楽制作は最適だと思い賛成しました。

そこからさらに時間をかけて、本当に実行するのか、できるのかを各セクションで精査、準備していきます。作った音楽はどう使う?花火のときに流す?外で?音響はどうするの?コレはできる。ソレはできない。具体的に詰めていくと問題は山積みです。

 

この時点ではテーマ音楽を作ろうというアイデアが出ているだけで、決定はしていません。しかし、決まってから動くのでは遅い。どんな音楽がよいかアイデアを練っていきます。片山津温泉の歴史を調べたり、現地に足を運んでみたり。決まらない可能性があることも覚悟の上で。

そんなこんなで、試行錯誤、打ち合わせを繰り返し、

できる!!やるよ!!動けー!!

となったのは、8/1からの花火まであと2ヶ月と迫った6月でした。

随分と前から動いていたつもりでしたが、思ったより時間がない…(汗)

 

6/1に片山津温泉観光協会の方など関係者による音楽の打ち合わせをしました。といっても、皆さん音楽の専門ではないので、僕の方からどんどんヒアリング、また事前のリサーチから思い浮かんでいたアイデアをプレゼンして、方向性をすり合わせていく感じです。

このとき締め切りも決まります。花火自体は8/1からですが、ギリギリというわけにもいきません。音楽は最低でも1ヶ月前、7月上旬には完成していないとまずいでしょうということになります。制作期間はほぼ1ヶ月です。

ですが、1ヶ月後に上げた曲がボツとなったらシャレになりません。もうちょっと前にデモを提出して、現在こんなカンジで作ってますがいかがでしょう?とお伺いを立てる必要があると思ったので

「7月上旬ですね。かしこまりました!では、6/20までにほぼほぼ完成が見える状態のデモを仕上げますね!」と宣言します。

 

…制作期間20日です。

 

自ら首を締めました(汗)。日頃、レギュラー仕事やそのほかの案件も抱えています。この20日間を1本の作曲だけに集中できるわけではないので、段取りが命だと思いました。ここをミスると待つのは…考えただけでゾッとします。Dead or Alive!!

 

とにかくスケジュールに落とし込み、この流れでいけばできる!といった状況を整えます。

真っ先にしたことはボーカリストの選定とレコーディングスケジュールの確保です。

「まだ曲作ってないんですけど…近々デモ送るので、その辺のスケジュールどうですか?いけそう??じゃあ確定で!まだ作ってないけど…絶対、いい曲、いい機会します!信じて!まだ作ってないけど!」

…こんな調子です(笑)

 

 

「夜空舞う」のボーカルを担当した釣田知里さん

タイトなスケジュールにも関わらず、前向きに取り組んで頂き感謝です。

 

他の仕事がありつつも、6月前半はとにかく最優先で取り組み、DTMで作曲と編曲を同時進行。その後、作詞といった流れでデモを制作。6/10にボーカリストにデモを提出します。

その後、曲を覚えてもらい、仮レコーディングを繰り返しながら、歌に関する細かい部分を詰めていき、なんとか予定どおり6/20仮歌入りのデモが完成します。

 

翌日の6/21、片山津温泉組合にて歌が入った状態のデモ曲をプレゼンします。ドキドキでしたが、概ねOKをいただきました。花火の打ち上げ時間に合わせて曲の長さを調整する等、いくつか修正が必要な点は出たものの、大きな軌道変更はなく当初の路線のまま完成へと向かえることになります(本当によかった・・・ホッ)。

この曲でいくということが確定したため、ここから琴奏者と三味線奏者にレコーディングの依頼をします。

「デモは大体できてるんです。その辺のスケジュールどうですか?いけそう??じゃあ確定で!絶対、いい曲、いい機会にします!信じて!お願いします!!」

…こんな調子です(笑)

そんなこんなで和楽器のレコーディングも実現します。

「夜空舞う」の琴を担当した北村雅恋さんと、三味線を担当した永村幸治さん

 

実際のレコーディング時の風景

 

実際のレコーディング時の風景

 

また、あらためてボーカルの本番レコーディングもおこないました。

・・・で、できた・・・間に合っ・・・た・・・・・・これを・・・みんなのも・・とへ・・・・・バタッ

最後ちょっと盛りましたが(笑)、多くの方のお力を得て、スケジュールどおり7月上旬に無事、曲が完成しました!パチパチ!

7月末に配信が始まり、8/1からは片山津温泉、柴山潟のシンボル浮御堂周辺エリアにて花火と共に曲が流れています。

 

 

期間中は特別イベントもあります。ぜひ片山津温泉公式サイトをチェックしてみてください。そして、片山津にいこう!!とても良い所です。よろしくお願い致します。

 

Funa ’s 音楽室

 

■使用DTM機材

OS : Mac

DAWソフト : steinberg / CUBASE PRO 12

オーディオインターフェイス : steinberg / UR816C、UR44C、UR22C、UR12、YAMAHA / AG03

DAWコントローラー : steinberg / CC121

シンセサイザー : YAMAHA / MOTIF6、Reface CS、Roland / Juno-Di、KORG / microKORG XL、Electribe MX

MIDIコントローラー:KORG / nanoKEY2、nanoPAD2、CME / Xkey

スピーカー : YAMAHA / MSP7 STUDIO、YAMAHA / HS5W、Eclipse TD-M1

ヘッドホン : YAMAHA / HPH-MT8

マイク : WARM AUDIO / WA-47、NEUMANN / TLM10、SHURE / Beta58A

マイクプリアンプ : WARM AUDIO / WA-73 EQ

ミキサー:YAMAHA / MG10XUF、MG10XU、MG06

など

 

◯集まれ次世代のDTMer!【Funa先生の音楽室】

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執筆者プロフィール

Funa先生(舟崎康介)

金沢市在住。作詞、作曲、編曲からレコーディングまで、音楽制作全般をマルチにこなす音楽クリエイター。TV、CM、WEB、配信、CDなど、様々なコンテンツの音楽を数多く手がける。また、パソコンで音楽を作る「DTM」の専門家として、国内最大手の楽器メーカー「ヤマハ・スタインバーグ」公式YouTube内の作曲講座に出演したり、自身のスタジオや専門学校、オンラインによる指導、育成にも力を入れている。オンラインレッスンでは北海道、沖縄にも受講生がおり、全国展開している。

公式HP:音楽スタジオMAM music and more-
Facebook:舟崎康介
Twitter:Funa🎹毎日DTM(@funa_man)
Instagram:funa_music_and_more
YouTube:音楽クリエイターFunaのDTMチャンネル

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