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【NATURAL LIFE】どう受け止めるのか #13

自然と人の共生を考える【NATURAL LIFE】
地中で植物の根が絡まり合い共存するするように、自然と人も絡まりあい共存していくためには。里山の保全活動を行うナチュラリストの目線で見た、自然にまつわるコラムです。

何かがおきた

世界中が新型コロナウイルスの恐怖の中にいる。

私の感情の変化を思い起こしてみる。

1月頃は「新型のウイルスか〜」なんて他人事に思っていたし東京にも仕事で行っていた。

2月のイベントに向けて除菌スプレーが欲しくて買いに行ったけど、どこにも置いてなかった(新型コロナウイルスの影響なのか時期的なものだったのかはわからない)

2月には東京の兄から「マスクがない」と連絡を受けた。 まだ石川県にはマスクがあったし「じゃあ買って送るわ」なんて言っていた矢先に石川県で初の感染者が出て、マスクを見に行くともうどこにも売っていなかった。

 


家には在庫があった、花粉症の私が昨年在庫として購入していた

見えない不安

『あれ?これやばくない?』となり始めたのは石川県に初の感染者が出てからだということになる。 実際に仕事にも影響が出始めてきた。私はイベントなどの企画や運営などもしているのだが、イベントといえば人が集まる。それはそれはハイリスク。

結果イベントは中止せざるを得なくなったがそれは仕方のないことである。 そして、少しずつ感染した人が増えるなかで、飲み会や仕事の打ち合わせなどいろいろと気になり始めてきたのが3月。そしてとうとうトイレットペーパーに思いを馳せるようになる。

 

まじで?洗うことになる?

 

家にも会社にも在庫がなく残りひとつ…

これは、トイレットペーパーがなくなったら『洗うしかないのか』と覚悟を決めつつも近くのホームセンターへ。 そこにはトイレットペーパーが置いてあった。トイレットペーパーを見つけて嬉しくなったのは初めてだった。
2つ買いたい衝動を抑え1つだけ購入した。

そして4月

3月中旬頃から私は不要不急の外出を避け家にいる時間が増えた。

もともと家にいるのが好きなのでなんの苦もなく普段なかなかできない家の手入れに着手し始めた。

 

乾燥させていた野茨をかざったり

 

障子の桟を拭いたり普段念入りにはできない掃除、ボロボロのタオルを細かくカットしてウエスづくりをしたり と、なかなか楽しんでいる。

 


ウエスが大量にできてしまった

 

手持ち無沙汰なのか、裁縫が得意なわけでもないのにミシンが欲しくなるという衝動をなんとか抑えている。 原因はおそらく友人のみっちーが手作りマスクをつくっていてその写真を見て『私も作ってみたい』となったからであろう。

 


みっちーから送られてきた今からつくります写真

 

みっちーがつくったできあがったマスクたち

 

いろんな柄と色が可愛い

 

みっちーはわたしにもマスクをチクチクとつくってくれた。

 

わたしにつくってくれたマスク

 

お返しは葉わさびにした。なんだか心のやりとりな気がしている。こんな世の中になったらいいな。

いつもの山へ

休日は山へでかけて山料理を楽しんでいる。山は着々と春の準備が整ってきている。

 


いつもの水くみ

 

自生しているクレソン

 

葉わさび 石川県では「せんな」と呼ばれている

 

せんなの醤油漬け夫作。鼻を貫くツーンとした感じがたまらない。毎日食卓に少しずつ

 

私にとって山は、いろんな情報を断ち切れる場所。無心になって森の音を聞く、それだけで心穏やかになる。

 

私にとってリセットの場所でもある

おきていることは変わらない どう受け取るかは自分次第

いつになったら収束するのか見えない不安はあるけれどいろいろと学べている自分がいる。 今まで必要だと思っていたことが実はそんなに必要ではなくて、本当に必要なモノやコトが明確になっていく。 今日も私は私でいる。

 

 

 

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執筆者プロフィール

加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。

HP:Rootive
ツイッター:@rootive_forest
インスタグラム:@rootive
フェイスブック:@rootive.kanazawa

 

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