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Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第82回:モジャツアーを終えて

金沢市出身のキーボーディスト/プロデューサー・Kan Sanoが綴るエッセイ。新世代のトラックメーカーとして支持されるアーティストの音楽的ライフを覗いてみよう!

 

ツアーが終わった。いまのバンド編成になって2年、初めての本格的なツアーだった。

 

ツアー後半のパリ、名古屋、金沢の流れは結構ハードスケジュールだったので、体調管理にはいつも以上に気を遣った。結果的にほぼお酒を飲まなかった。冬のメンタルスケッチツアーの頃はビールやハイボールを日常的に飲んでいたから、ここまでお酒無しでも平気でいられる自分に驚いた。なんだ、別に無しでもいいんじゃん。

 

身体の適応能力にも驚く。この1ヶ月ですっかりツアーの身体になった感じがする。特に喉が以前より丈夫になったことが嬉しい。筋トレの効果なのかは分からないけど、プランクをやるようになってから、明らかに声が出しやすくなっている。

 

5月も6月も喉の調子が怪しい時期は少しあったけど、しっかりケアをしてライブの時は大丈夫だった。全公演を無事に終えられた達成感が今ある。

 

パリはとにかく猛暑過ぎて、昼間はとても出歩く気になれなかった。バンドメンバーやスタッフは積極的に観光を楽しんでいて、体力凄いなと感心した。ニュースで見たら猛暑で死者が出ていたらしい。

 

夜22時頃まで明るいから一日が長く感じた。ホテルや会場からは常にエッフェル塔が見えていた。米や野菜をほとんど摂れなかったからちょっと日本食が恋しくなった。喉ケアのために持参した生姜湯が大正解で、ほぼ毎日飲んでいた。ヨーロッパに行くのは10年ぶりだったけど、台湾やタイなどアジア圏に行くのとは距離的にも文化的にも全然違う感覚だった。久々にしっかり海外に行った実感がある。

 

名古屋はライブが妙に盛り上がった。あの異様な盛り上がり方は一体なんだったんだろう…!7年ぶりの名古屋、だいぶ印象が変わった。アワード受賞後間もないこともあり、客席から「おめでとうー!」の声が飛んできた。嬉しかった。

 

終演後そのまま車で金沢へ移動して、ホテルに着いたのが深夜3時頃。翌日午後の会場入りまでひたすらホテルで休んだ。金沢の会場はAZ。10代の頃からあるライブハウスで、特に隣に併設してるリハーサルスタジオに当時よく出入りしていた。

 

万全のバンドメンバーとスタッフで挑んだ地元での凱旋ライブ。あの晩だけ金沢の音楽シーンのレベルは瞬間的に上がっていたと思う。ライブの構成や内容が今回上手く仕上がって良かった。濃密にぎゅっとまとまったセトリだった。

 

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