熱中症対策としての呼吸法〈今月のエクササイズ:三趾平行ハムストレッチ〉|田嶋弘和のBC本気塾 #47
熱い日がまだまだ続いております。ただでさえ熱いのに、練習やトレーニングを行うと体内で熱が生まれ、体温が上昇します。体温が上昇すると発汗することで身体の表面から熱を逃し、体温を調整するわけですが、これだけ気温や湿度が高いグランドや体育館の環境で長時間トレーニングをすると、ストレスや自律神経の乱れなどが原因となり、体内の水分、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラルバランスが崩れてしまいます。その結果、体温調節が上手くできず、熱中症の症状を引き起こすというわけです。
特に体調が悪い時は熱中症の危険性も高まるので、バランスのよい食事、シャワーではなく入浴、そしてしっかり睡眠を取り、日頃から体調を整えることが大切です。また、身体に熱が溜まらないように気温や湿度も確認し、アンダーシャツや下着などもこまめに着替え、暑さを調整する必要があります。さらにこの暑さを少しでも和らげるためには、身体から熱を逃すこともポイントとなります。
そのためには、まず身体の力を抜くことが大切、弛緩することによって熱も逃げやすくなるからです。いつもお伝えしている呼吸法のエクササイズはかなり有効です。熱中症対策として呼吸法をぜひともお薦めいたします。
今日のエクササイズ:三趾平行ハムストレッチ
足の第三趾(中指)を左右平行にして上体を前屈し、両手を地面に付けます。
太ももの裏を意識して、腹式呼吸をしながらストレッチを行います。