【NATURAL LIFE】野の威力 #27
地中で植物の根が絡まり合い共存するするように、自然と人も絡まりあい共存していくためには。里山の保全活動を行うナチュラリストの目線で見た、自然にまつわるコラムです。
なんだか暑くないですか。6月なのに。
デイキャン
友人から「デイキャンしよ」とお誘いをもらった。
最近よく耳にする言葉!デイキャン。
なんか旬なやつ。ふたつ返事で「行く」と答えた。
コロナでキャンプブームが到来している。今まで外へ出かけなかった人も自然へ出かけることになるから私は嬉しい気持ちである。
私達3人のデイキャンは美味しいコーヒーを飲むための水くみから始まった。
滝の谷の霊水。
水をくむこれで美味しいコーヒーが飲める。
水くみして現地へ向かう。
道中はのどかそのもの。
到着したら各々が自分の椅子を設置しミニ机を設置しお湯を沸かしたり、ケーキの具を混ぜたりと楽しい雰囲気。
ケーキをつくる。
コーヒーフィルターを忘れてキッチンペーパーで。
パンを焼く。
この準備がなかなか楽しいではないか。やってみると「あれがない、これがない」となったけど、色々代用できたのがよかった。これはサバイバル能力が少しいる気がする。
整いました
さて、準備は整った。と思ったら、ケーキを焼くための五徳を忘れたと友人が言うではないか。
とりあえず、代わりになるもので代用。見た目の不格好さもなんか好き。
五徳を忘れて周りのもので代用。
さてさて、本当に準備が整った。
パンを食べる。
パンを食べる。
今日は糖質祭り…。とりあえず今日はOKということにしておいて。
外で食べるごはんってなんでこんなに美味しいんでしょうね。
屋外というスパイスはどんなご飯も美味しくする魔法のスパイスのような気がします。
ケーキちゃんと焼けてる。
ケーキを食べる。小麦フスマとナッツとバナナの低糖質スイーツ。
道の駅で買った朴葉ごはん。
食べ終わった朴の葉はこの後も大活躍。葉っぱのお皿ってとてもサスティナブル。どんどん活用していこう。
コーヒーを飲む。
はぁ、なんて贅沢なんだ。
ぼーっと考える
空を見上げながらコーヒーを飲んだりする。
アウトドアライフはその時その時、必要な音、人それぞれキャッチする音が違う。
私は風の音だったり、ある人は鳥の声だったり。その時その人にとって必要な音が入ってくるんだろうと私は思っている。
同じ場所で同じモノを食べていても捉えかたは全員違う。だから人は面白い。
いろんなことを教えてくれる鏡のような存在であると思う。
空を見上げる。
ぼーっと考えることって大事だと思う。今日は道を間違えたけど間違えてそこで出会った風景のおかげで楽しい企画がひとつできた。すべては必然である。
いいアイデアは机では生まれる場合もあるし、私の場合はほとんどが屋外、もしくは運転中で「さて、考えるぞ!」 と意気込んでできた試しがない。
だからぼーっと考えるというのはとても大事な作業である。
祭りの後
3人で「デイキャンの定義ってなんだろうね」と話しながら後片付けを始める。
5分程で片付け完了して、この手軽さがデイキャンの定義だなというで落ち着き、次回はパンではなく米にしようと話ながら(梅雨はじまっちゃうかな)。
それから、デイキャンプって「ピクニックだよね?」ということにも落ち着き、Instagramのハッシュタグは「#デイキャン」ではなく「#ぴく飯」「#ピク飯」にした。ピクニック飯を略して。
その前は「#野飯」とかという話をしていたけど、なんとも野生的ということで辞めた。
五徳を忘れたためのその辺の野のグッズ。
外で生き抜く能力がある程度必要だと思うデイキャンプ。 これはきっとみんな好きだと思われる。一度やってみることをおすすめしたい。
◯自然と人の共生を考える【NATURAL LIFE】
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執筆者プロフィール
加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。
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