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アジアの成長と可能性|YORK UNOのFree Style & JAM #14

世界を股にかけて活躍するBMXプロライダー・YORK UNOによる連載コラム。BMXの楽しさや日々の気づきをFreeな感覚で、JAMのように気ままに綴ります。

 

コロナ禍も収まり世界中にリンクしやすい時代に再び戻った現在。世界中の人々が動き出してますね。今、ちょうどコラムを書いてるタイミングで海外に来てます。

 

国はフィリピン。アジア大陸選手権のヘッドジャッジのため、4日間弾丸でやって来ました。伊丹空港から成田空港を経由してマニラへ。そこから車で約2時間の場所にあるタガイタイと言う街に来ました。フィリピンはアジアでもBMXに力を入れてる国のひとつです。アジア大会を誘致できるレースコース、BMXパーク、BMX FLATLANDを1ヶ所で開催できる施設がある場所。それが、タガイタイです。山の方に位置するためマニラより涼しく、気候が良いのでフィリピンでも人気のある観光地です。

 

 

世界経済のこれからは、アジア全体の経済発展にかかっていると言っても過言では無く、現在は日本より遥かに早いスピードでアジア全体が発展しています。コロナ禍で国境を越えることが難しくなった2019年後半から、正直自分もリアルに海外を体感してませんでした。10年前まではアジアからほとんど注文が無かったARESBIKESでしたが、現在は毎月の様に日本からパーツが出荷されてます。

 

パーツも完成車も原材料の価格が高騰して販売価格が大幅に値上がりしてるにもかかわらずです。シンプルに自分が実感するアジアの成長は、日本のそれよりも早く感じています。貧富の差はありますが、全体的に日本よりも経済が成長してますね。すべてにおいて上を目指すハングリーな部分をアジア全体から感じています。

 

 

今回、FLATLANDは日本人選手が男子も女子も表彰台1位、2位に入賞を果たしました。各国最大4名まで代表選手を送り込めるアジア大陸選手権。FREE STYLE PARK男子は、ブリッセルの世界選手権で2位入賞した中村輪無が優勝を果たしました。2024年パリオリンピックに進むために開催された重要な大会で次々と結果を出しています。また、パリオリンピックではBMXフリースタルにも注目が集まります。アジアでも日本だけが先に走ってる様に見えているフリースタイルパークですが、女子は中国がかなり強くなっています。中国チームの監督は、昔から自分の活動を応援して参考にしてると話しかけてくれました。2000年から、毎年の様に見てたが最後に会ったのは2012年とのこと。中国チームもパーク女子は勿論、FLATLANDがオリンピック正式種目になれば国を上げて応援してくとの事でした。

 

 

BMX FLATLANDは、どこでもどこからでも次世代の成長した選手が生まれてきやすい競技。アジア全体として、これから更に盛り上がりを魅せる可能性があるカルチャーです。今大会も佐々木元、伊藤真人の2名の日本代表が1、2フィニッシュでした。しかし、4、5、6とフィリピンの選手の成長が凄く感じられた大会となり、アジア全体で可能性あるライダーが生まれてきてると実感しました。国内に戻ったら夏本番。全国各地でイベントも盛りだくさんで忙しい日々になりそうです。

 

今年の夏は、猛暑や、台風、洪水など自然災害にも気をつけながら行動したいと思います。

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