【NATURAL LIFE】春の香り #24
地中で植物の根が絡まり合い共存するするように、自然と人も絡まりあい共存していくためには。里山の保全活動を行うナチュラリストの目線で見た、自然にまつわるコラムです。
空気が変わる時
冬の凛とした空気からなんだかほわっとする空気に変わった。
ほわっとする空気の中にはさまざまな香りが入り混じっている。たぶんこれが春の香りなのだと思っている。
雪が溶けて土が顔を出す土っぽい香りと、花粉?なのかなんかザラついた香りと。
だいぶ溶けた雪。
こんにちは!
雪の多い冬だったけど、こうしてまたあたりまえに春はやってくる。
さよなら冬。ようこそ春。
春の空気感。
春の味
すっかり雪が溶けたら春の味が顔を出している。
ハローふきのとう。
私は、春一番の味はふきのとうだと思っている。
近所の居酒屋さんにて、ふきのとうの天ぷら。
こうして春を食す。
ふきのとうが大好きなんですと公言しているからか、近所のおじさんがふきのとうを持ってきてくれた。
「ちょっとしかないけど」って言って渡された袋には大量のふきのとうが入っていた。
3月は何かと仕事が忙しくヒーヒー言っていたけど、ふきのとうのおかげで3月は乗り切れそうだ。
何にしようかな〜。
空の色
北陸の冬の空はグレイな空が多い。
しかも年間181日雨が降るらしいので、かなり空をグレイがしめている。
The 北陸の空。
グレイな空もじつは嫌いではない。山の景色はグレイも似合う。幻想的な感じがして好き。
だけど、やっぱり青空はテンションが上がる。青空というだけで気分を持ち上げてくれるから、青空の効力というのはすさまじいものだと思う。
さわやか青空。
青空というだけでまだ寒いけど青空ミーティング開催。
空も季節を運んできてくれる。
家の中
春になって家の中にも生花が増えてくる。
スーパーへ行っても花が目についてくるし、ホームセンターに行っても花が視界に入ってくる。
山もそう、桃の花のつぼみがぷっくりしてきている。
スーパーで買った桃の花。
ヒアシンスも花が咲いた。
チューリップかわいい。
家の中にも春がきて、気分も春っぽいからなんとなくうれしい。
長い北陸の冬を過ごす人にとっては、南国のように一年中あたたかいのにも憧れの気持ちはあるけれど、私はやっぱり四季があるとうれしいなと思う。
春はなんかルンルンするし、夏はエンジョイするし、秋はなんかおセンチな気持ちになるし、冬は自然の美しさがある。
でもこれはきっとあたりまえにあることではない。 地球温暖化が進めば、このあたりまえにある四季は3季になってしまうかもしれないし、2季になってしまうかもしれない。
そう思うと、雪が多かった今年の冬も愛おしく思うのであった。
ありがとう冬。
それでは、また4月に。 桜咲いてるかな〜。
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執筆者プロフィール
加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。
HP:Rootive
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