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【NATURAL LIFE】⑪すべては縁である

自然と人の共生を考える【NATURAL LIFE】
地中で植物の根が絡まり合い共存するするように、自然と人も絡まりあい共存していくためには。里山の保全活動を行うナチュラリストの目線で見た、自然にまつわるコラムです。

 

飲み仲間

一時期、私の飲み仲間の平均年齢が 60 歳代のときがあった。
29 歳くらいの頃に年配の人と飲むのが楽しくて、友人に「麻美って、いつもおじいちゃんと飲みに行ってるよね」 と言われた。しかし私にはそんな感覚が全くなく「…。そうね、言われてみればそうかもね」 となり、みんなの年齢を聞いて平均を出すと 67 歳という年齢になった。 おじいちゃんと言っていいのか、おじさまと言えばいいのか。私のなかではそんな概念がないが、ここではおじさまと言わせてもらう。

そんなおじさま達とは毎年この時期に飲むのが決まりとなっている。みんな酒豪である。

 


10 年ほどの付き合い。みんな年をとった。

 

そんななか、あるひとりのおじさまがメルカリをしていると言っていて見せてもらうと森の木の実などを販売していて、まあまあ売れているとのことだった。すごいな、と思った。が、同時に私が70代になったとき、この世の中に ついていけるのだろうか、とも思った。

 


右メルカリのおじさま。山にものすごく詳しい。

話の種

そんなおじさま達との会話のネタは、森つながりなので森の話や、昔話、会社の経営の話、料理の話など様々。例えば、森に入って食べられるもの。これは本当にうれしい話題。それからマムシの食べ方、マムシの保存方法。昔ながらの発酵食品の作り方など、とっても実になる話をたくさんしてくれる。
今年はこのおじさまたちの実になる話をワークショップや山の料理教室を開催してどんどん広げていこうと思う。
山の実りのワークショップ、野山料理、里山歩きの楽しみ方などを年間を通して伝えていきたい。
まず今年の一番目は春に開催する予定。また、こちらでお話ししていこうと思う。

 


大好きな大根寿し。

 

おじさまたちは職業もみんなバラバラでいろんな人がいる。炭焼きをしている人、鉱物に詳しい人、森に詳しい人、木に詳しい人、会社経営に詳しい人、料理人、不動産屋さんなど多種多様だ。

森と同じ。
森も生物多様性が重要視されている。

 


見えない所にも様々な生物がいる。

生物多様性とは?

地球上の生命、そのなかには、ヒトや動物、作物、菌、さまざまなバクテリアまで、多様な姿の 生物が含まれる。この生きものたちの命のつながりを「生物多様性」と呼ぶ。 これらの生きものはどれを取ってみても、自分一人、ただ一種だけで生きていくことはできない。 多くの生命は他のたくさんの生物とかかわり、初めて生きていくことができる。 森も人間も同じ。人も一人では生きていけない。

 


森の中のカエル。

 

人の多様性

ヒトもいろんな人がいるからこそおもしろい。いつもやさしい人、楽しい人、笑っている人、わりとすぐ怒る人、不満がつきない人、言い出したらきりがないがこのように様々な人がいる。
もし、自分と同じような考え方ばかりの人間しかいなかったらどうだろうか?
まず共感ばかりで気づきがないだろうし、進化しない。なにしろ、たぶん全然おもしろくない。
人はみな、人に悩む。たけどいろいろな人がいるからこそ悩んで気づいて成長するんだろうと思う。

だからこそ人と交わるのが楽しいのだと思う。
これからもたくさんの人に出会いたい。

 

 

 

 

◯自然と人の共生を考える【NATURAL LIFE】

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執筆者プロフィール

加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。

HP:Rootive
ツイッター:@rootive_forest
インスタグラム:@rootive
フェイスブック:@rootive.kanazawa

 

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