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これぞ一生モノ「SUWADA」の爪切りが欲しい!

1月7日は爪切りの日。

新年を迎え、初めて爪を切る日なのだとか。

その由来は、爪を切る前に七草のゆで汁で爪をあたため、やわらかくしてから切ると「風邪をひかない」といわれている。

昔は小刀や和ばさみで爪を切っていた時代もあり、柔らかくしてから切らないと怪我することも多かったのだろう。

 

現代では、ものづくりの街・新潟県三条市で作られている「SUWADA」の爪切りが、ひとつ5,000円以上するにも関わらず日本だけでなく海外からも人気だという。一体どんな爪切りなのか探しにいってきた。

 

訪れたのは、金沢市大樋町にある『高木屋金物店』。

鍛冶屋として1848年に創業し、現在は五代目店主、高木 猛さんが金物商を営む老舗店。

 

古い家屋が並ぶ旧北国街道に面した店舗。築およそ150年という大きな商家の町家で長年金物店を営んでいる。

 

縁起の良い暖簾をくぐって入店。

 

店内には、南部鐵器に鍋におろし金と、金物アイテムがずらり。

職人や作り手がこだわって仕上げたものをセレクトしている。

 

「用の美」を追求したデザイナー、柳宗理のテーブルウエアから棕櫚のほうき、大矢製作所の純銅おろし金、鹿児島県の本種子鋏まで、こだわりの商品が並ぶ。

 

『高木屋金物店』は2016年に店舗を改装し、取り扱う商品もガラリと変えた。

それまで鍋やお玉、おろし金など一般的な日用雑貨を扱っていたそうだが、このままではホームセンターなどの大型店に太刀打ちできないと、5代目が決意。金澤町家研究会からアドバイスを受けながら「いいものを置いて、こだわった商品を置いていこう」と、現在のセレクトスタイルへと舵を切った。

 

扱う商品の価格は高くても3万円くらいまでと決めているそうで、高価すぎず使って心地よいもの、機能的なものを。あくまで金物屋の目線を忘れずに選んでいるそうだ。

 

店主の高木 猛さん。セレクトした商品はまず自ら使ってみて、その使い心地を体感。自信を持って紹介できるものを扱っている。

 

「SUWADA」の爪切りは、リニューアル前から取り扱っているという『高木屋金物店』でも人気のアイテム。自宅用にはもちろん、ギフト用に購入する方も多いという。

 

こちらがその「SUWADA」の爪切り。

 

刃物本来の「切る」 機能を追求したニッパー型の爪切り。写真手前は「クラシック L」写真奥は「クラシックL 足用」(6,500円・税抜)

 

高木さんによれば、爪切りを手がける「諏訪田製作所」があるのは、古くから金物の街として発展した新潟県三条市。高価でも「SUWADA」の爪切りが人気なのはデザインの良さもさることながら、グリップがきいて切りやすく、使うのが楽しくなるアイテムだからではないかと分析する。

 

刃と刃を合わせて切る先端の「合刃(あいば)」。いかに隙間なくぴったりと刃が合うかが切れ味の決め手。グッドデザイン賞をはじめ、国内外の賞を多数受賞。

 

「爪の形に沿ってカーブしている刃は、熟練の職人さんでないと合刃をぴったりと合わせられないそうです。最終的には手仕事。大量生産できない分、発注しても商品が届くまでには時間がかかりますが、切れ味鮮やかなこの爪切りを一度使うと他では物足りなくなると思いますよ」と高木さん。

 

20種類以上ある爪切りの中から『高木屋金物店』では、職人が手仕上げで一点一点磨き抜き鏡のように仕上げられた、ミラー(15,000円)や本皮のケース付きギフトボックス(8,500円)、その他ハンドルが握りやすい新型ソフト(7,600円)、クラシックL(6,500円)、クラシック足用(6,500円)、クラシックS(6,300円)、ブラックL(5,000円)を取り扱う。

※価格は全て税抜。

 

本皮のケースがついたギフトボックス(8,500円・税抜)ケースは研磨剤で磨けばピカピカに、そのままでも経年変化で皮の風合いが愉しめる。

 

こちらはクラシック足用(6,500円・税抜)。シンプルなケース入り。

 

ひとつひとつが手作りのため、在庫が切れると入荷までしばしお待ちを。

それでもアフターケアまでバッチリで、まさに一生モノの爪切りになるのは間違いない。日々使う道具にこだわってみるというのも、大人の楽しみの一つ。

 

 

 

高木屋金物店

タカギヤカナモノテン

石川県金沢市大樋町4-7

TEL.076-252-1480
営業時間/9:00〜19:00(土・日は〜18:00)

定休日/第1・第3日曜、祝祭日
駐車場/5台
※こちらの情報は取材時のものです。

 

(取材・文/森内幸子、撮影/吉田章仁)

 

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