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爆裂地方都市⑲ |告白!トラウマ料理人の過去(後編)

告白!トラウマ料理人の過去(前編)はこちら

中学3年のときに、通ってた塾が火事で全焼して奇跡的に助かった僕ですが「一度は失いかけた命、こんな目に遭ったんでもう怖いものは何も無い。」とは全くならず、悪いことしてないのにお巡りさんを見かけるだけで逃げたり、ヤンキーも暴力団もお化けも蜂もゴキブリもカラスも閉所も体育の先生も、相変わらず怖いビビりな少年のまま…今も。

 

火事の事もたまに思い出していたけど、高校生活に慣れた頃にはすっかり忘れていました。しかし、高校卒業後に大阪で一人暮らしをはじめていたときに街を歩いていたら、どこからか銭湯の煙突から流れてきた煙の匂いを嗅いで、突然火事がフラッシュバック。それからまた、自分が関わっていない煙の匂いが怖くなってきて、さらに喉が煙たい感覚になって、しばらく咳が止まらなくなって通院したり、外出したら「自分のアパートが火事になっているかもしれない」という妄想が止まらなくなって、外出先から家電に電話するのが習慣になってしまいました。留守電で自分の声を聞いたら電話が燃えてないので、家も火事じゃないから大丈夫、という一種の確認障害。馬鹿みたいだけど、消防車のサイレンを聞いて「うちかも!」とよぎったりしたもんです。

 

そのときは、困っていたものの深く悩み苦しんだりはしてなくて「この癖、治らないかなあ」くらいだったんですが、今思えばこれって軽めのPTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害=死の危険に直面した後、その体験の記憶が自分の意志とは関係なくフラッシュバックのように思い出されたり、悪夢に見たりすることが続き、不安や緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がなくなったりする状態)だったんじゃないかなあと。現在は何ともないので、あとはフランベができたらトラウマ克服です。

 

みなさんも生きていたら軽めのPTSDありますよね。僕の友人は、カフェで牛乳が腐ってるんじゃないかというほど不味いチャイを飲んで嘔吐して以来、大好物だったチャイが飲めなくなったそうで、シナモンやクローブなどチャイ要素のあるスパイスの匂いを嗅ぐと吐き気を催してしまい、それがスパイスを使用した他の料理にも苦手意識が転移して大変みたいです…かわいそう!訴えたら、勝てるんじゃないか。

 

僕の大好物はうな重で、死ぬ前はカレーじゃなくてうな重を食べてから最期を迎えたいくらいなんですが、ある日のこと、定食屋でうな重を注文して丼の蓋を開けたら、紅葉おろしか紅しょうがの液体がかかっているかのように白米が赤い。変なうな重だな?そんな事を思いながら食べてたら、店の大将がさっきまで素手だったのに片手に手術用みたいな薄いゴム手袋を装着してて、人差し指の先端に血が溜まって膨らんでました…。

 

そういえば調理中に店から出てってしばらく居なくなったけど、コンビニに行って手袋を買って来たんだろう!大将秘伝の生き血タレがたっぷりのうな重。それ以来、僕はうな重が食べれなくなった訳じゃないですが、うな重を食べると必ず大将の生き血タレを思い出してしまいます。どうしてくれよう!

 

忘れたい思い出が、笑い話になればいいのにね・・・

 

【本日の火事ソング】

BTS /  FIRE

 

火事といえば、グループサウンズの名バンド、ザ・ゴールデン・カップスが1971年に返還前の沖縄のディスコで米兵相手にライブ中に漏電による火災が発生。火事に気づいた演奏中のメンバーが酔っ払ってる(ラリってる?)観客に向かって「FIRE!! (火事だぁ!!)」と絶叫したら、米兵たちはバンドがジミ・ヘンドリックスのヒット曲「FIRE」をやるのかと勘違いして大盛り上がりしたというエピソードを聞いたことあります。メンバー全員が無事避難したものの機材も楽器も全焼したゴールデンカップスは解散に。焼け跡となったディスコを眺めながらリーダーのデイヴ平尾はメンバーに「すべて終わったな…よし、飲みに行こう!」と言ったとか。切り替え方が最高!

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