プレッシャー〈今月のエクササイズ:内転筋ストレッチ①〉|田嶋弘和のBC本気塾 #15
さまざまなスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行うスポーツトレーナー、田嶋先生による熱のこもった〈スポーツ論〉を連載する【BC本気塾】。スポーツの技術的な理論はもちろん、その心構えや姿勢からは、スポーツに限らず日常生活にも学ぶことが多く隠されています。
実力があるのに、いざ本番になると実力を発揮できないチームや選手がいます。力も技術も総合的にみても相手チーム、選手に劣っていないし負けるはずないのに、なぜだか負けてしまうことがよくあります。
これは実力がないのではなく、プレッシャーに負けているからだと思います。
プレッシャーとは圧力という意味があり、特に精神的圧力を指すことが多いです。
結果を出さなければいけない場面でのプレッシャーであったり、勝たなければいけないプレッシャーであったり、本番というプレッシャーであったり、相手チームのネームバリューへのプレッシャーであったり、監督コーチに怒られるのではないかというプレッシャーであったり、さまざまなプレッシャーがのしかかってきます。
チームや選手に実力がついてくるにつれて、周りからの期待も大きくなるため、プレッシャーも大きくなることがあります。実際、こればかりは避けようがありません。
プレッシャーがのしかかってしまうと、力んでしまい実力を発揮できなくなります。
本番になると実力を発揮できない選手が真剣に向き合って欲しいことは、プレッシャーに対する精神力を養うことです。普段の練習で、本番に近い緊張感を作り、プレッシャーになれることをやっておくことが大切です。
この練習がかけていると、どんなに実力があっても、本番で実力を発揮できなくなりますよ。
今日のエクササイズ:内転筋ストレッチ
1.まずは右の内腿の長内転筋を伸ばしていきます。背中は丸めないで右足を外側に出し、右手でつま先を持ちます。左手は左の膝に乗せます。
2.腹式呼吸で行うと効果的。反対側も同じように伸ばしてください。
◯心と身体を鍛える【BC本気塾】
執筆者プロフィール
田嶋弘和
日本古来の身体文化を伝承するなかで、日本人にしかできない身体の合理的な使い方の実践を通じて心と身体の調和、心身の健全な発達を促進し、競技力向上、障害予防を考慮し、スポーツ選手を支える『SCC北陸』代表。プロ野球選手をはじめ、子供から社会人にまで様々なスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行なっている。金沢学院大学硬式野球部専属トレーナーも務める。
SCC北陸
ストレングス&コンディショニングクラブ
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