【NATURAL LIFE】新聞紙で地球を包む #07
先日念願だった〈しまんと新聞ばっぐインストラクター〉になった。
新聞ばっぐインストラクター??何ソレ?って始めはなったけど、この活動あゆみを知って、考え方にすごく共感し、自分で作ったりワークショップ開いたりしたいなというのがきっかけ。
このインストラクターの始まりは2002 年、高知市在住のデザイナーの梅原 真氏が「四万十川流域で販売される商品は、すべて新聞紙で包もう」と言い出したのがきっかけ。
〈しまんと新聞ばっぐ〉講師の渡辺さん。
四万十川。
最後の清流といわれる四万十川。
しかしその川のゴミで目立ったのが『レジ袋』だった。これは四万十川に限ったことではない。近くの川を見ると必ずといっていいほどレジ袋の残骸が何かに引っかかっている。この〈新聞ばっぐ〉のことを知ってからは、自分の会社で納品するときは基本的には〈新聞ばっぐ〉を使っている。買物に行くときや、友人に野菜を配るときも、とにかく私はこの〈新聞ばっぐ〉を愛用している。
この新聞ばっぐの材料は新聞と糊だけ。
作るときは無心になれるし、一気にバーッと作りたくなる。
だから、最近は新聞を読むときは「どの部分をばっぐの表面にしようかな?」と、違った見方をしている。さすがに、英字新聞はとっていないのでもし不要な人がいたらください…。
ワインボトル入れにも。
〈新聞ばっぐ〉を持っていると、知らないおばちゃんから「あら、素敵ね」という言葉をいただいたり「どうやって作るの?」と聞かれたりして嬉しくなったりする。
新聞と糊だけで作っているのに丈夫で、ワインや日本酒なんかも入れられるし、友人の家へ手土産を持っていくときはかなり重宝する。
そして、なんだか喜ばれる。
ただ、私はレジ袋を悪者扱いしているわけではない。 レジ袋は繰り返し利用できるし何か汚れたものを入れるときなど非常に便利だ。 繰り返し使えるという点はまさにエコなのであろう。 新聞紙は川に流れても溶けてなくなってしまう。エコな反面、レジ袋やビニール類が川に流れると、溶けずに残ってしまう。これが景観を損ねてしまい、なんだか切ない気持ちになってしまうんだと思う。そもそも、川にゴミを捨てる。もしくはどこかにポイ捨てする行為自体が問題なんだけども。
環境問題が取り上げられる今、わたしにできること。わたしができること。を、コツコツとやっていこうと思う。
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執筆者プロフィール
加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。
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