煩悩バンザイ!石川県がもっと
楽しくなるウェブマガジン「ボンノ」

神出鬼没の間借りカレーに突撃!|煩悩を断ぜずして咖喱を得るなり #06

店舗を持たずに営業するカレー屋のことを「間借りカレー」と呼びます。

 

たとえば夜営業の店をランチタイムに借りたりと、その形態はさまざま。現在、名店と呼ばれるカレー屋の中にも「もともとは間借りだった」というお店は数多く存在します。

 

そこで今回は、輪島市にオープンした間借りのカレー屋『スパイスカレー緋色』を訪ねてみました。

 

多くの客船が寄港する、能登半島の海の玄関口「輪島マリンタウン」へ。

スペイン料理店を間借り。

『スパイスカレー緋色』が間借りをするのは「Cafebar Agradito」。パエリアやアヒージョなど本格的なスペイン料理が食べられる、輪島マリンタウンでも人気のお店です。

 

地元の食材にもこだわっていて、とくに輪島フグを使った料理には定評があります。

 

輪島キリコ会館から、歩いて5分ほどの場所にある「Cafebar Agradito」。

 

ソファ席でくつろぎながら、ゆったりと食事ができる。イカスミカレーも人気なんだとか。

 

間借りカレーをつくるのは宮下茜さん。イタリアンやフレンチなどのレストランで経験を積んだのち「輪島の人に喜んでもらえるランチを」と、スパイスカレーづくりに挑戦。これまでの経験を生かしつつ、たくさんのカレー本から知識を吸収し、オリジナルの味を追求していくことになります。

 

こちらは「Cafebar Agradito」のオーナー・田辺和久さん。地元の人材育成や地域活性のため、お店の間借りに協力したのだそう(実際の営業中はマスクを着用しています)。

 

そんなこんなで試行錯誤をしながら、宮下さんがたどり着いたのはスリランカ風カレーでした。

 

「野菜をたくさん食べたいというリクエストが多くて。それなら副菜が盛りだくさんで、日本人の舌にも合うスリランカカレーはどうかなと思ったんです」と宮下さん。

 

日本人好みのスリランカカレーの味とは?さっそくいただいてみましょう!

スリランカ風カレー

スリランカ風カレー1,200円。

 

スリランカカレーが日本人の舌に合う理由は、だしが決め手になっているから。

 

現地では、通常モルディブフィッシュと呼ばれるかつお節の一種が使われますが、宮下さんは老若男女が親しめる味を目指し、あえて国産のかつお節を使っています。

 

カレーはココナッツベースのルウにレモンの風味を加えた海老カレー、オレンジの香りが漂うフルーティーなチキンカレー、パリップと呼ばれるやさしい味わいの豆カレーの3種類。

 

これらを副菜や米と一緒に、豪快に混ぜて食べます。ひと口ごとに味と食感の変化があって、最後までグッドテイスト!一般的なスリランカカレーと比べて辛さは控えめで、フルーツの酸味と香りがきわだつ爽やかなカレーといった印象でした。

 

だしの風味がするサラダ的な副菜もたっぷり。シンプルな味つけで、カレーの辛味やボリュームを和らげてくれる。

野菜メインの副菜と一緒に。

副菜はじゃがいものスパイス炒め、ココナッツのサンボル(ポルサンボル)、キャベツとマスタードのマッルン。とくに印象的だったのがポルサンボルで、だしの利いた味わいがプレート全体に深みをもたらしていました。

 

さらには付け合わせとして、スペインやフランスで親しまれるマリネの一種エスカベッシュもトッピング。このプレート内ではピクルスや福神漬け的な位置付けで、カレーの辛さを和らげたり、旨味を引き立てています。間借りしている「Cafebar Agradito」のレシピを受け継いでいるそうですよ。

 

カレーと相性の良いスパイスライス。揚げたまごもトッピング。

 

一気に全部を混ぜるのではなく、3種のカレーと副菜を少しずつ混ぜて食べるのが本場のスタイル。

 

もちろん間借りとはいえ、仕込みはしっかりと行っている。

 

そんな『スパイスカレー緋色』ですが、コロナ第4波を警戒して、しばらくは移動販売のみとなるそうです。スケジュールは以下のとおり。

 

月曜:輪島病院
水曜:ふれあい健康センター
木曜:輪島市役所
金曜:輪島警察署

 

スリランカ風カレー弁当(800円)も販売しているので、ぜひ足を運んでみてください!

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Akane_san(@spaice_curry_hiiro)がシェアした投稿

 

 

スパイスカレー緋色
石川県輪島市マリンタウン4-9(Cafebar Agradito内)
TEL.0768-23-1801
営業時間/11:30〜14:00
定休日/不定休
席数/カウンター8席、テーブル18席
駐車場/6台

※こちらの情報は取材時点のものです。

 

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

WHAT’S NEW新着記事