
「いつになったら片付けるの!」が減る。家族が動く声かけのコツ|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #47
- 掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。
「いつになったら片付けるの!」
気づけば今日も言っちゃってた…そんな経験、ありませんか?
実は、私もあります。
私は基本的に、子どもや家族が出したものは片付けません。それは「出したらしまう」を習慣にしてほしいから。だから、片付けない代わりに声をかけます(ケンカにならない程度に。これ、大切!)。すると返ってくるのは…
「今やろうと思ってた」
「どこ片付ければいいの?」
「え?片付けたけど?」
整理収納アドバイザーとして多くのご家庭を見てきましたが、片付けが苦手な人は、決して怠けているわけではありません。ただ…
- 何を
- どこまで
- どうやって
片付けるかが分からないことが多いんです。そこで今回は、思わず家族が戻したくなる「声かけのコツ」をご紹介します。
「片付けて!」は意外と難しい指示
例えば、「部屋を片付けてー!」と言われたら、あなたなら何をしますか?
- 机の上のモノをどかす?
- 床を片付ける?
- 服をしまう?
- ゴミを捨てる?
実は、人によって思い浮かべる行動が違います。つまり、「片付けて」は範囲が広すぎる。人によって受け取り方はさまざまです。言った側は伝えたつもりでも、相手が意図を汲んでいるとは限りません。
おすすめ声かけ変換 その①
×「ちゃんと片付けて!」
↓
○「机の上だけ片付けて」
○「カバンを戻してきて」
○「床のモノ、右のカゴに入れて」
○「種類別に分けて」
ポイントは、場所を指定すること。小さなゴールの方が、ハードルも低く、家族も動きやすくなります。その一方で…
○「一緒に置き場所を考えてみよっか」
○「どこなら片付けやすい?」
と、片付ける場所を「一緒に考える」と行動につながることもあります。「しまう場所を指定される」と、「やらされる感」が大きくなります。逆に、自分で決めた収納場所なら、自分で戻しやすくなります。
おすすめ声かけ変換 その②
×「なんでしないの?できないの?」
↓
○「どこなら戻しやすい?」
○「どうしたらラク?」
○「一緒にやってみる?」
片付かない理由は、やる気不足ではなく、仕組みがあってないことがほとんど。例えば…
- 収納場所までが遠い
- フタを開けるのが面倒
- 場所を覚えられない、など
戻らない原因を探る質問の方が、責める言葉より解決につながります。
おすすめ声かけ変換 その③
×「また出しっぱなし!」
↓
○「戻すの面倒?場所変えてみる?」
○「いつ、片付けられそう?」
また、子どもなら「何秒で片付けられそう?5秒?10秒?10、9、8…」と、競争したりしながら、楽しい雰囲気で片付けを促すと、意外と進んで片付ける子も多いです。
私が現場で見ていて思うのは、家族が悪いのではなく「収納が生活に合っていない」「声かけがもったいない」ケースです。例えば…
帰宅後に上着を脱ぐ場所とハンガーが離れている。
↓
上着は椅子へ。
ランドセルは2階の子ども部屋にラックを準備してある。
↓
1階で宿題も時間割のチェックもするからそのままに。
これは性格ではなく、動線の問題です。そして、片付けられていないことを指摘すると、実は子どもより大人の方が、「怒られた」と感じることも。だから、
「ちゃんと片付けてよ」より、「ここに置いてくれる?」くらいの方が案外うまくいきます。
家族は「チーム」。片付けの悩みを聞いていると、いつの間にか、「家族VS片付け担当者」になっていることがあります。でも本当は、敵は家族ではなく、片付けにくい仕組み。家族を変えようとするより、実は、仕組みを変えた方が早いんです。
家族が動きやすくなる仕組みを見つけることが、片付いた状態を維持する近道。家族は変えられないけれど、声かけは変えられる。意外と、声かけ1つで「家の空気」がよくなるかもしれません。
最後に、片付けは、「正論が勝つ」ゲームではありません。完璧を求めても、求められても、しんどくなってしまいます。たまに「疲れてて片付けられない!」なんて日があっても、気にしない。次の日、または、決めた日(週末)までに片付けば、万々歳!くらいの気持ちの方が、家が回り始めるかもしれませんよ。
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