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食ってみな、飛ぶぞぉ!「赤だるま」の”激”旨辛ラーメン体験記

こんにちは、激辛料理が大好きなライターのヨシヲカです。今年は庭先で育てた剣崎なんばで自家製の鬼辛パウダーまで作る始末。もし、欲しい人がいたらInstagramのDMにメッセージください。無料で差し上げます。

 

さて、これまで「梅梅の超辣坦々麺」や「センベロの死神カレー」といった激辛メニューを堪能してきた筆者ですが、最近はとんとご無沙汰。自炊するときも自分の許容範囲の辛さでしか作らないので、多少腕が鈍ってる気もします。そんな中、昨年11月にオープンした『金澤うま辛ラーメン 赤だるま』で、激辛ラーメンを提供しているとの情報をキャッチ。さっそくお手並みを拝見しに行ってまいりました。

 

金沢初上陸!辛党注目のラーメン店

『金澤うま辛ラーメン 赤だるま』は、金沢市入江に新しくオープンしたラーメン屋。特製の旨辛ミンチa.k.a肉味噌をドスンと乗せた「赤だるまラーメン」や「赤だるま飯」など、”旨くて辛い”メニューがお店の顔になっています。

 

 

筆者のお目当は、赤だるまラーメンの10辛バージョン。もともとは5辛までしかなかったところ、お客さんのリクエストによって10辛まで提供するようになったそうです。

 

5辛の注意書きには「激辛の中に旨みを感じる方のみ!汗が止まらない」との文言。本当に10辛に挑戦しても大丈夫なのか、一抹の不安が頭をよぎります…。

 

 

さっそく券売機で10辛を購入。ライスも追加で、しめて千百八十円也。

 

赤だるま10辛 1,080円

 

ものの数分でテーブルに運ばれてきたのがコチラ。想像していたよりも普通、というかそんなに辛くなさそうですね。これはもらったかも。

 

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というわけで、さっそく実食してまいりましょう。

 

 

ほら、この透き通り具合を見る限り、あまり辛くなさそうですよね。

 

ちなみにこのスープ。野菜を入れると甘くなるという理由で、野菜を少なめにする代わりに通常の倍ほどの鶏ガラを使って、濃厚な味に仕上げているそうです。

 

 

もしかすると、剣崎なんばが入っているというこの肉味噌が激辛なのか?と、思ってひと口つまんでみる。も、それほど辛くはない。それどころか旨味の方が優っている気がします。

 

 

店長さんいわく「底にもやしが敷いてあるので、肉味噌と一緒に混ぜて食べると食感も楽しめますよ」とのこと。なるほど、丼底に激辛ペーストでも隠しているんだな。しかし、ひたすらかき混ぜてみても辛味要素は見当たらない!

 

 

それほど辛くなく、むせる心配がなければ一気に啜りたいところ。だけども念には念をおいてここは慎重に。外国人が蕎麦を食べるときのように、少しずつ口の中にたぐり寄せていきます。

 

 

うん、やっぱりそんなに辛くないかも…。

 

 

いや、全然いっ!

 

スープを飲まずとも、中太のちじれ麺にしっかり絡み付いた何物か、高濃度なカプサイシンが咥内の細胞を通り抜け、筆者のトリップチャンネルをこれでもかと刺激していきます。やるじゃないか。

 

 

辛さの秘密は、カプサイシンを凝縮したオリジナルの激辛ペースト。これをスープに溶かして、辛さを調整しているのだとか。「いくらスコヴィル値の高い唐辛子でも、粉末を入れるとスープがドロドロになってしまう。激辛の中にも鶏の旨みを感じられるように試行錯誤しました」と店長の西さん。だからあんなに澄んだスープの色だったんですね。

 

見た目以上の辛さに、手をゆるめては完食不可能と感じた筆者。猛然とラストスパートをかける。

 

辛い、辛い、辛い!と思いながらも、食べていくうちに耐性が付いて、最終的にはスープや肉味噌の旨味を感じ取れるように。なによりモチモチとした食感の麺が絶品で、パンチの効いたスープ味に負けない存在感があります。中太のちじれ平打ち麺。金沢ではあまり見ないタイプかもしれませんね。

 

辛さを抑えたいときは水でなく、カプサイシンを和らげる働きを持ったクエン酸入りのドリンクを飲むと効果的。なお、店内は持ち込み飲食禁止なので、退店後の口直しに備えておこう。

 

おすすめの食べ方は、卓上にある刻みニンニクをガッツリ入れるスタイル。ニンニクと唐辛子の相性は言うに及ばず。コクが増して、味に深みが出ます。もし、思ったよりも辛かったときは、生卵を入れるとマイルドになるのでお試しあれ。

 

例えるなら名古屋名物の台湾ラーメンを日本人向けにアレンジしたような味。筆者も過去に一度だけ味仙本店で台湾ラーメンを食べたことがあるが、赤だるまラーメンにはより強い旨みを感じた。

 

そんなこんなでしっかりと完食。

 

おそらくカギとなっているのは、赤味噌や剣崎なんば、数種類のスパイスなどで調味された肉味噌で、これのおかげで辛くても美味しく食べ切ることができたんだと思います。ちなみに肉味噌には肉本来の食感を引き出すために、大挽きと中挽きの2種類の豚ひき肉が使われているそうですよ。

 

もちろん〆にはライスをイン。お行儀なんて知る由もない。

 

10辛でもいわゆるチャレンジ級の辛さではなく、美味しく食べることができた「赤だるまラーメン」。今後のリクエスト次第ではチャレンジメニューの導入も前向きに検討するとのことなので、我こそが激辛党という猛者はぜひチャレンジを申し出てみてはいかがでしょうか。

 

 

金澤うま辛ラーメン 赤だるま
住所/石川県金沢市入江1-22
TEL.076-259-5778
営業時間/11:30〜21:00(金土は〜22:00)
定休日/年末年始
席数/40席
駐車場/24台
※こちらの情報は取材時点のものです。

 

 

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

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