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能登のイカを楽しむイカ専用純米酒|酒蔵若女将のまんでまいッ!#02

まんでまいは、能登弁で「とても美味しい」の意。奥能登の酒蔵を支える若女将たちが、地元ならではの酒肴を紹介すると共に、日本酒の魅力について愉しく語ります。

 

はじめまして。能登半島の内海に面した漁師町、能登町宇出津(うしつ)で酒蔵を営んでおります、数馬酒造の数馬しほりと申します。これから松波酒造さんの金七聖子さんとリレー投稿にて、能登に暮らして感じる【食の楽しさ、お酒の楽しさ】について全力でお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、皆さんは能登のグルメというと何を思い浮かべますか?日本海に突き出た半島に位置する能登は、激しい波が打ち寄せる外浦と穏やかな凪が広がる内浦に囲まれており、多彩で豊富な海産物に恵まれています。

 

なかでも今回ご紹介したいのは能登のイカです。

 

数馬酒造から10分ほど車を走らせた能登町の小木(おぎ)地区は、日本三大イカ漁港と呼ばれるイカの町。内海に面した小木港に、見上げるほどに大きなイカ釣り漁船が並ぶ様は、圧巻です。

 

近くにある「イカの駅つくモール」さんの巨大なイカのモニュメントは、ちょっとした話題になっていたのでご存知の方もいらっしゃるでしょうか。「イカの駅つくモール」さんは新鮮なイカ料理を食べられるレストランが併設され、イカの加工品やお土産物が買える人気のスポットです。遊覧船やマリンレジャーを楽しむこともできますよ。

 

©石川県観光連盟

 

そして、小木のイカと言えば「船凍(せんとう)イカ」が有名です。

 

釣り上げた新鮮なイカを漁船内ですぐに凍らせ、鮮度を保ったまま帰港し流通させています。船凍イカはねっとりとした食感とイカの甘みが特徴で、能登の自慢の逸品なんです。

 

また、暮らしの中でもイカは身近な存在です。獲れたての立派なイカを頂き、その透明感とマーブルに輝く発光色があまりに美しくて、まな板の上でしばらく眺めることも。イカ釣りのシーズンは大人も子どもも熱中している様子で、早起きして眠そうな人も見かけます。

 

そんなイカを存分に楽しむための特別な日本酒があるのをご存じでしょうか。

 

その名も「竹葉(ちくは)いか純米」です!(効果音)。この直球ストレートのネーミングから、我々の並々ならぬ意思を感じて頂けますでしょうか。

 

このお酒が誕生したのは2019年。きっかけは小木の町おこしを考える東京大学の学生さんたちのアイディアでした。共にイカに合うお酒についての思案を巡らせ、醸造担当者の新しい挑戦によって「竹葉 いか純米」が誕生しました。

 

 

このお酒の原材料のこだわりは3つ。能登産の契約栽培米100%、小木で汲み上げる海洋深層水、海藻から抽出した酵母を使用していることです。そして造りの秘密がひとつ。造りたての新酒に、あえて熟成させた生酒を1割ブレンドし、お酒にまろやかな味わいとテクスチャを加えています。ねっとりとした食感と強い甘みのある「船凍イカ」に合わせるための大切なレシピです。

 

味わいは、すっきりとした酸味と淡い甘みとコク、旨みのある余韻があり、これがなんともイカに合うのです。おかげさまで発売以来、たくさんのご好評を頂き、リピーターさんも多く、皆様から「イカに合う!」と嬉しいお声を頂いています。

 

さらに「竹葉 いか純米」は飲用温度も万能です。焼いたイカにはキリッっと冷酒で。お刺身ならまったりとした常温。イカの炊きものはじんわりとぬる燗がおすすめです。きれいな酒質なのにこうした懐が深いのは、やはり熟成酒のブレンドが功を奏していると思います。

 

 

ここで一品、日本酒を楽しめる簡単なおつまみレシピをご紹介。材料はイカのお刺身とイカの塩辛、刻んだ大葉とみょうがの4つ。これらを混ぜ合わせて、完成です。イカのお刺身とイカの塩辛を混ぜ合わせるのって、新人と先輩のコラボみたいでちょっと面白いなと思っています。

 

「竹葉 いか純米」と合わせるなら、常温近くの20℃位で食べ合わせるのがおすすめです。味わいがお互いに相乗しながら、長く心地よく楽しむことができます。

 

ところで、能登のイカに触れるならば、絶対にご紹介しておきたい愛用品があります。

 

それは「いしり」です。

 

 

「いしり」は、イカの内臓を塩漬けし長期発酵させた能登伝統の魚醤です。イカの旨味が凝縮されたこの「いしり」をちょろりと注げば、たちまち旨味が倍増する隠し味の救世主。トマトベースのパスタにももちろん、和風パスタにも。お鍋のお出汁にもお味噌汁にも。手作りたこ焼きやシュウマイにも、お漬物にも。我が家の台所では手に取らない日はないのではというほどの登場率。もし、能登に足を運ぶことがあったら、ぜひ見つけてみてくださいね。

 

「いしり」の他に「いしる」もありまして、すこし混乱しますが、イワシを原材料にしたものを「いしる」と呼ぶことが多いようです。いずれも隠し味におすすめの調味料です。最初はパスタに使ってみると使いやすいですよ。

 

 

最後に「竹葉 いか純米」についてご紹介している動画がありますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。これを見たら能登のイカと「竹葉 いか純米」をだんだん楽しみたくなるはずです!

 

そして、そんな気持ちになった皆様に嬉しいお知らせです。2023年5月28日(日)、小木漁港にて4年ぶりのイカの祭典「能登小木港イカす会」が行われるのです!我々、数馬酒造も「竹葉 いか純米」を持って出店させていただきます。

 

イカす会は巨大プールでイカのつかみどりをしたり、イカ焼きコーナーがあったり、イカ尽くしの楽しいイベントです。詳しくはこちらのサイトをチェックし、ぜひお出かけくださいませ。

 

【note】4年ぶり開催!能登小木港イカす会2023

 

さてさて、そんなこんなで、今回は能登のイカについてご紹介させて頂きました。まだまだ語り続けてしまいそうですが、今回はこの辺で。最後までお読みくださってありがとうございます。それではまたお目にかかります。

 

皆様の日本酒ライフがますます楽しく、心和らぐひとときでありますように。

 

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