パワスポめぐり〈番外編〉『GO FOR KOGEI』開催中の【那谷寺】へGO!
地元の八百万の神様仏様に会いに行き、あわよくばご利益にあやかろうというシリーズ【石川パワスポめぐり】。
今回は番外編として、
北陸工芸の祭典『GO FOR KOGEI』を開催中の『那谷寺』にやってきました!
【参考記事】北陸工芸をめぐる祭典「GO FOR KOGEI」が2021年9月スタート!
会期:2021年9月10日(金)〜10月24日(日)
時間:9:15〜16:00
入場料:800円(那谷寺のみ)
那谷寺について
那谷寺のはじまりは717年。
泰澄法師が「岩屋寺」として開創し、その後平安時代に現在の名である「那谷寺」と改名されました。
那谷寺は白山を信仰するお寺であり、洞窟の中に千手観音が祀られています。
那谷寺の洞窟は「胎内くぐり」の聖地でもあり、
洞窟をくぐると、新たに生まれ変わり、罪が浄められると信じられています。
那谷寺の境内には、現在7棟の国重要文化財と名勝指定園があり、見応えは充分。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星の認定も受けているそうです。
『GO FOR KOGEI』開催中(〜10/24)
そんな那谷寺では現在、
日本の工芸の魅力を発信する『GO FOR KOGEI』の特別展として、工芸的な技法や素材をベースにしたアート作品を展示中。
「工芸」の枠に収まらない斬新なアート作品が国指定文化財の建物のなかで鑑賞することができると聞いて、ワクワクが止まりません!
那谷寺の山門をくぐります。
今回、特別展の作品が展示されるのは
金堂華王殿の左手にある「書院」と、
特別拝観エリアの「琉美園」奥にある茶室「了了庵」。
境内案内図(出展/那谷寺公式ホームページ)
まずは、書院を目指して進みます。
金堂華王殿。中には大きな仏様が祀られている。
金堂華王殿の左手を見ると…
会場である「書院」が見えました。
第一会場「書院」
第一展示会場である、江戸初期の書院建築の姿を現在に伝える「書院」。
歴史的文化財のなかに、現代アートが並びます。
さっそく中に入って作品を見てみましょう!
文化財の建築とガラス作品が美しく呼応。神代良明さんの「Structural Blue」
沖 潤子さんによる緻密な刺繍に圧倒される。
漆黒の漆に空間が映し出される。田中信行さん「Inner side-Outer side」
澤田真一さんによる陶芸作品たち。
寺の住人のようにも見えてきてなんだかカワイイ。
展示される現代アート作品が歴史ある建築と相まって、とても不思議な空間を織りなしています!
空間と作品が渾然一体に。
こういうのなんて言ったっけ…
そうそう。「インスタレーション」ですね。
静かな空間でアート作品を鑑賞していると、なんだか気持ちが浄化されていくようです。
第二会場「了了庵」
第二会場は、特別拝観エリアの庭園「琉美園」の奥にある「了了庵」という茶室です。
ちなみにこちらの「琉美園」は、昭和4年に文部省名勝指定園になったそうです。
どんどん奥へと進んでいきます。
道中では、岩が3つに分かれている「三尊石」が拝めます。
自然豊かな庭園を散策しながら進んでいくと、茶室が見えてきました。
ひっそりたたずむ茶室。
外光を遮った真っ暗な茶室内で鑑賞できるのは、
佐々木類さんによる蓄光ガラスを使った作品。
金沢の雪でかたどったというオブジェが、暗闇のなかにぼんやりと浮かび上がります。
天気や時間帯によって、発光の様子が変わる。
作家の佐々木類さん。「変化してく時間、那谷寺との共鳴を楽しんもらえたら」と話す。
というわけで、今回は『GO FOR KOGEI』を開催中の那谷寺の様子をご紹介しました!
取材したのが9月中旬ということで散策していると日焼けをしそうな暑さでしたが、豊かな自然と清らかな空気、現代アートが持つパワーで心身ともに癒されてしまいました。
境内はマイナスイオン出まくり、癒されまくり。
なお、こちらの『GO FOR KOGEI』は那谷寺だけではなく、富山県「勝興寺」、福井県「大瀧神社・岡太神社」でも、違った作家の作品による同時開催を行っています。
アートの秋ということで、期間中にそちらにも足を運んでみたいと思います!
○地元の神様仏様!【石川パワスポめぐり】
→シリーズ記事一覧はこちら
那谷寺
なたでら
石川県小松市那谷町ユ122
TEL.0761-65-2111
HP/那谷寺 公式ホームページ
※記事の内容は取材時のものです。
(取材、文/佐藤江美、撮影/林 賢一郎)