【NATURAL LIFE】お月見 #19
地中で植物の根が絡まり合い共存するするように、自然と人も絡まりあい共存していくためには。里山の保全活動を行うナチュラリストの目線で見た、自然にまつわるコラムです。
金木犀の香りが風にのってくる、夏が終わってしまった寂しさと実りの秋のはじまりで気持ちも服装もまだ秋に馴染んでいない10月の始まり。
台所道具
これといって料理好き、台所時間が好きなわけではない私だが先日銅鍋づくりのワークショップに参加してみた。
銅鍋ってずっと欲しかったんですよね。だけどまあまあいいお値段。なので購入をためらっていたもののひとつであったのです。
だけど、ただ購入するより自分でつくったほうが絶対に楽しいし愛着もわくしこれは行かねばならぬと思い、友人夫婦を誘って輪島の三井にある「のがし研究所」さんへ行ってきました。
会場に入ると銅板と木づちと土台となる木台が置いてあり、見本の銅製品の数々に見惚れながらも早速作業を開始した。
先生の見本の銅製品、わー全部素敵ー!
叩きはじめてすぐに、簡単にはできないと悟るのである。
えーなんかヘゴヘゴになってきたよー汗。
先生にレクチャーを受けながらなんとか形になってきた。
なんとなく形になったかな?
記念に西暦と名前の刻印。
私はこれからこの銅鍋をつかって美味しいごはんをつくるんだ。夫よ楽しみにしていてくれ。
野山歩き
秋始まり野山歩き。
でっかい栗の枝をもらった。
しっとりとした野山を歩くといろいろなものがあって楽しい。春は春の良さ、夏は夏の良さ、秋は秋の良さ、冬は冬の良さがあり四季を感じるには野山歩きが一番季節を感じるように思う。 目に映るものは自然界の面白さ。自然の形状、花の付き方など配色などデザインの参考になる。
なんて綺麗な色。
この配列…すごい。
帰り道にはしっかりとお土産を摘んで。
えごまの葉っぱ。
仕事で煮詰まった時や、何も考えたくないときは野山歩きが一番だと私は思っている。
中秋の名月
10 月の始まりは中秋の名月だった。
日本には古来から月を見る文化がある。昔から、ススキを飾ったりお月見団子をつくったりと、このセットが必ず頭にうかぶ。 とはいえ、我が家で昔月見をしたか?というと、特にしていたわけではないけれどInstagramなどみていてもみんな月夜をあげていて、みんな月好きだよなぁって思う。
とりあえず野の草花を生ける。木玉でつくったお月見団子。
歴史を調べると、平安時代、中国から遣唐使によってもたらされた「望月」という月を見る催しが平安貴族に浸透し、観月の宴が催されるようになりました(ネット情報)と記載されている。そんな大昔から月を見る文化があるって日本って素敵ですね。
とにかく、月を見るのは私も好きだ。
お月さん。
湯涌で暮らす
湯涌で暮らして4年がたった。改めて、湯涌っていいところだなぁ〜と思う。
家に帰ると玄関に野菜が置いてあったり、道路に野菜が転がっていたり(笑)と横のつながりがあっていいなって思う。 湯涌には地ビールがあってその原料のホップも湯涌で作っている。
湯涌ホップ。
ホップ収穫後のホップの蔓でリースをつくってみようという発想にいたりさっそく作ってみた。
材料。
完成。来年はホップがついたままで作ってみよう。
先日、湯涌の行きつけのマスターにカツオ藁で焼くしこんか〜と声をかけていただき夫と共にカツオの藁焼きを食べに行ってきた。
山奥でカツオが食べられる。しかも藁焼き。
焚火もできて一石二鳥。
湯涌で暮らすやさしい楽しい人達と大自然、そして温泉とおいしいご飯。
湯涌に来たことがない人は一度遊びにきてね。気持ちいいよ。
それではまた 11 月に。
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執筆者プロフィール
加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。
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